ぐっちーさんと話そう<1> 鮭をくわえた木彫りの熊は羽ばたいたか?  

木彫りの熊、羽ばたく illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

twitterでお話しました

こんにちは

こんにちは

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

先週のぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行第1回 クマ 〜北海道土産の定番・鮭をくわえた木彫りの熊が世界へ羽ばたくとき」 を読んで、予告通りぐっちーさんにあれこれお聞きしてみましたので、今回はそのもようをお伝えいたします。

初めてこのサイトへいらっしゃった方、初めまして! まずは先週のエッセイ、加えてポッドキャスト妄想旅ラジオ第1回「クマ」もお聴きになると一層楽しんでいただけるかと思います。

よろしくお願いします!

言われてなるほど! 「ペイズリー柄の敷物」の意外な正体

まずエッセイの最初から圧倒されるのが、ブラウン管テレビの上にはペイズリー柄の敷物、その上には鮭をくわえた木彫りの熊を筆頭に各種の土産物、という具体的イメージ。ありそうな感じもするけれど私の実家にはなかった(テレビが小さすぎたのか、上部が斜めだったのかもしれません)、これって「昭和の家庭あるある」なの? というのもぐっちーさんにも皆さんにもお聞きしてみたく、質問したところ……

なるほど、ペイズリー柄の敷物とはバンダナ! バンダナというアイテムは何だか妙に流行り、おしゃれアイテムの一種でありながらお弁当を包んだりハンカチとして使ったりできるため、広く普及していた気がします。そしてテレビの上の敷物にも使えるのです。

「鮭をくわえた木彫りの熊」と「ペイズリー柄のバンダナ」を果たしてみんな持っているのか?

ここで、テレビの上の情景が「昭和あるある」として懐かしくまぶたの裏に浮かぶまでになった私は、皆さんどれくらい「鮭をくわえた木彫りの熊」や「ペイズリー柄のバンダナ」をお持ちなのか、アンケートをしました。

結果は……

「鮭をくわえた木彫りの熊」と「ペイズリー柄のバンダナ」が家に

両方ある……………………………9.7%
熊はあるがバンダナはない……..9.7%
バンダナはあるが熊はない…….22.6%
両方ない…………………………..58.1%

ということで、案外誰でも持っているわけではないような。かく言う私も、「両方ない」の一派です。実家のどこかにバンダナはあると思いますが、熊は残念ながらいないのです。アンケートも、「実家にあるのもOK」「かつてあったのもOK」などと広げれば、分布が変わったかもしれません。

とはいえ、「少なくとも一方は持っている」方が4割強というのはやはりすごい。恐らく全国で手に入ったバンダナ所持率が3割に対し、北海道限定の木彫りの熊所持率2割というのも、冷静に考えると相当に多いですね。

ご回答くださったみなさま、どうもありがとうございます!

やはりブラウン管テレビの上にペイズリー柄の布、その上に鮭をくわえた木彫りの熊が置いてあるのは、昭和後期〜平成にかけての一般的なインテリアだったようです。ちなみに交友関係の広さの指標である「ロンドン土産2階建てバス」は、ぐっちーさんの家にあるそうです。さすが。

鮭をくわえた木彫りの熊 改め シャケクマ の華麗な復活!

エッセイ本文に、今や東南アジアからの旅行者に木彫りの熊が人気、とあったので、これも、北海道にお住まいの方なら「うんうん、最近アレすごいよね」と誰もが実感するくらいのものなのか、気になってお聞きしてみました。

ぐっちーさんによると、おみやげ屋さんで手に取っている海外の方をよく見かけるそうです。私も、友人に欲しがっている人がいるなど、木彫りの熊が見直されている気配を感じなくはなかったのですが、驚きのコメントをいただきました。

KanaeCPさんのツイートのリンク、ぜひご覧ください。かわいくておしゃれな熊たちにびっくりします。「昭和レトロ愛好」や「昭和懐古主義」とはまたちょっと違った方向から光が当たっているのを感じます。意外と鮭をくわえてない熊も多くてこれもいい、ブックエンドなんかすごく素敵……という目で鮭をくわえたタイプに戻って改めて見ると、鮭の含蓄がわかるところがまた、鮭と熊というのが考え尽くされたモチーフなのだと思わせてくれます。

KanaeCPさん、どうもありがとうございます!

北海道土産、コロボックルの運命やいかに

北海道といえば、まずは食べ物が思い浮かんでしまう私ですが、食べ物以外で思い出すのは「熊出没注意」というステッカー。見たことあるという方も多いのでは? あれはまだあるのかお聞きしたところ、今もあってすごく目立っているということでした。

一時は脚光を浴びながら廃れてしまった土産物が星の数ほどあろう中、「木彫りの熊」も「熊出没注意」も頑張っています。

「妄想旅ラジオ」パーソナリティーのお一人、ポチ子さんからもこんなコメントが。

ポチ子さんのコロボックル、かわいい!

木彫りのコロボックル

木彫りのコロボックル自体は何種類か見たことがありますが、特に可愛らしく魅力的なデザインのものではないでしょうか。木彫りの熊がアイヌの民芸品ではなく、敢えて言えばスイスの木彫に起源があるというお話(出典:もちろんぐっちーさんの「妄想生き物紀行」第1回)を咄嗟に連想する、遠い異文化との融合を感じます。みなさまいかがでしょう?

こちらのポチ子さんの相談には、ぐっちーさんから「ブラウン管テレビを購入されては」という提案(テレビの置き場がないと即却下)、「写真を撮って壁に飾られては」と再提案(壁にも場所がないと却下)、などあった後、私の出した「糸で天井から吊るすのは」という珍妙な案に「検討します」と(無理やり?)お答えいただきました。楽しく粋な会話で私も束の間ポッドキャスター気分です。ポチ子さん、どうもありがとうございます!

以上、まったりと(主に私が)楽しませていただきました、ぐっちーさんとTwitterで話そう企画抜粋レポートでした。今回のタイトルを「木彫りの熊は羽ばたいたか?」としましたが、「今まさに羽ばたいている!」と結論して今回は終わりたいと思います。Twitterでの対話に参加してくださったみなさま、アンケートにご回答くださったり、イイネやリツイートをしてくださったみなさま、ありがとうございました。

次回のエッセイは「ガラパゴスゾウガメ」がテーマです。もちろん、妄想旅ラジオ第2回「ガラパゴスゾウガメ」 に対応していて、ラジオで語りつくせなかったガラパゴスゾウガメについてのストーリーが綴られます。どうぞお楽しみに!

スポンサーリンク

フォローする