棺桶人形(11)
【 最終評価 】 私の中で葛藤と怒気がせめぎ合っていた。オバサマ先生に対する怒りを抑えることができず、ひとたび口を開いてしまったら、彼女に...
「魔」の一字をこよなく愛する筆者が語る様々な魔の話。垣間のぞくダークサイドをお楽しみください。
【 最終評価 】 私の中で葛藤と怒気がせめぎ合っていた。オバサマ先生に対する怒りを抑えることができず、ひとたび口を開いてしまったら、彼女に...
【 課題拒否 】 愛美は卒業間近になって問題を起こした。なんと課題を拒否して講師を怒らせたのだ。 愛美が籍を置いているファッションデザイ...
【 疑 惑 】 このカフェバーの一件以来、教室で見かける愛美は私に対する態度を一変した。端的に言ってしまえば、私しか眼中にないような態度だ...
【 残留思念 】 前回の魔談で取り上げた「残留思念」という言葉、あなたは御存知だろうか。 私はこの言葉を、確かマイケル・クライトンの本で...
【 アンジェラ 】 その夕方、カフェバーで愛美から聞いた話はじつに衝撃的だった。「人形」というものに対する私の一般的な概念というか通常のイ...
【 お迎え 】 じつを言うと愛美の「お人形さんごっこ」に対しどこまで真面目に話を聞いたものか、私にはわからなくなっていた。講師としての職務...
【 ギネス 】 うっすらと笑みを浮かべた愛美は無言で椅子を引いた。黒いエナメル質のリュックを背中からはずし、椅子の背もたれにぶらさげた。手...
【 特記事項 】 「お迎えしたときは……」と愛美はさりげなく言い直した。なるほど「買った時」がまずかったのか。「お迎えしたとき」でなくては...
【 時間制限 】 話を個別面談に戻そう。 愛美と私はマンツーマンで面談していたが、私はふと壁に設置された丸い時計に視線を走らせた。じつは...
【 講師という立場 】 私は40歳になった時点で、「フリーデザイナー」という肩書きに「専門学校講師」という仕事を追加しようと思い立った。特...