
潮時 第五話
大日向峰歩 作・小説『潮時』第五話。『招かざる客』その5。何かを変えたくて山に登る人は多いかもしれません。山では確かに息はしやすくなるし、束の間、命を取り戻せることもある。でも何も変わらない。そんな気持ちになる人も多いかもしれません。さおりもそうでした。山はそんなさおりに応えてくれるのでしょうか?
大日向峰歩 作・小説『潮時』第五話。『招かざる客』その5。何かを変えたくて山に登る人は多いかもしれません。山では確かに息はしやすくなるし、束の間、命を取り戻せることもある。でも何も変わらない。そんな気持ちになる人も多いかもしれません。さおりもそうでした。山はそんなさおりに応えてくれるのでしょうか?
大日向峰歩 作・小説『潮時』第四話。『招かざる客』その4。地方から出てきた学生が都会の暮らしに疲れ、自然を求めるようになる。さおりも御多分に洩れず、その道を進んでいるようです。山とは無縁の彼女がなぜ山にのめり込むようになったのか。そのきっかけは意外と単純なものなのかもしれません。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第三話。『招かざる客』その3。絶対に来てほしくない日に生理が来る。この絶望と苛立ちは女でなければわからないのかもしれません。それでももし、さおりのようなガイドがいてくれたら、少しはその気重な心も軽くなったのでしょうか。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第二話:『招かざる客』その2。〝予期せぬ来客〟というのも更年期の様々な症状のひとつです。心と体に襲いかかる様々な不調。まるで渦に巻き込まれるように、さおりは不安の沼に沈んでいくのです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第一話:『招かざる客』その1。一人の女が妙な早歩きをして駅へと急いでいた。女の名はさおり。田舎の電車事情において乗り遅れるのは禁忌なのに。それもこれも〝招かざる客〟のせい。駅まで徒歩30分。事の経緯を回想しながらさおりは進む。招かざる客は何物か? ある〝潮時〟の始まりです。
大日向峰歩 作・エッセイ『心を紡いで言葉にすれば』第17回。前回から続く〝他者と群れることの意味を求める旅〟は、精神分析の観点や社会心理学的な視点を経由しつつ、『はいのサイさん』夫婦の同居生活を通して映画『イントゥ・ザ・ワイルド』での名セリフに辿り着きます。
大日向峰歩 作・物語『はいのサイさん、ふたたび』後編。結婚以来初の共同生活は試練の連続。そんな中でようやく見つけた平穏な日々。でもそれも、長くは続かなさそうです。ウイルスがもたらす様々な暮らしの変化は、どうやらサイさんの心にも、ある変化をもたらすのでした。
大日向峰歩 作・物語『はいのサイさん、ふたたび』中編。はいに住むサイさんは、鬼軍曹の妻サイの願いを叶えようとして、生まれて初めてうっかり外の世界へ。しかしそこは完全なる未知の世界。なんとかして元に戻ろうとするサイさんの元に、あの人ならぬあのサイが! 果たしてサイさんは元の世界に戻れるのでしょうか。
大日向峰歩 作・物語『はいのサイさん、ふたたび』前編。時は少し前。はいに住むサイさんのところにも、あのウイルスが何やら影響を及ぼしているようです。愛妻サイとのやり取り(命令)により、サイさんはまたしても冒険の旅に出かけるようです。さあ、今回はどのようなことが起こるのでしょうか。
大日向峰歩 作・エッセイ『心を紡いで言葉にすれば』第16回。他者と群れることの意味とは?学生からの問いに始まる答え探しの旅は、思わぬところで思わぬ出会いをもたらすのかもしれません。集団の有効性について、2回に渡って考えます。