「炎上」対策について(出典:雑阿含経)

自分が管理するSNSのコメント欄に悪意の書き込みが殺到して「炎上」状態となっている状況下における、管理担当者とその上司の会話。

担当:「アイツらめ、やらせておけばいい気になって聞くに堪えないようなウザいことばかり大量に書き込みやがって・・・ もう我慢できません。ここはひとつ、本気を出してコテンパンにやっつけちまいましょう!!」

上司:「まぁまぁ、落ち着きなさい。何もわざわざ、あんなアホウどものレベルまで降りていって相手をしてやることもなかろうが。」

担当:「しかしアイツら、ほうっておけばどんどん図に乗って好き放題やりますぜ! ここらで一発ガツンとやって黙らせないと、逆にコッチがなめられちまうじゃないですか!」

上司:「いや、だからこういう時は相手にせずスルーするのが一番なんだよ。それが逆に、アホウどもにガツンと一発くらわせることになるのだから。」

担当:「お言葉ですが、私はそうは思いません。こんな状態を放置すれば、逆にこちらの管理責任が問われます。ここで何らかのアクションを起こさなければ、アイツらは我らがビビっているのだとカンチガイして倍々図に乗ります。逃げていく人を見ると全力で追いかけたくなる犬と同じようなもんですよ。」

上司:「アホウどもが我らが「ビビっている」と思うというのであれば、勝手に思わせておけばよい。ヤツらがどう思おうが思うまいが、こちらにとっては全くどうでもよいことだ。確かに、ああいった攻撃に対抗する手段を何も持たない情報弱者は、なにかアクションを起こそうと思ってもその能力がないので黙って泣き寝入りするしかないだろう。しかし、本当は相手をコテンパンにやっつける能力を備えているにもかかわらず、敢えてアホウどもの出してくるチョッカイに取り合わずにい続けることができる者、それこそが真の「情報強者」なのだよ。常識が通じないアホウを相手にムキになってどうする? アホウと対等にケンカをしても、互いに傷つくばかりで得られるものは何もないのだ。つまり、「アホウの相手をしない」ということこそ、結局のところ一番お互いのためになるのだよ。」
<「炎上」対策について 完>


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