
潮時 第八話
大日向峰歩 作・小説『潮時』第八話:『招かざる客』その8。さおりの元に訪れた予期せぬ招かざる客は、さおりにその潮時を伝える使者だったのかもしれません。さおりと松浦は〝穂高の朝日〟を見ることができたのでしょうか。一つ目の〝潮時〟『招かざる客』のラストです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第八話:『招かざる客』その8。さおりの元に訪れた予期せぬ招かざる客は、さおりにその潮時を伝える使者だったのかもしれません。さおりと松浦は〝穂高の朝日〟を見ることができたのでしょうか。一つ目の〝潮時〟『招かざる客』のラストです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第七話:『招かざる客』その7。生き物は、環境に適応するために自分を変えていく。でも相手を変えることはできない。ままならないことは得てして予想もしないところから来るものです。更年期の不調からロングトレイルを避けてきたさおりがそれを引き受けたのもまた、そうなのかもしれません。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第六話:『招かざる客』その6。変化は突然やって来る。流れに身を委ねて漂えば、求めた暮らしに辿り着くかもしれないし、そうじゃないかもしれない。地域おこし協力隊の仕事の光と闇。田舎への移住は一筋縄ではいかないようです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第五話:『招かざる客』その5。何かを変えたくて山に登る人は多いかもしれません。山では確かに息はしやすくなるし、束の間、命を取り戻せることもある。でも何も変わらない。そんな気持ちになる人も多いかもしれません。さおりもそうでした。山はそんなさおりに応えてくれるのでしょうか?
大日向峰歩 作・小説『潮時』第四話:『招かざる客』その4。地方から出てきた学生が都会の暮らしに疲れ、自然を求めるようになる。さおりも御多分に洩れず、その道を進んでいるようです。山とは無縁の彼女がなぜ山にのめり込むようになったのか。そのきっかけは意外と単純なものなのかもしれません。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第三話:『招かざる客』その3。絶対に来てほしくない日に生理が来る。この絶望と苛立ちは女でなければわからないのかもしれません。それでももし、さおりのようなガイドがいてくれたら、少しはその気重な心も軽くなったのでしょうか。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第二話:『招かざる客』その2。〝予期せぬ来客〟というのも更年期の様々な症状のひとつです。心と体に襲いかかる様々な不調。まるで渦に巻き込まれるように、さおりは不安の沼に沈んでいくのです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第一話:『招かざる客』その1。一人の女が妙な早歩きをして駅へと急いでいた。女の名はさおり。田舎の電車事情において乗り遅れるのは禁忌なのに。それもこれも〝招かざる客〟のせい。駅まで徒歩30分。事の経緯を回想しながらさおりは進む。招かざる客は何物か? ある〝潮時〟の始まりです。
大日向峰歩 作・エッセイ『心を紡いで言葉にすれば』第17回。前回から続く〝他者と群れることの意味を求める旅〟は、精神分析の観点や社会心理学的な視点を経由しつつ、『はいのサイさん』夫婦の同居生活を通して映画『イントゥ・ザ・ワイルド』での名セリフに辿り着きます。
大日向峰歩 作・物語『はいのサイさん、ふたたび』後編。結婚以来初の共同生活は試練の連続。そんな中でようやく見つけた平穏な日々。でもそれも、長くは続かなさそうです。ウイルスがもたらす様々な暮らしの変化は、どうやらサイさんの心にも、ある変化をもたらすのでした。