将棋ストーリー「王の腹から銀を打て」第5回
「そいつ、そんなに強いのか?」 「うん」 「おれより?」 「ジュンより強い」 「やってみなきゃわかんないね」 「だったらやってみり...
「そいつ、そんなに強いのか?」 「うん」 「おれより?」 「ジュンより強い」 「やってみなきゃわかんないね」 「だったらやってみり...
カズオは兄のシュウイチに相談した。 「なに、こども将棋大会? 出ればいいじゃないか」 「でも、知らない子ばかりのチームなんだ」 「ちょ...
カズオはスリッパをはいて部屋を出ていこうとしている。 「あ、ちょっと待って」 呼び止めてトモアキはこども将棋大会のチラシを見せた。 「...
将棋好きのトモアキはこの二月から将棋同好会に顔を出すようになった。 毎月第二第四日曜日に西公民館で将棋を指す集まりだ。 先々週、何度...
大人はダテに長生きしてるわけではない。からだは大きいし、力は強いし、いろんなことを知っている。だから、子供が大人に勝てることなんて、そんなに...
めったに雪なんか降らない町で、めずらしく積もるくらいの大雪になったら、それはもうワクワクします。 「やったァ、あしたは雪であそべる! 雪合...
あるとき、編集者のSさんに訊かれた。「風木さん、翻訳はしないんですか?」 「英語できませんから」と答えると、Sさんはきっぱり言った...
イラストレーターの友人知人で「絵本の仕事をしたい」という人は多い。数年で実現する人もいれば10年たっても実現しない人もいる。どこに違いがある...
◆前編はこちら◆ 常連はほぼ顔見知りで、あいさつするだけの人からつい話しこむ人までさまざまだが、不快な人物にあったことはない。年齢も、...
行きつけのバーを持たない人が気の毒だとは言わない。 ただ、こんなときどうするのだろう? 一日の用はすんだ。結果はどうあれ力はつくした。し...