【 魔談538 】モンマルトルの画家たち(39)
【 シーレ 】 その温室はやはりただの温室ではなかった。そもそも中庭にありながら南京錠がかかっていることからして変だった。 シーレはポケ...
「魔」の一字をこよなく愛する筆者が語る様々な魔の話。垣間のぞくダークサイドをお楽しみください。
「魔」の一字をこよなく愛する筆者が語る様々な魔の話。垣間のぞくダークサイドをお楽しみください。著者:北野玲
【 シーレ 】 その温室はやはりただの温室ではなかった。そもそも中庭にありながら南京錠がかかっていることからして変だった。 シーレはポケ...
【 今朝は何日目か 】 その朝ほど、私の人生にとって奇怪な環境の朝の目覚めはかつてなかった、と言っても決して過言ではない。異国であり、貞子...
【 倉庫アトリエの一夜 】 倉庫アトリエに戻った時点、つまり電球の下の明るい室内に入った時点で、名刺を貞子に見せた。 「一応、ホテルに...
【 酒場の歌手 】 ふと気になって腕時計を見た。午後11時を回っていた。店に来たのは午後5時頃だったので、なんと我々は6時間ほど飲んでいる...
【 画廊酒場 】 画家が集合する酒場、なんて初めて見た。もちろん画家以外の客も大勢いるのだろうが、「あきらかに画家」といった風情の客があち...
【 帰 国 】 私は改めて貞子をまじまじと見た。この笑顔の絶えない初老の婦人は、どうやら相当に波瀾万丈の人生を送ってきたようだ。 夫が(...
【 ローズ 】 マリアンヌがけげんな表情で私を見ている。娼婦が私に(旧知のように)声をかけてきたからだ。娼婦が私を「アーミー」と呼んだのに...
【 ノンアルコールワイン 】 マリアンヌ、ピエール、私の3人はカウンターに行って空のジョッキを受け取った。私のワイン代は貞子が払った。この...
【 魅力的な提案 】 さて話はその日の夕方に飛ぶ。私はモンマルトルの酒場で飲んでいた。 じつは貞子、マリアンヌ、ピエールの3人が「酒をお...
【 ダーマトグラフ 】 魔談で「画材を語る」なんてことは今までの記憶にないが、今回は滅多にない機会なので、ダーマトグラフについて語りたい。...