十年以上前、てる君が職場の上司から高圧洗浄機をもらってきました。
その頃はとても狭い部屋に住んでいたので、我が家ではどんなに魅力的な道具より何よりも、空間が貴重でした。
一度も使わず、私の実家に送りました。
そして去年、引越しをしたので、実家から返してもらいました。
てる君が、前に住んでいた家の窓ガラスのフィルム剥がし跡を掃除している時のことです。
などと嫌味を言いながら説明書を読んでみると、思ったより簡単でした。
(津川聡子 作)
*編集後記* by ホテル暴風雨オーナー雨こと 斎藤雨梟
津川聡子作「やっとこ!サトコ なう」「第123話 どの口が言うとんねん」いかがでしたでしょうか。
どの口が言うとんねん!!
その手は食うか、とばかり言わないようにしていたこのタイトルを、やっぱり言ってしまいました。うん、便利便利。自転車なんかこれでやれば楽勝だよね、てる君。今後もサトコファミリーで大活躍間違いなしの高圧洗浄機・お披露目回でした。
便利だけれどハードル高くて使わず済ませがちなものって結構ある上、感じるハードルの個人差も幅が大きいようで。たとえば掃除機についている、ブラシ型や先の細いノズル型などのアタッチメント各種。「結局一度も使わないよね」という話題で座が盛り上がったことがありますが、私はあれ、大好きです。全種類をけっこう多用します。何ならもっと欲しいくらいです。みなさまのおうちにもありますか? 「すごくいいやつに違いないのに常時待機中」の、眠れる獅子みたいなアイテムが。
「やっとこ! サトコ なう」へのご感想・作者へのメッセージは、こちらからどしどしお待ちしております。