Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行 第24回 ワニ〜フロリダに出現したそのワニはアリゲーターなのかクロコダイルなのか」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただき、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第24回「ワニ」もお聴きになるとより楽しめる内容です。
アリゲーターかクロコダイルかそれともサメか!?
先週のエッセイでは日本語の「ワニ」のいい加減さに翻弄されまくったぐっちーさんですが、今週はさらなる翻弄からのスタートです。
広島県北部ではサメのことをワニというそうです
ワニってナニ?— ぐっちー (@mousou_guccy) May 25, 2021
それそれ(聞こうと思ってたら先手を打たれた😅)!! 「因幡の白うさぎ」に登場しますよね。ワニと書いてあるのにサメの絵がついてて混乱した覚えがあります。アリゲーターとクロコダイルの違いどころか、魚類も一緒くたです。鯱や麒麟同様、もともと鋭い歯のある架空の生き物とか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 25, 2021
そうなんです、今週は「ワニ」「日本語」「てきとう」の三題噺にばっちり合うこれを質問しよう! と張り切ってたのですよ、私も。ほんとにワニって何なんでしょう。
確か、昔習った日本史には「王仁(ワニ)」という人が出てきました。何かありがたい経典か何かを日本に伝えたんでしたっけ……?
それに「和邇(ワニ)」さんという苗字もあります。日本におけるワニとは何か、調べたら長大な研究になりそうです。
「ワニ」は、ありがたい、珍しい、強い、などのイメージのある語感ではないかと個人的には思います。ほんとに、ワニってナニ?
強くなる? ワニドリンク
さて風オーナーからの質問です。
ぐっちーさんに質問です。子どものころゲーターレードというスポーツドリンクがありました。あれはワニのエキスが入っていたのでしょうか? そののちポカリスエットやアクエリアスに押されて消えていったような気がします。さようならワニ。。。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) May 26, 2021
ゲーターレード、ほんの〜り覚えているようないないような。でも私は飲んだことはないです。「ワニ=ありがたい、珍しい、強いもの説」によればワニ入りドリンクはすごく効きそうなイメージということになりますが果たしてワニ入ってるのか。
私は運動苦手で、スポーツ飲料とは無縁でした
ポカリ、アクエリアスは病気の時に飲みましたがゲータレードは別世界の飲み物という認識です
なので、ワニエキスが入っていてもおかしくないですが、アメフトチームのために開発されたようです
フロリダはアリゲーター好きですねhttps://t.co/AHlnNCpmZy— ぐっちー (@mousou_guccy) May 26, 2021
アメフトチーム「フロリダ・ゲーターズ」から来ていたとは。長年の疑問が解けました。
そしてゲータレード、いまでも世界ナンバーワンブランドなんですね。日本ではポカリとアクエリアスに負けちゃったけど。— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) May 28, 2021
結論:ワニは入ってない。
は、さておき、フロリダ・ゲーターズと命名されたアメフトチームのためにスポーツドリンクが作られるとか世界シェアナンバー1だとかってすごい話の連続。ワニ、愛されてますね。リンク先の記事の本題「ドリンクを飲まずに口に含むだけの方が効果がある」ももちろん何それと驚く話。
ところで日本には「ワニーズ」ないんでしょうか?ありがたくて珍しくて強そうなのに。
風オーナー、ありがとうございます!
検挙率150% オールスターワニチーム
坂の餅さんからもご質問いただきました!
質問です。カツ丼の出前を取ってくれるのは何ワニですか?
ところで「札幌のホアンタムというお店ではワニ料理が食べられる」と聞いて行ってみたら「昔はあったが今はない」と言われ悔しかったことを思い出しました。ちょっと調べたところこちらを発見したので載せておきますhttps://t.co/1vMddqv8CS
— 坂の餅 (@korogaru40) May 27, 2021
取調といえばカツ丼です。警察署の近くにカツ丼出してるお店があったら、何かを思わずにはいられないというもの。ワニの刑事がいると聞いたらやっぱりこれが気になりますね。
ガビアルかと思ったのですが、情にうったえる手法はアリゲーター的です
やにわにカツ丼を出されたら自白してしまいそうです— ぐっちー (@mousou_guccy) May 27, 2021
言わにぃわけにはいかなくまりますね🐊
— 坂の餅 (@korogaru40) May 27, 2021
アリゲーター刑事恐ろしい! 検挙率150%くらい行きそうです(当然ながら冤罪含む)
どうにかワニ刑事たちの手を逃れるにはどうしたらいいんでしょう。
インドガビアルは水中で口を振り回して魚を獲るそうです
現場で徹底的に証拠を集める鑑識係かもしれないです— ぐっちー (@mousou_guccy) May 28, 2021
結論:逃れられない
比較的楽な相手と見くびったらいけないですね。
くれぐれもオールスターワニチームでかかってきてほしくない。— SAITO Ukyo (@ukyo_an) May 29, 2021
いや〜ワニ刑事チーム本当に恐ろしいですね。坂の餅さん、ありがとうございます!
ところでご紹介くださったお店、「鹿、カエル、ワニなど珍しいお肉まで楽しめます」の他、「今ならニシキヘビも入荷」とあります。今ならって……(いろいろなことを妄想中)
ワニからは逃げられないのか?
ワニから逃れるといえばこちら、シャルル大熊さんからの質問です。
ぐっちーさんに質問です。ワニの顎はかむ力は強いがひらく力はそれほどでもなく、遭遇したら口の先端を両手でぎゅっとつかんでしまえば喰われないと聞いたのですが本当でしょうか。クマに会ったら死んだふり、のような危険な俗説でしょうか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) May 28, 2021
う、嘘くさい……どうなんですかぐっちーさん?
是非試して頂きたいですね
つかむには大きすぎるような気がしますが
棒も持っていった方がいい気がします— ぐっちー (@mousou_guccy) May 28, 2021
まさかの「試してみれば」というお答え。口を開く力が弱かったとしても、ワニの口から手を離すわけにはいかないですし、どうやって逃げるの?
はい、見つけたらつかんでみます。わたしの手はけっこう大きいですよ。クマですから。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) May 29, 2021
……うん、つかんでみればわかりますね。
そういえば、私の大好きな漫画家の坂田靖子先生はワニがお好きだそうで、近著「ツビッキーコレクション(2)」のカバー折り返しのコメントに「一度ワニさんにぐるぐるローリングしてもらいたいです」と書かれています。坂田先生ヤメテ〜!!
(ちなみにお好きなのがアリゲーターかクロコダイルかガビアルかは不明)
ワニには、人(とかクマとか)を無謀にさせる秘密があるのでしょうか。
シャルル大熊さん、ありがとうございます!
二足歩行の伝統
トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】さんからは、こんなコメントをいただきました。
遭遇した人が無事で良かったです🐊
人を後ろから抱いて、2本足でホップして川に戻る民間伝承がありました。以前、ワニにヘリウムを吸わせたのがイグノーベル賞でした。直近の妄想旅ラジオでは、ウグイスの鳴き声が、呼気か吸気か話題になってましたが、ワニではどちらですかね?
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) May 28, 2021
魅惑の民間伝承、魅惑の研究。さすがワニ! (※ヘリウムとウグイスについては記事の終わりにて補足説明を載せました)
ウグイスにヘリウムを吸わせて、高い音が出たら吐いている時の声だとわかります
やってみる価値はあると思います— ぐっちー (@mousou_guccy) May 28, 2021
まさかの「試してみれば」アゲイン。 ウグイス、小さい鳥だけにちょっとヘリウム吸わせるにも気を使いそうですね。
アリゲーターコール
Baby alligator calling for mom.https://t.co/35Ky4A3Q6g
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) May 28, 2021
なにこれ! この動画のワニがものすごく可愛いです。
吐いている時なんでしょうね
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 28, 2021
体の膨らみ方を観察していると、吐いている時の声な気がしますが、腹式呼吸か胸式呼吸かとか考えだすとまた……。
それにしても今回はワニの恐ろしさとワニの魅力が満載、人はそうそうワニからは逃れられないことがよくわかりました。トリフィドさんが「遭遇した人が無事で良かったです」と書いてくださいましたが、アリゲーターから無事逃げたトミー・リーさんは偉大です。よくぞご無事で。
トリフィドさん、ありがとうございます!
さて今回のページトップの絵は、UMA大好き、小鳥やトカゲとも仲良くしたい、ワニの「ハナさん」。ホテル暴風雨の客室係です。後ろを飛んでいるのはホテル暴風雨ベルボーイのメアオくんとメアカくん。なんだかんだと私もワニが好きです。ワニの中ではアリゲーター派です。
※おまけ1:ウグイスの呼気と吸気、ワニの声、ヘリウムについて追記
2021年5月配信の「妄想旅ラジオ第106回 ウグイス」 では、ウグイスの声は「ホー」が吸気、「ホケキョ」が呼気による声だとする説が一般に信じられているけれど誰も追調査して確かめてはいないらしいというお話が出てきました。
ヘリウムによって変わる「声」とは、声帯で作った音を声道で共鳴させた「声」のみで、虫の声のようにどこかを擦ったり、叩いたりして出している音の場合は変わらないそうです。
理由は「共鳴」にあります。共鳴とは特定の高さの音を増幅するしくみ。増幅される音の高さは、共鳴体(声道:鼻、のどなど声の通り道)の空間の長さと、その中に充満しているモノ(通常は空気)の性質で決まります。ヘリウムを吸っても声道の長さは変わりませんが、声道の中にヘリウムが充満すると、ヘリウムの方が空気よりも音を伝える速度が大きいため、共鳴する周波数が大きくなり、その結果声が高くなります。
擦ったり叩いたりして出した音は、密閉された管の中で共鳴させるというしくみに(主には)頼らないため、ヘリウムで音の高さは変わらない、ということらしいです。
「イグノーベル賞」を受賞したワニの研究 の記事を読むと、ワニにヘリウムを吸わせたところ声が変わったので、爬虫類も人間や鳥類のように声帯や声道によって「声」を出していると判明したとあります。ただ、記事中のイラストを見た限りではヘリウムを充満させた空間の中にワニを入れているような感じなので、これだと呼気でも吸気でも声が変わってしまうのではないでしょうか?
人間も、普通は吐く息で声を出しますが、吸う息でも、吐く時ほど自由にはいきませんが、無理やり声を出すことはできます。ということは、ヘリウムを吸った場合も、もし鼻や喉にヘリウムが残っていたら、吸気による声も高くなりそうな気がします。どうなんでしょう?
あと、空気(およそ酸素1:窒素4)よりも二酸化炭素の方が音を伝える速度が小さいので、声道に二酸化炭素が充満しているとヘリウムとは逆に声が低くなるそうです。ということは、人間の場合、吸う息は普通の空気だけれど、吐く息には二酸化炭素が数パーセント含まれるので、(吸う時も鼻や喉に呼気中の二酸化炭素が残存しないのならば)吐く息の方が低い声になるのでは?(自分で試してみたけれどよくわからず)
どなたかわかる方教えてください。ヘリウムを吸って、吸う息で声を出した経験のある方も是非情報求む!
※おまけ2 二足歩行するワニ
トリフィドさんのコメントにあった「二本足でホップするワニ」で浮かんだ絵があまりに面白かったので検索したところ、太古のワニは二足歩行だった(化石から推測)という記事を見つけました。民間伝承も化石発祥?
というわけで今回はこれにて!
次回のエッセイのテーマは、変則回だった妄想旅ラジオ第25回と同じ「夏休み特別編」です。あの夏休みの思い出を元にしたエッセイ(という意味なんでしょうかぐっちーさん?)、苦しくても痛くてもただでは起きないぐっちーさんのエピソードが登場です。
では次回もどうぞお楽しみに。また来週、こちらのサイトで、そしてTwitterでお会いしましょう!
ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージ、ヘリウム・二酸化炭素による吸う息の声が変わるか情報は、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。
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