
将棋ストーリー「王の腹から銀を打て」第10回
「え、なんでぇー? 四年生でしょ。一人で行けるよ」 「ついてってあげなさい。トオルは一人で行ったことないんだから」 「ママの過保護」 ...
「え、なんでぇー? 四年生でしょ。一人で行けるよ」 「ついてってあげなさい。トオルは一人で行ったことないんだから」 「ママの過保護」 ...
こうしてメンバー五人をそろえたトモアキとジュンは、土曜日、カズオのうちに行った。チームの大将を決めるためである。 カズオのうちは坂の上...
さて、五の三の将棋クラブでは、ジュンがさっそくトオルをすわらせ本将棋を始める一方、トモアキが苦戦していた。こちらは将棋ではなく、勧誘活動だ。...
青葉小学校では、水曜日の午後がクラブ活動の時間だ。将棋クラブが活動する五年三組に、アサ子は弟のトオルをつれていった。 月曜日に林トモアキが...
トモアキは佐野アサ子とは三四年のとき同じクラスだった。勉強がやたらとデキる上に、整った顔立ちで大人っぽく見えるから、当時からどうも苦手だった...
歴史上の実在の人物がフィクションに登場することがあります。今回は中でも「悔しがり役」として登場した二人を取り上げ、勝手に勝負です!
「そいつ、そんなに強いのか?」 「うん」 「おれより?」 「ジュンより強い」 「やってみなきゃわかんないね」 「だったらやってみり...
カズオは兄のシュウイチに相談した。 「なに、こども将棋大会? 出ればいいじゃないか」 「でも、知らない子ばかりのチームなんだ」 「ちょ...
カズオはスリッパをはいて部屋を出ていこうとしている。 「あ、ちょっと待って」 呼び止めてトモアキはこども将棋大会のチラシを見せた。 「...
将棋好きのトモアキはこの二月から将棋同好会に顔を出すようになった。 毎月第二第四日曜日に西公民館で将棋を指す集まりだ。 先々週、何度...