将棋ストーリー「王の腹から銀を打て」第40回
食事のあと、けっこう時間があった。 「なあ、おれたち、うわさされてたぞ」 トイレからもどったトモアキが、くすぐったそうな顔で言った。 ...
食事のあと、けっこう時間があった。 「なあ、おれたち、うわさされてたぞ」 トイレからもどったトモアキが、くすぐったそうな顔で言った。 ...
いよいよ「第二回こども将棋大会」の日がやってきた。福祉会館六階の会場は将棋好きの小学生たちでうめつくされた。 ちらほらとだが、応援の父母の...
日曜日、トモアキとジュンはそ知らぬ顔でカズオのうちに現れた。 「おれ、野球やめた。これからは毎日曜、将棋やる」 「ええっ? 将棋やめるっ...
ぼくの代表作の一つである。発売から17年たっても現役だし、海外4カ国で翻訳出版されている。 ぼくが初めて作った絵本で、いろんな出版社に...
同じころ、トモアキとジュンも会っていた。ジュンがトモアキのうちの前で待っていたのだ。 「おれはサイテーかもしれないけど、誤解は解いておきた...
なぜぼくがあやまるんだ? ぼくは一生けんめい将棋をやった。ジュンは野球で忙しかった。ぼくの方が強くなった。それがあやまらなきゃいけないことか...
トモアキは眠れなかった。ジュンに対する怒りと自分に対する怒りで、心がこわれたバイオリンみたいにギイギイ鳴った。 トモアキは4級になった...
ぼくのデビュー作は『とんでいく』(こどものとも 2000年11月号)だ。 これは、しかけのないしかけ絵本である。普通のしか...
「そんなのおれだって同じだよ。将棋ばっかやってないで勉強しろってしょっちゅう言われる。親の口ぐせみたいなもんだ。気にするなよ」 「トモアキ...
「an・an」占い特集を見て考えた、新時代の占い。今日の東京の天気占い(予報とも言う)は雨。でも「槍」は予報できる?そんな話。