鯵に願いを・関アジを味わいたい! ぐっちーさんと話そう<53>

アジ食べタイガー

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「アジ〜アジ南蛮漬け戦略」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、よろしくお願いします

ブランドアジならどちらにする? 関アジと岬アジの奇妙な関係

まずはホテル暴風雨風オーナーからのコメントご紹介します。

「関アジ」私も知りませんでした。ブランドとは差異の産物。やはり産地が違い、捕り方が違えばアジも違ってこようというものですね。

ぐっちーさんのコメントにある「四国側の対岸で水揚げされるアジ」とは、対岸の愛媛県で水揚げされる「岬(はな)アジ」という、やはりブランドアジのようです。これも知らなかった。

私調べのにわか知識によりますと、豊予海峡を挟んで対岸にあるのが佐賀関(大分県)と佐田岬(愛媛県)。佐賀関で水揚げされたアジは関アジ、佐田岬の方は岬アジというブランド名で流通しているそうです。

どちらもアジとしては同じで、同じ一本釣り漁法で獲られているそうですから、その後の管理方法に何か違いがあり、その違いに価値ありと市場が評価していることになりますね。価値がいかほどかは、食べてみないことには。

風オーナー、ありがとうございます!

日本一のアジとサバ? 気になるまち、長崎県松浦市

さてお次にご紹介しますのは、さのよいよいさんのコメントです。妄想生き物紀行へようこそ!

塩焼き、たまらんですねえ。そのままでも美味しいし、「数滴の醤油」という表現がまた食欲と妄想をそそることとときたら、魔法のひとさじめいています。塩焼き食べたい。醤油垂らして食べたい。

長崎県松浦市? (思わず検索。水揚げ高日本一との記述を発見。おお〜、知らなかった!)

いい旅アジ気分。いいですねいいですね。

アジがたくさん獲れるなんていいところに決まってます。松浦市は長崎県北部の市で、海を挟んで壱岐島や対馬が見えそうなところです。超複雑な海岸線を誇る大半島のような長崎県の根元の辺りというか、佐賀県との県境に近い方というか。地図で見るとたしかに魚がたくさん獲れそうだなと納得のロケーションです。行ってみたい!

さのよいよいさん、どうもありがとうございます! またぜひお待ちしております〜(^o^)/

新井白石と、もうひとつ気になるまち・青森県鯵ヶ沢町

ついでのおまけです。アジといえば「鯵ヶ沢(あじがさわ)」という地名(青森県)が以前から気になっています。だって、「沢」というのは川のことではないでしょうか。なぜ川にアジがいるんだ、海水魚なのに。ていうか実際にいるのか、鯵ヶ沢にアジは!?

長年放置した疑問をこの際だからと調べてみました。

「鯵ヶ沢」地名の由来は、アジが(海に)あまりにたくさんいて、河口から川の方まで上ってくるほどだったから、と伝えられているそうです。それはすごい。

鯵ヶ沢は津軽半島の根元のあたり、後ろに白神山地、前に日本海というロケーションで、漁港として栄えている町です。さて今もアジが獲れるのかというと、鯵ヶ沢特産品として激推し……はしていないけれど、獲れるみたいです。

前から気になっていたことその2。生でよし、焼いてよしの「アジ」の万能選手イメージは、「アジ」が「味」を思わせることによっても強化されている気がしてなりません。アジってなんでアジなんだろう。

これもこの機会に調べてみたところ、アジの語源は諸説あるものの、新井白石(江戸時代の人です)が「味が良いから鯵という名前になったらしい」と本に書いたため、その説が最も支持されるに至ったとのこと。新井白石が言ってるから間違いなかろうというブランド力が大いに効いていそうですが、新井白石も思いつきで書いたのではなく調べたことでしょうし、何よりアジが美味しいのでわりと納得します。

単なる超真面目な人というイメージしかなかった新井白石ですが、ここへきて単なるアジ超大好きな人だった疑惑が浮上し、やや親近感を覚えたのでありました。長年の疑問が二つ、解決しました。

中肉中背がベスト? まだ見ぬブランドアジ、ポチ子アジ(仮称)

さて、次なるゲストは、ポチ子さん!

なれる!

ポチ子アジ、いいですね〜!

産地ではなく鑑定人を前面に出したブランドで、なおかつ高級っぽいネーミングということですね。「ポチ子アジ」だとシンプルすぎるので「マダムポチ子アジ」とか?

……うーん、我ながら「高級」のイメージが貧困で呆れます。私が考えちゃダメだ。

楽しみにしてま〜す。

告白しますと、手秤が正確だとか、パン種を正確に10グラム手で取れちゃうとか、新聞史束ねるのがうまいとか、そういう身近だけれどすごい「技」に弱いです。惰性とか手癖みたいなもので運行しがちな日常動作を誰に誇るわけでもなく日々洗練させていくのって、すごいことですよね。

あと、「脂が乗った」魚が珍重されますが、うまい魚のうまさは「脂」なのかという点にはやや疑問を持っています。関アジの美味しさの肝はどこに?

おお、ポチ子さんも赤身派。「大きくてハリのある魚」というのが脂が乗った魚なのか筋肉質の魚なのか、というのが焦点ですが、「ハリがある」魚というのは、どちらでもなくほどほどってことなのではないかと推測。

人間にたとえるなら、ボディービルダーよりプロレスラーみたいな魚がいいということだと思うのです。赤身派とはいえほどほどの脂は美味しいです。なんで人間にたとえるんだ食欲なくなるだろうと言われそうですねすみません。別に人間を食べようというわけではないです。でもプロレスラーはいいですよね。私は何を言っているんでしょうか。

つまり魚屋さんともなれば、名レスラーを見分ける「ほどほど」鑑定眼に優れているはずだと言いたいのです。

中肉中背がいいってことですか。プロレスラーは中肉中背とは言えないかもしれないです。でも伝説的プロレスラー・神取忍は「自分は中肉中背」と言ってましたからそれでいいのかも。

ごっつあんです! ぐっちーさんと関アジを食べる会(参加者及び出資者募集)

筋肉質かつ脂がある! やはりプロレスラーか。もういいですね。このへんでやめます。それにしても食べてみたいものです。

関アジを食べる会、出資者募集中。私としては関アジ岬アジ食べ比べ会もいいなと思う次第です。我こそはという奇特な方、お待ちしております。

ポチ子さん、どうもありがとうございます!

今回のページトップの画像ですが、「アジの参考画像、ないかな」とフリー画像サイトへ行って「鯵」で検索して出てきた写真を使わせていただきました。

驚いたのですが、「鯵」と漢字で検索したのに、「足」の写真ばかり出てくるのです。ほとんどが人間の足でしたが、こちらのトラ(の前脚)写真も上位に表示され、可愛かったので選びました。pixabay というサイトのもので、画像提供者は Joachim_Martin_Winklerさん。使用機材はニコンD700だそうです。ありがとうございます。関アジが食べたいと星に願うトラです。アジが食べタイガー! 最近ダジャレが多いです。ぐっちーさんの影響かと思います。

食べタイガー!

ではまた次回。

次回のエッセイは、ドキドキワクワク独自テーマ回です。「妄想旅ラジオ」ではポチ子さんとたまさんのリクエストがありましたが、果たしてどんなお話になるのか、どうぞお楽しみに。

ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。

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