Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「アジ〜アジ南蛮漬け戦略」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
ブランドアジならどちらにする? 関アジと岬アジの奇妙な関係
まずはホテル暴風雨風オーナーからのコメントご紹介します。
アジフライ、いいですよねー。ぐっちーさんの文章を読んでいると食べたくなってきました。関アジは、食べたことはおろか見たことも聞いたこともありませんでした。どんなものにもブランドがあることに驚きます。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) July 7, 2022
「関アジ」私も知りませんでした。ブランドとは差異の産物。やはり産地が違い、捕り方が違えばアジも違ってこようというものですね。
私の文章で食べたくなったという報告に歓喜しております
実は四国側の対岸で水揚げされるアジは関アジと同じ漁場で漁獲されるのでお得かもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) July 7, 2022
ぐっちーさんのコメントにある「四国側の対岸で水揚げされるアジ」とは、対岸の愛媛県で水揚げされる「岬(はな)アジ」という、やはりブランドアジのようです。これも知らなかった。
旨そうな情報をありがとうございます。ブランドアジにもアウトレットあり、でしょうか(^-^)
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) July 8, 2022
私調べのにわか知識によりますと、豊予海峡を挟んで対岸にあるのが佐賀関(大分県)と佐田岬(愛媛県)。佐賀関で水揚げされたアジは関アジ、佐田岬の方は岬アジというブランド名で流通しているそうです。
獲った後の〆め方や流通の違いがあるかも知れません
そこに価値があるとの消費者あるいは仲買人の判断なのだろうと思います— ぐっちー (@mousou_guccy) July 8, 2022
どちらもアジとしては同じで、同じ一本釣り漁法で獲られているそうですから、その後の管理方法に何か違いがあり、その違いに価値ありと市場が評価していることになりますね。価値がいかほどかは、食べてみないことには。
風オーナー、ありがとうございます!
日本一のアジとサバ? 気になるまち、長崎県松浦市
さてお次にご紹介しますのは、さのよいよいさんのコメントです。妄想生き物紀行へようこそ!
失礼します。
アジフライも南蛮漬けもお刺身も大好きですが、アジの塩焼きも大好きです。焼きたてのアジに醤油を数滴垂らすのが好みです。— さのよいよい (@manomy_421) July 7, 2022
塩焼き、たまらんですねえ。そのままでも美味しいし、「数滴の醤油」という表現がまた食欲と妄想をそそることとときたら、魔法のひとさじめいています。塩焼き食べたい。醤油垂らして食べたい。
ちなみに長崎県松浦市には「アジ・サバ日本一のまち松浦」の看板がありました。
— さのよいよい (@manomy_421) July 7, 2022
長崎県松浦市? (思わず検索。水揚げ高日本一との記述を発見。おお〜、知らなかった!)
それは絶対的に日本一ですね
どうしても北海道のアジは産地から離れているので鮮度は落ちてしまいがちです
地魚と比較すると劣ってしまうのも仕方がないと思いますが、旅に出て食べたいと思いました— ぐっちー (@mousou_guccy) July 7, 2022
いい旅アジ気分。いいですねいいですね。
恥ずかしながらこれまであまり産地を気にしてこなかったのですが、長崎県松浦市はアジ水揚げ日本一なのですね。旅に出て食べるのはまた格別ですよね。行ってみたいです
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) July 7, 2022
アジがたくさん獲れるなんていいところに決まってます。松浦市は長崎県北部の市で、海を挟んで壱岐島や対馬が見えそうなところです。超複雑な海岸線を誇る大半島のような長崎県の根元の辺りというか、佐賀県との県境に近い方というか。地図で見るとたしかに魚がたくさん獲れそうだなと納得のロケーションです。行ってみたい!
さのよいよいさん、どうもありがとうございます! またぜひお待ちしております〜(^o^)/
新井白石と、もうひとつ気になるまち・青森県鯵ヶ沢町
ついでのおまけです。アジといえば「鯵ヶ沢(あじがさわ)」という地名(青森県)が以前から気になっています。だって、「沢」というのは川のことではないでしょうか。なぜ川にアジがいるんだ、海水魚なのに。ていうか実際にいるのか、鯵ヶ沢にアジは!?
長年放置した疑問をこの際だからと調べてみました。
「鯵ヶ沢」地名の由来は、アジが(海に)あまりにたくさんいて、河口から川の方まで上ってくるほどだったから、と伝えられているそうです。それはすごい。
鯵ヶ沢は津軽半島の根元のあたり、後ろに白神山地、前に日本海というロケーションで、漁港として栄えている町です。さて今もアジが獲れるのかというと、鯵ヶ沢特産品として激推し……はしていないけれど、獲れるみたいです。
アジの塩焼き最高ですよね! アジの干物も美味しいし、なめろうもつみれも美味しいし、食べ続けても飽きる気がしません
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) July 7, 2022
前から気になっていたことその2。生でよし、焼いてよしの「アジ」の万能選手イメージは、「アジ」が「味」を思わせることによっても強化されている気がしてなりません。アジってなんでアジなんだろう。
これもこの機会に調べてみたところ、アジの語源は諸説あるものの、新井白石(江戸時代の人です)が「味が良いから鯵という名前になったらしい」と本に書いたため、その説が最も支持されるに至ったとのこと。新井白石が言ってるから間違いなかろうというブランド力が大いに効いていそうですが、新井白石も思いつきで書いたのではなく調べたことでしょうし、何よりアジが美味しいのでわりと納得します。
単なる超真面目な人というイメージしかなかった新井白石ですが、ここへきて単なるアジ超大好きな人だった疑惑が浮上し、やや親近感を覚えたのでありました。長年の疑問が二つ、解決しました。
中肉中背がベスト? まだ見ぬブランドアジ、ポチ子アジ(仮称)
さて、次なるゲストは、ポチ子さん!
スーパーでパック入りの魚を買うときは、手で持ち上げて見て、一番重くて美味しそうなものを選ぶので、手秤の正確さには自信があります。仲買人になれるかしら?
関アジならお刺身で食べたいです!— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 7, 2022
なれる!
是非仲買人になってポチ子アジとしてブランド化してください
— ぐっちー (@mousou_guccy) July 7, 2022
ポチ子アジ、いいですね〜!
その時はもっと高級っぽいネーミングを考えます。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 7, 2022
産地ではなく鑑定人を前面に出したブランドで、なおかつ高級っぽいネーミングということですね。「ポチ子アジ」だとシンプルすぎるので「マダムポチ子アジ」とか?
……うーん、我ながら「高級」のイメージが貧困で呆れます。私が考えちゃダメだ。
新種を発見しなくても歴史に名前が残せますね✨ 楽しみです〜😆
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) July 7, 2022
楽しみにしてま〜す。
手秤が正確、すごい、仲買人になれますね😀ところで、関アジの美味しさの肝は「脂」なんでしょうか? 見た目より重い魚が美味しいのなら、脂より骨や筋肉の方が比重が大きく重さに関与するのではという疑問も。マグロはトロより赤身派の私としては一度食べて確かめてみたいです。その際やはりお刺身で
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) July 7, 2022
告白しますと、手秤が正確だとか、パン種を正確に10グラム手で取れちゃうとか、新聞史束ねるのがうまいとか、そういう身近だけれどすごい「技」に弱いです。惰性とか手癖みたいなもので運行しがちな日常動作を誰に誇るわけでもなく日々洗練させていくのって、すごいことですよね。
あと、「脂が乗った」魚が珍重されますが、うまい魚のうまさは「脂」なのかという点にはやや疑問を持っています。関アジの美味しさの肝はどこに?
確かに脂は比重が軽そうですね🤔よく行く魚屋さんはいつも一番重くて大きくてハリのあるものを選んで「これが一番美味しい」と断言してくれます。私も赤身派で脂のノリはほどほどが好みですが、お買い物に行くとついつい欲張ってしまいます。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 7, 2022
おお、ポチ子さんも赤身派。「大きくてハリのある魚」というのが脂が乗った魚なのか筋肉質の魚なのか、というのが焦点ですが、「ハリがある」魚というのは、どちらでもなくほどほどってことなのではないかと推測。
ガリガリでもなく超マッチョでも超ぽっちゃりでもなく、脂の「ほどほど」具合が大事なんでしょうか🤔 でも魚屋さんが断言するなら間違いなさそうですね👍
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) July 7, 2022
人間にたとえるなら、ボディービルダーよりプロレスラーみたいな魚がいいということだと思うのです。赤身派とはいえほどほどの脂は美味しいです。なんで人間にたとえるんだ食欲なくなるだろうと言われそうですねすみません。別に人間を食べようというわけではないです。でもプロレスラーはいいですよね。私は何を言っているんでしょうか。
つまり魚屋さんともなれば、名レスラーを見分ける「ほどほど」鑑定眼に優れているはずだと言いたいのです。
中肉中背
最近聞かなくなったな— ぐっちー (@mousou_guccy) July 7, 2022
中肉中背がいいってことですか。プロレスラーは中肉中背とは言えないかもしれないです。でも伝説的プロレスラー・神取忍は「自分は中肉中背」と言ってましたからそれでいいのかも。
ごっつあんです! ぐっちーさんと関アジを食べる会(参加者及び出資者募集)
関アジは脂が適度にのって美味しいらしいです
激しい潮流で筋肉質かつ、餌が豊富で脂もあって
食べたことがなければ今度みんなで食べましょう
誰かの奢りで— ぐっちー (@mousou_guccy) July 7, 2022
筋肉質かつ脂がある! やはりプロレスラーか。もういいですね。このへんでやめます。それにしても食べてみたいものです。
やったー🤗ごっつぁんです!
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 7, 2022
やったー🤗ごっつぁんです!
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) July 7, 2022
関アジを食べる会、出資者募集中。私としては関アジ岬アジ食べ比べ会もいいなと思う次第です。我こそはという奇特な方、お待ちしております。
ポチ子さん、どうもありがとうございます!
今回のページトップの画像ですが、「アジの参考画像、ないかな」とフリー画像サイトへ行って「鯵」で検索して出てきた写真を使わせていただきました。
驚いたのですが、「鯵」と漢字で検索したのに、「足」の写真ばかり出てくるのです。ほとんどが人間の足でしたが、こちらのトラ(の前脚)写真も上位に表示され、可愛かったので選びました。pixabay というサイトのもので、画像提供者は Joachim_Martin_Winklerさん。使用機材はニコンD700だそうです。ありがとうございます。関アジが食べたいと星に願うトラです。アジが食べタイガー! 最近ダジャレが多いです。ぐっちーさんの影響かと思います。
ではまた次回。
次回のエッセイは、ドキドキワクワク独自テーマ回です。「妄想旅ラジオ」ではポチ子さんとたまさんのリクエストがありましたが、果たしてどんなお話になるのか、どうぞお楽しみに。
ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。