「名探偵コナン」と「太陽にほえろ!」

土曜の夕刻、リビングルームで息子がテレビを観ている。こちらは本を読んでいて、耳だけが音を拾ってくる。

「小さくなっても頭脳は同じ! 迷宮無しの名探偵! 真実はいつも1つ!」

毎度おなじみ、コナンの決め台詞だ。
声優・高山みなみの声がちょっとハスキーでいいなあと思っていると、テーマ音楽が流れ出す。その途端、僕の脳内画面は「太陽にほえろ!」のオープニングに切り替わってしまう。ティリン、ティリン、ティリン、ティリン、ティリリンッ〜と、サイレンの音を擬したそのギターのカッティングは、「今すぐ、とにかく走り出せ!」と全身の運動神経を刺激してくる。

そうなる原因は、わかっている。「名探偵コナン」と「太陽にほえろ!」のオープニング曲は、どちらも大野克夫が作っているのだ。
大野は、沢田研二、萩原健一、井上堯之らとバンドをやってきた音楽家(オルガン、ギター他)だ。
ちなみに、沢田研二「勝手にしやがれ」の作曲もしている。パーカッションを効かせた独特の疾走感が、大野作品の味だ。

今40代後半から50代前半の男性たちには、「太陽にほえろ!」の中で若手刑事が走るシーンと殉職する場面が記憶に残っているはずだ。
僕には、メロディを口ずさみながら「太陽にほえろ!・走るシーンごっこ」や「好きな刑事(デカ)死亡シーン競演ごっこ」をした思い出もあるぞ。
ちなみにお気に入りは、スコッチ刑事・沖雅也だ。翳りのある涼しげな眼差しに、グッときた。

ドラマや映画の音楽が流れるだけで、僕らはその世界へと旅をすることができる。
そういうわけで、子どもはコナンを観て推理を楽しんでいるのに、僕は本の頁を閉じ、短パンをシーンズに履き替え、音楽に呼ばれ押されて外へ走り出たのだった。

反射的な行動を引き起こす調べのひとつやふたつ、皆さんにもあるかと。
そんな音楽を持ち寄って、秋の夜長のおしゃべりを……。

コール&レスポンス!

*大野克夫バンド メドレー(太陽にほえろ!〜名探偵コナン〜傷だらけの天使)はこちら↓

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