第159話 レモンの涙(号泣)

前々回、八ちゃんのお菓子作りの話をお伝えしましたが、その後も毎日、家族のおやつを作り続けています。

それ以降、近所のスーパーでレモンをチェックすること約二週間、ようやく国産レモンを手に入れました。

そして、先日の土曜日…

冷凍パイ生地を二度焼きしたり、カスタードクリームを作ったり、いつも作っているバナナパイのレシピと基本的には同じだったようで、八ちゃん一人でどんどん作り進めました。

その後、てる君が小一時間ほどスーパーをハシゴして買ってきた国産レモンの皮をまぶして、ようやくレモンパイが完成しました。

吉ちゃんは出かけていたので、その時3人で食べたレモンパイは、涙がちょちょ切れるほど美味しゅうございました。

(津川聡子 作)


*編集後記*   by ホテル暴風雨オーナー雨こと 斎藤雨梟

津川聡子作「やっとこ!サトコ なう」「第159話 レモンの涙(号泣)」いかがでしたでしょうか。
パティシエ八ちゃんはまた腕を上げたようで、レモンパイが本当に美味しそう。タイトル見て、レモンで号泣、何のこっちゃ? と思いましたが、深く納得です。皮を捨てられて泣き、皮を得てまた泣いちゃいます。ことわざか。てる君……小一時間のスーパーめぐりが報われてよかったですね。広島産レモン、パッケージがまた、いい。

「やっとこ! サトコ なう」へのご感想・作者へのメッセージは、こちらからどしどしお待ちしております。次回もどうぞお楽しみに♪

ホテル暴風雨にはたくさんの連載があります。小説・エッセイ・詩・映画評など。ぜひ一度ご覧ください。<連載のご案内>
スポンサーリンク

フォローする