
光るあしあと 第2話
◆第1話はこちら◆ 夜になって、おじいちゃんとぼくは、薬を飲んで外へ出ました。 ぼくは砂浜のときを思い出して、あしあとをたどってみよ...
心しか泊まれないホテルへようこそ
◆第1話はこちら◆ 夜になって、おじいちゃんとぼくは、薬を飲んで外へ出ました。 ぼくは砂浜のときを思い出して、あしあとをたどってみよ...
ぼくはじつは編集者でもある。といっても編集した本はまだ1冊だけ。現在進行中が2冊。駆け出しもいいところだから、編集者として編集を語る...
ぼくは幼いころに両親を亡くし、おじいちゃんに育てられました。 おじいちゃんはおばあちゃんに先立たれていましたから、まあ、今思えば、さみしい...
落とし物はたいてい海の底にあります。 どんなものも、高いところから低いところへ、転がり落ちるからです。 山で落っことした水筒のふただって...
作家というのはおはなしを作る人だと思っていませんか? じつはちょっと違うのです。作家は自分でお話を作るのではありません。おはなしの国に行っ...
もしも空がなかったら 鳥のつばさも役立たず 夏のさかりにパタパタと うちわの代わりができるだけ だって空がなかったから むかし...
いつかぼくは佐野さんがエッセイや短編小説も書いていることを知った。絵本とはまた異なった世界がそこにはあり、そして、そちらもまた魅力的だった。...
まだ学生の頃だったと思う。不思議なラジオドラマを聴いた。相性が完璧であったゆえにこの世にいられなくなり、海に飛び込んで鯨になった男女の話。波...
2009年6月、本郷のヴァリエテ本六で、西村敏雄さんと「たいようまつり絵本原画展」を開催しました。その際会場に掲示した文章です。 ...
ぼくは絵本の文章を書く作家である。こういうひとは案外少ない。 編集者から「絵本の文章を書ける人が足りない」と言われることがある。「...