
【 魔談474 】寺のしきたり
【 しきたり 】 かずくんはいきなりゴロンと腹ばいになった。目の前にお坊さんがいないことと、見慣れた狭い休憩部屋にきたことで、やっと緊張か...
「魔」の一字をこよなく愛する筆者が語る様々な魔の話。垣間のぞくダークサイドをお楽しみください。
「魔」の一字をこよなく愛する筆者が語る様々な魔の話。垣間のぞくダークサイドをお楽しみください。著者:北野玲
【 しきたり 】 かずくんはいきなりゴロンと腹ばいになった。目の前にお坊さんがいないことと、見慣れた狭い休憩部屋にきたことで、やっと緊張か...
【 初坐禅終了 】 先ほどの若い僧が部屋に入ってきた。「もう1時間たったの?」と私はちょっと意外に思ったが腕時計を持っていなかったので、正...
【 呼吸を数える 】 「1……2……とな、自分の呼吸を数えるのや」 私は結跏趺坐(けっかふざ)、叉(しゃしゅ)、半眼、という定められた状...
【 魔談連載471回 】 冒頭から余談に走ってしまい恐縮だが、魔談はこの2025年4月8日で連載開始9年となった。「ホテル暴風雨」OPEN...
【 叉手/しゃしゅ 】 ふとタイトルを見て気がついたのだが(今ごろかよ)、このところの魔談は「延暦寺魔談」あるいは「坐禅魔談」と化しており...
【 止観を学ぶ 】 あなたは「坐禅」を経験したことがあるだろうか。お寺やカルチャースクールが主催する坐禅教室とか、お寺が提供する坐禅体験と...
【 問 答 】 「坐禅は、なんのためにするのかな?」 かずくんはグッとつまったが、数秒を置いて言った。 「い……息をととのえるためにや...
【 大広間 】 和一郎君と私は若い僧の後をついて行った。僧は山門で「こちらへ」と言ったきり、一言も口をきかなかった。 和一郎君はすでに何...
【 対立と襲撃 】 前回の魔談冒頭で、延暦寺は比叡山の山頂から滋賀県の方(琵琶湖の方)に降りていく途中にあると語った。 東塔(とうどう)...
【 鬼門の守護山 】 旅行好きで地質学に博学の友人が、この「延暦寺魔談」が終了する時点で比叡山に登ろうと考えているらしい。「ああ、ええなぁ...