Amazonから印刷代値上げのお知らせが!
ホテル暴風雨の出版レーベル「ホテルの本棚」刊行の書籍はほとんどAmazonのセルフ出版サービス Kindle Direct Publishing で制作しています。
このたびAmazonから印刷代値上げのお知らせが来て、紙書籍の価格を改定せざるを得なくなりました。
印刷コストが変更される2023年6月20日に合わせ下記のとおり価格改定させていただきます(いずれも税込)。
『プロの絵本作り:もう一歩進みたい人の上級編』1100円→1210円
『別訳【碧巌録】(上)』1100円→1210円
『わたし、捨て犬と出会う』1540円→1680円
『猫が21歳になりました』1540円→1680円
Amazonによると今回の値上げは「現在の材料費および人件費の高騰に伴い」とされています。またKDPでペーパーバック(紙書籍)を出版できるようになってから初めての値上げだそうです。
物価が全般に上がり、各出版社の新刊ものきなみ上がっているのを見ると、やむを得ない状況かと思いながらも、販売価格に転嫁するしかなくなったのは情けなく残念です。
印刷コスト高は電子書籍へのシフトを加速する?
KDPペーパーバックではこれまで文庫サイズでもA4サイズでも印刷代は同じだったのですが、今次の改定で大型本(幅155 mm、高さ 229 mm 以上)は割高になりました。
ホテルの本棚の本では『美しい公式』『わたし、捨て犬と出会う』『猫が21歳になりました』がそれにあたり、利益を圧縮してもなお値上げ幅が大きくなってしまいました。
6月19日までに注文を完了していただければ値上げ前の価格でご購入いただけます。ご検討中の方はぜひ今のうちにどうぞ。
なお、『届かなければ言葉ではない』990円は改定いたしません。
KDPペーパーバックの印刷コスト改定はこれが初めてでしたが、今後もありうると考えなければいけないでしょう。
そしてAmazonが印刷コスト改定を決めればKDP利用者としては基本的に従うしかないので、また利益が減るか値上げするかの難しい選択を迫られる可能性があることを頭に置いておかなければならないと感じました。
電子書籍は当然ながら印刷代も用紙代もかかりません。倉庫代も運搬費もかかりません。物価高騰には強いわけで、ここにも電子書籍の紙書籍に対する優位点があることを再認識しました。
セルフ出版だけではありません。昨今の紙代、エネルギー代、輸送コストの上昇で悲鳴を上げている出版社の中にはあらためて電子の比重を増していくしかないと考えているところも多々あるのではないでしょうか。
(by 風木一人)
※『プロの絵本作り~本気で絵本作家を目指す人に~』が紙書籍になりました。連載に加筆修正の上、印税、原稿料、著作権、出版契約に関する章を追加。amazonで独占販売中です。