
別訳【夢中問答集】第七十八問 禅師同士の批判はOK?
足利直義:なるほど……。 しかし、禅の師匠たちの問答を見ると、お互いに褒めたり貶したりしあっているようです。 禅師同士の批判はよくて、修...
足利直義:なるほど……。 しかし、禅の師匠たちの問答を見ると、お互いに褒めたり貶したりしあっているようです。 禅師同士の批判はよくて、修...
足利直義:・・・・・・失礼しました。では質問を変えます。 今、「禅宗は五派に分裂してしまった」と仰ったかと思いますが、なぜそんなことが起き...
「教外の別伝」というのもこれと同じことじゃ。 あらゆる人々の日常生活の中にあり、様々な経典の教えから離れたものでもない。 ただ、...
かつてワシは出張のついでに同僚の坊主を七、八人連れて富士山の麓にある西湖に観光に行ったことがある。 そこはまさに神仙境というべきところ...
昔の師匠は言ったよ。「『達磨大師が中国に来て、人々のために何か特別なことを伝えた』というのは間違いだ。彼は『オマエが必死に求めまわっているも...
足利直義:「究極の悟りの世界」について、華厳経が主張する「『仏』もいなければ『衆生』もいない」という説は、禅宗が主張する「衆生と仏が分離する...
像法決疑経には「如来は、存在しないし、存在しなかったこともない。生まれなかったし、死んだこともない。直接見ることはできないし、見えなくもない...
足利直義:「修行者の理解度にバラツキがあるから説明の仕方も変わる」、というのはよくわかります。 では、なぜ人々の理解度、というか学習能...
足利直義:なるほど…… ところでテキストを重視する宗派においては「大・小、真実・方便を区別して扱う」のだそうですが、これはなぜでしょう...
足利直義:お、和尚さま、落ち着いてください。ヒートアップし過ぎですよ! 悟れていない人が世界を見たときには縁生、つまりみせかけだけのマ...