Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「イノシシ〜イノシシとダイエットおじさんの類似性について」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
危うし!? 身近な生き物は名前が短い説
「イノシシ」って4文字です。やや長いです。あと、なんとかのシシ(獅子か?)とう、複合的な感じの言葉です。これは、ぐっちーさんの「身近な生き物ほど名前が短い説」の反例となってしまうのでは?
というわけで質問してみました。
ぐっちーさん、「イノシシ」は4文字(4音節)で、身近な生き物なのに名前がちょっと長いことには何かわけがあると思いますか? 干支の中でも一番長いのが気になってきました。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 25, 2021
実はイノシシは「イ」の「シシ」からきていて、イがイノシシの意味で、シシが肉という説があります
なので一音の身近な生き物ということになるかもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) November 25, 2021
ということは、イノシシは「イ」!? 干支で「イ」というのは略称ではなく本来の名前でありましたか。ふわゆさんからもコメントいただきました。
イロハのイとしたら、1番目ですね!
シシは肉の意味だったんですか、獅子となんか関係があるのかと思ってました。— ふわゆ (@100kero1) November 26, 2021
ね〜。シシって言われたら獅子かと思いましたよ。
私も獅子と関係あるのかかと……言われてみると「太り肉(ふとりじし)」とか言う時のシシか〜‼️
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 26, 2021
そこは納得したのですが、名前は「イ」なのに、わざわざ「イの肉」と呼ばれる不憫さよ。ふわゆさん、ありがとうございます!
イノシシ先輩に聞こう<1>ダイエットの悩み・人間 / 犬編
続いて、どなたかからお悩み相談が寄せられたもよう。ダイエットの悩み? 「イノシシとダイエットおじさんとの類似性」を考察した甲斐がありましたねぐっちーさん、と思ったら……
夏場は朝に散歩をしていたのですが、最近日の出が遅いのと寒いのでサボっています
全然痩せません
どうしたらいいでしょうか?— ぐっちー (@mousou_guccy) November 25, 2021
ご本人でした。
「朝」「寒い」「痩せる」って、苦行三題噺か! う〜ん難し過ぎてわからない、こっちが聞きたいわい、と悩んでいたらポチ子さんからお答えが。
困りましたね〜。犬を飼ったらどうですか?朝晩必ず散歩に行かざるをえなくなりますよ。シベリアンハスキーとか?寒さに強いし長距離一緒に歩いてくれそうですよ!
— ポチ子 (@mousou_pochiko) November 26, 2021
それは素敵。犬に散歩は必須と聞きます。それが大変でもあるけれど、一緒に散歩できるなんていいですよね。猫なんか散歩に連れて行くのは大変です。猫以外でも、ウチの可愛い金魚やトカゲや文鳥と一緒にお散歩できたらいいな〜と、犬の散歩を見て羨む人は多いと見ました。
先住民がいるので難しいですね
吹雪での散歩も厳しそう
言い訳している時点で痩せないですね— ぐっちー (@mousou_guccy) November 26, 2021
先住民とはぐっちーさんの愛猫、なつ君ですね。言い訳というか、吹雪の時点で外の運動は無理なのでは……。
寒さを乗り切るために脂肪も必要と割り切るしかないですね。タマオ君は獣医さんのアドバイスに従ってご飯の量を夏少なめ、冬多めにしてますよ。最近丸々してます。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) November 26, 2021
ポチ子さんの超・現実的なご意見。
脂肪って本当に防寒に役立ってるんでしょうか。疑問はありつつ(経験上)、丸々したタマオ君は可愛いからいい。
クマのプーさんみたい〜と女の子にチヤホヤされ、いい気にさせられ、挙句にぼったくられるかもしれませんが、、
— ポチ子 (@mousou_pochiko) November 26, 2021
そして厳しい追い討ち……。
美人局には気を付けます
— ぐっちー (@mousou_guccy) November 26, 2021
気をつけてください。
でも私もダイエットの悩みにこたえねば! そうだ、イノシシ先輩に学べばいいじゃないの。
イノシシ先輩の先例に学ぶと、本来の活動時間でない時間に何かを始めると調子が狂ったりその結果ぼったくりバーに入ってしまったりするので、昼間運動するのがいいと思います。仕事をサボって、もしくは仕事をしながら運動する方法を考えるところからですね。目標に向かって猪突猛進です!
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 26, 2021
これですよ。空気イスで仕事とか昼休みに走り回るとか。いつも同じことをしていると目について怒られるので、こっそりダイエットもローテーションでいろいろやるのがいいと思います。こっそりダイエットアイディアのサブスクはいかが?
ところでアレだ、犬といえば、猫がこたつに入る雪の日も喜んで庭を駆け回るらしいと思い込んでいましたが、最近気になることがあるのですよ。というわけでお聞きしました。
タマオ君は早起きめんどくさいし寒いし行きたくない〜 とはならないんでしょうか? 最近、気だるそうな雰囲気でだっこでお散歩している犬さん(しかも中型クラスでけっこう重そうだったので、飼い主の方にはウエイトトレーニング&ウォーキング効果がありそう)に遭遇したので気になりまして🤔
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 26, 2021
タマオ君は寒さには強いですが、暑さは全くダメです。真夏は、喜びいさんで家を出ますが1分でへたります。日陰の地面にお腹をつけて伸びちゃいます。それを持ち帰ることになります。よく通り行く人に笑われます😑
— ポチ子 (@mousou_pochiko) November 26, 2021
タマオ君は庭を駆け回るタイプ。そして真夏も、やる気がないわけではないのですね(ただし持続しない(^^;)
出かける時はやる気なところが何とも可愛いですね😆😍
とすると、私が遭遇しただっこでアンニュイにお散歩してた子は、最初はやる気だけど寒さに弱くて途中でへたるタイプだったのかも?— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 26, 2021
気になるあの子はどんなタイプなのか。こちらもお聞きしてみたところ色々な可能性が出てまいりました。
なんとも言えませんね〜歳をとって歩けなくなった犬かもしれないし、ヘルニアを患って歩くのが辛い子もいますしね🤔
— ポチ子 (@mousou_pochiko) November 26, 2021
肥満で首の後ろにお肉がつきすぎて、うつむいてしか歩けないチワワを、何年も通勤時に見かけていたのですが、その後、ダイエットに成功し、颯爽と前を見て、足取り軽く走れるようになってました。
✨੯・͡u ✨
飼い主さんの肥満度は、ずっと不変でした。
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) November 26, 2021
人間でもポッコリお腹が邪魔で屈めず、足元に落ちた物が拾えない人がいますね。
ぐっちーさんもそうならないように、ほどほどの肥満に抑えましょうね!— ポチ子 (@mousou_pochiko) November 26, 2021
ポチ子さんによる追い討ちパート2です。
犬のお散歩困難の理由にもいろいろ考えられるのですね。高齢、ヘルニア、肥満。それでもやっぱりお散歩大好き。そんなワンちゃんのためにだっこでお散歩。気になるあの子の事情はわからないけれど、そこに愛があるのは間違いなさそうです。
首の後ろのお肉でうつむきがち!? 犬の太り方がちょっと想像を超えていて驚いてます😲 颯爽と歩けるようになってよかったですね✨
飼い主さんは……チワワちゃんのダイエットに手一杯だったのでしょう☝️— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 28, 2021
二足歩行生物にはわからない感覚なのでしょうか。たいへん不本意ながら、お腹が邪魔で屈めない方が100倍想像容易です。
イノシシ先輩に学ぶダイエットの悩み、まっすぐ歩けて物が拾えればまあ、いいじゃないかということですね。あと、ぼったくりに注意。
ポチ子さん、トリフィドさん、ありがとうございます!
イノシシ先輩に聞こう<2> めんどくさい上司への対応方法
さて、ふわゆさんからこんなショッキングなお話が。
兵庫県六甲山の登山道でイノシシに遭遇した事があります😅
登山道のあちこちに「イノシシに食物を与えないで下さい」と看板が立ってますが…
「登山客がエサをあげるから、人を怖がって無い。イノシシ避けの鈴を付けてる人が多いけど、逆に呼び寄せてるみたい」とベテランハイカーさんが言ってました。— ふわゆ (@100kero1) November 26, 2021
鈴で呼び寄せてしまう!?😲 それはビックリですね。確かに鈴の音自体が不快なものではなく「人がいるから注意せよ」というメッセージなので、「人=食べ物くれる」と思っちゃった時点で効果がなくなってしまうんですね😱
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 26, 2021
これには驚きました。もはや「人間本体はちょっと怪しいし怖いけれど、食べ物があればラッキー」ですらないとは。人間いたら寄って来ちゃうとは。イノシシと人間のソーシャルディスタンスとしてまったく不適切なことになってしまっています。
イノシシに遭遇した時の対処法
イ いい意味で
ノ ノーリアクション
シ してみたら
シ しゃーないなぁ と去って行くかもめんどくさい上司対策にも良いかもw
— ふわゆ (@100kero1) November 26, 2021
相手にしないのが一番ですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) November 26, 2021
いい意味で😆😆
いい意味はいい意味でも、上司とイノシシではそこの「意味」が違ってきそう……— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 26, 2021
私は「いい意味で」が妙にツボに入ってしまいました。みなさまもイノシシを見たら思い出してください。
グッチーさんの記事によると、神戸市のイノシシは、餌やり禁止の注意喚起と捕獲によって被害は激減したようですが。ノラネコ対策しかり、人間のエゴで、可愛いから餌やって→増えたから駆除して…なんだかね〜(´-ω-`)
— ふわゆ (@100kero1) November 26, 2021
イノシシだけではなく、他の野生動物全般に言えることですが、餌付けはダメです
— ぐっちー (@mousou_guccy) November 26, 2021
いったい人間には、「狩猟本能」のたぐいの「餌付け本能」でもあるんでしょうか?
とするともしや、「めんどくさい上司もつい相手をしちゃう本能」もあるのか? そんなものはないと信じたい。可愛いうり坊についついゴハンをあげたくなっちゃうという誘惑ならばまだわかりますが……空腹の野生動物に食べ物を与えないという決断に比べたら上司を無視する方が数千倍たやすいのでは。そう考えれば強く生きられる気がします。ありがとう、うり坊。
ふわゆさん、どうもありがとうございます!
イノシシ先輩に聞こう<3>サブスクとニュービジネスの野望
シャルル大熊さんからコメントをいただきました。
イノシシによる農作物被害が約46億円と聞くと巨額に感じますが、検索してみると日本の農業総算出額は約9兆円と出てきました。するとイノシシによる損失は0.05%。イノシシのせいで1万円が9995円になってしまうということですね。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) November 26, 2021
なるほどそういう計算になりますか。5円の損失。そう聞くと大したことがないという感じ方も出てきそうな。
被害にあった農家さんが個人で被るには大きいけれどイノシシ・シカ保険でリスクを分散すれば解決できる気がします。すでにあるんでしょうかイノシシ・シカ保険。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) November 26, 2021
すでにあるのかと考えるとありそうな感じもします。根拠はないです。どうなんでしょう、ぐっちーさん?
金額的には確かにおっしゃる通りなんですが、被害は縁辺部の同じ場所で繰り返されます
保険として成立する可能性は低いかもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) November 26, 2021
イノシシ被害に遭うのは決まった地域、決まった作物だということですね。みんなの財布の1万円が9995円になるわけではなく、ある人の一万円は一万円のままで、ある人の一万円は千円になってしまう。そして自分がどっちだかは、わりと事前に予想がついてしまう。保険に向かないトラブルです。
相互扶助である保険が成立しないときは公共の出番となります。イノシカ被害を補填することでイノシカが出没する土地も農地として活用でき、国土が有効活用されます。今国会でのイノシカ給付金法の成立が待ち望まれます。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) November 27, 2021
確かに税金を使う意義はありますね
補助金目当てでサブスク商売を始めましょうか— ぐっちー (@mousou_guccy) November 27, 2021
そうですね。農業は大事。生態系保護も大事。怪しげな商売で潤う人が多少出たとしても(?)、税金を投入する意義がありそうです。
ビジネスチャンス! 今こそ臭い唾を吐くアルパカでイノシシを撃退するのもいいのでは。アルパカ、全国を巡回。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) November 28, 2021
そうです、今こそアルパカ警備員の出番です。イギリスの農家で飼育しているシチメンチョウをキツネから守るのにアルパカが役立っているという事例もありますしね。サブスクの目玉としてぜひ。
風オーナーからもコメントです。
ニワトリは3歩歩くと忘れると言います(嘘っぽいけど)。イノシシはどうでしょう。イノシシが1年で忘れてくれれば撃退グッズは12種類のローテーションで間に合いますね(^-^)
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) November 27, 2021
ぐっちーさんの試算によると120種類の撃退グッズが必要ですが、これはイノシシの記憶力を非常に高く見積もった場合。実際は、120と12の間のどこかなんでしょうね。今後の研究が待たれます。
シャルル大熊さん、風オーナー、どうもありがとうございます!
エッセイを読み、自分でも少し調べ、みなさんのお話を聞いてみると、イノシシ、今現在も人間にとって本当に身近な生き物なんだと感じました。乱暴で奇妙な言い方ですが、これまで人間が荒らし放題した土地にまだ生き残ってくれている強さは信頼に足ります。共存する方法も、まだ洗練される余地があるのだと思います。
ページトップの絵は、本記事をお読みいただいた方にはもうおわかりかと思いますが、ふわゆさんの「イノシシ対処法」成功事例です。
というわけで、今回はこれにて。
次回のエッセイは「妄想旅ラジオ」から離れ、「妄想生き物紀行」の独自テーマ回です。お題リクエストは集まったのか、そして何が採用されるのか、どうぞ次回をお楽しみに!
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