【善財くんがゆく!】第六話 善財くん、街を出る
翌朝。 ダニヤーカラの街は、まだ薄い朝霧の中にあった。 市場の店は閉まったまま。 通りを歩く人影もまばらで、 遠くから荷車の...
東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。 意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。
東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。 意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。著者:文野潤也
翌朝。 ダニヤーカラの街は、まだ薄い朝霧の中にあった。 市場の店は閉まったまま。 通りを歩く人影もまばらで、 遠くから荷車の...
善財は家へ帰る道を、ゆっくり歩いていた。 頭の中では、まださっきの光景が何度もよみがえっている。 文殊菩薩の前に進み出たときのこ...
文殊菩薩に弟子入りして色々教えてもらおうと思っていた善財は、 思いもよらない提案に絶句した。 「オイ、善財……」 硬直...
やがて集会は終わった。 人々は感動の余韻に浸りながら、 次々と会場を後にしていく。 だが―― 善財だけは、その場を動かな...
そのころ―― 文殊菩薩は、正直なところ少し疲れていた。 一週間前。 コーサラ国の祇園精舎での説法にシャカムニ・ブッダから呼...
街の東へ向かう道は、いつになく人であふれていた。 林の奥にある説法の広場へ向かって、 町の人々がぞろぞろと歩いている。 善財た...
善財くんがゆく! ― 華厳経「入法界品」より ― <筆者より> 今回より華厳経「入法界品」の超訳チャレンジを開始いたします。 ...
日頃お世話になっているWebマガジン「ホテル暴風雨」の十周年企画で、「十」という数字をテーマに何か書いてほしいという依頼があった。 「...
確かに、国師がここに書かれていることを話されたのは、あくまでも悩める副将軍だった足利直義さんの質問に答えたまでなのであり、その他多勢の役に立...
私がこの本の後書きを書いてから、もう三年以上が経過した。月日のたつのは本当に早いものである。 さて、先日のことだが、修行僧たちを束ねて...