将棋ストーリー「王の腹から銀を打て」第22回
「ちゃんとした手にはぜんぶ意味があるんだよ。ねらいと言ってもいい。敵のコマをとろうとか、自分のコマがとられないようにしようとか、ね。 おた...
「ちゃんとした手にはぜんぶ意味があるんだよ。ねらいと言ってもいい。敵のコマをとろうとか、自分のコマがとられないようにしようとか、ね。 おた...
人形劇につきもののあの「棒」の話から、現実対仮想現実の対立についてと迷走します。それにしてもあの「棒」がたまらんですよね。
お願いします、と礼をして、また将棋を指した。組み合わせは同じ、トモアキ対カズオ、アサ子対トオルだ。 初心者はあまり考えないのでそれほど時間...
それからシュウイチは将棋を指すときに守らなきゃいけないものが二つあるという話をした。 ルールとマナーだ。 「ルールを守る。これは当た...
近頃、「脳の年齢を判定する」とか、「脳を鍛える」とかいう言葉をよく聞きます。そういうゲームも発売されているようで、よほど「脳」が流行...
「新庄くん、お兄さんと歳はなれてるんだね」 シュウイチが一階に下りたとき、アサ子が意外そうに言った。 「うん、説明すると長いんだけど――...
ベッドのはしにすわって、カズオは続ける。 「兄さんは詰め将棋の問題出してくれたり、本で定跡教えてくれたりするでしょ。同好会の人は指すだけな...
「どうも佐野の言う方が正しいよ。同じメンバーでがんばろうぜ」 と、トモアキは言った。 もともとトモアキはチームを強くするために、メンバー...
「だって、負けたときと違うメンバーでかたきを討ったってしかたないでしょ?」 アサ子は言った。理屈はもっともだ。しかし、昨日あれほど嫌がった...
「ジュン、ニュースだ」 トモアキは朝学校につくとすぐジュンに報告しにいった。ジュンはランドセルから出した教科書とノートを机につっこみながら...