Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「ウサギ〜外来種問題でトーマス・オースティンが有名になった理由」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
キジ狩り、果物狩り、金魚すくい
最近、「コトブキ旅日記」という新しいポッドキャスをを始められたポチ子さんからコメントいただきました。
「スペンサーダイアナの決意」という映画で、ダイアナがキジ狩りに反対して、せめて全部狩らないでと懇願するも、キジは狩り用に繁殖したものだから野生では生き延びれないと諭されるシーンがありました。オースティンのウサギも繁殖したものだったらよかったのにと思いました。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 5, 2023
ダイアナ元皇太子妃「らしい」と感じるエピソードです。
キジ狩りにウサギ狩り。
英国貴族たるもの、狩らずにはいられない?
狩り用に繁殖……
現代日本人としては抵抗感もあるし、すごい業を感じますが、観光農園の果物狩りの果樹と同じと言われたらそうなのでしょうか🤔— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 5, 2023
果物狩り放題というのもなかなかどうして業を感じる営みではあります。
そうですね🤔この前のお祭りの時、金魚すくいの屋台で、1回500円、持ち帰りなしの場合は300円と書かれているのを見てギョッとしたんですよね〜
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 5, 2023
そんなのあるのか……
えっ
キャッチアンドリリースということですか
うーん
飼えなくて池に捨てるよりはいいのかとか、なんか色々考えちゃいますね。
もうロボット金魚すくいゲームにしてはどうか、とか。— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 5, 2023
ろうそくかと思ったらろうそく風LEDだった、なんてこともよくある昨今。
風情がないという意見もありますが、「風情」の正体って、解剖して切り分けてみるとなかなかに不気味なものも含んでいます。残せるし残したい部分もあれば、これはもうご勇退いただこうという部分もあるのではないかと。
謎のザリガニブーム
ところで私は、外来種といえば気になることがあるのです。
話変わりますが、昨年あたりから近所の公園や川で、異様な熱心さでザリガニを取っている人を見かけるのです。お二人はそんなことありますか? 外来種指定と関係あるムーブメント? 何かご存知の方教えてください!!
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 5, 2023
特定外来種に指定される前に駆け込みで何かしようということなのか? でも逆に特定外来種になれば駆除という名目で取ってよくなるから急がなくていいのでは? じゃあ外来種関係ない? と謎がいっぱいです。
去夏、名古屋の繁華街にある公園の、いかにも人工的な池で親子がザリガニ釣りをしてました。よーくみたらザリガニがいっぱいいました。誰かが捨てたのが繁殖したのでしょうが、その繁殖力の強さに驚きました。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 5, 2023
名古屋の繁華街の公園といったらけっこう都会だと思いますが、そんなところにもいるのですね。
過酷な環境でも生きられちゃうのですね〜。繁華街の人工池でも、親子でザリガニ採りはほのぼのしてますね。
一方、近ごろもう少し大人の本気モードの人たちが参入している感じがあって、駆除活動でもなさそうで謎なんです。何だろう👀❓— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 5, 2023
そうなのです。親子で楽しくザリガニ捕り、というよりはもうちょっと本気というか気合いというかが感じられる人々が公園に集結していたのです。
食べるためですかね〜?結構美味しいし。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 5, 2023
なるほど。食べるのか。
ちなみに妄想旅ラジオ第80回のテーマはザリガニ。エッセイにも登場しますのでどうぞお楽しみに!
(※追記 調べたところによると、特定外来種の動物を「生きたまま持ち運ぶ」ことは法律で禁じられていて、違反すれば最高で個人の場合3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金、法人の場合1億円以下の罰金が科されるそうです。けっこうな厳罰です。ザリガニを捕っていた人たちは、飼うためか食べるためかはわかりませんが「生きたまま」家に持ち運びたかったから、特定外来種指定の前にと考えていたのかもしれません。)
元々ウシガエルの餌としてもってきたようです
当時の記録があるので誰がもってきたかわかっているはずですが、個人あるいは団体を糾弾する雰囲気ではないですね
食糧難解消のためだったからですかね— ぐっちー (@mousou_guccy) July 5, 2023
ザリガニ対ウシガエルって、いかにもハブ対マングースみたいな雰囲気があります。見た目といいアウトロー感といい彼らが日本にいる事情といい。そう考えるとプロレスみたいで応援したくなっちゃいますが、茶化してる場合じゃない深刻な問題です。
カメ好きの私としてはミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)の特定外来種指定が身近な問題です。カメはなかなかかしこくかわいい生き物で、家で可愛がっている人たちはみんな心を痛めていますし、何よりカメに罪はないですからね。
もちろん、その時はベストだと考えたんでしょうからね〜私たちは失敗から学ばなければいけませんね〜
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 6, 2023
現在でも食糧難の地域に新しい生物を持ち込み養殖しようという試みはされています。数多い失敗が生かされていることを願うばかりです。
食糧難対策にカエルの養殖を、という話を時々聞きますが日本の話ではないみたいで、日本ではもうウシガエル食文化も絶えてしまったんでしょうか?
そしてザリガニが残ったんですね。— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 6, 2023
日本でカエル食はあまり根付かなかったようで、なぜなのでしょう。
ウシガエルも後戻りできないくらい繁殖してしまっているので、もうバランスが取れていると考えると、私的には放置でもいいのですが
— ぐっちー (@mousou_guccy) July 6, 2023
そうだ、ザリガニだけじゃなくウシガエルも残っているのでした。
全然種の移動がないのも不自然というものですよね。飛んだり泳いだり漂流したりで移動してきたのですから。だから何をしてもいいとは思いませんが。ヒトは多くの種に翼を与えてしまいました。
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 8, 2023
さすがに両生類は自力で海を渡れなそうですから、両生類の生息域が大きく変化したら、それは何かの外的な力が働いたということです。ウシガエルの場合、「人間が運んだ」です。
是、下品。
さて、ポチ子さんから質問いただきました。
ぐっちーさんは娯楽としての狩りについてどう思いますか?
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 5, 2023
さてぐっちーさんのお答えは?
下品な趣味ですね
下品なのは苦手です— ぐっちー (@mousou_guccy) July 5, 2023
下品。端的なお答えです。
感じたままの素朴さもありますが、これが本質とも思えます。
というのも、地球生物のほとんどが命を命に転じることでしか生きていけません。命のリサイクル、もしくは殺し合いを宿命づけられているわけですが、それをあまりに当然視して開き直ったり娯楽にしてしまうことへの強い抵抗感も、宗教・文化に関わらず人が持つ自然な感じ方ではないでしょうか。人間は裸のままを嫌い衣服を着、装う生物なのですから。人間の成長や進化は「下品」との戦いでもあるのでは。もちろん「こっちは下品じゃない」「そっちのほうが下品だ」という戦いも含めて。
ポチ子さん、どうもありがとうございます!
アスパラ摘みで環境保全?
さて外来種つながりでもう一つ、びっくりするような情報がぐっちーさんから!
ヨーロッパ原産のアスパラガスは北海道では外来種らしい
畑で育てているアスパラガスの種を鳥が運んでいるようです— ぐっちー (@mousou_guccy) July 5, 2023
!?
アスパラガスってあのアスパラですか?
美味しくて、野菜としてまあまあ高級品の部類である、あの?
えっ、そのへんに勝手にアスパラガスが生えてくるのですか!?
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 5, 2023
にわかには信じがたいです。
全道で野良アスパラガスが生えているようです
— ぐっちー (@mousou_guccy) July 5, 2023
北海道すごい。まさか、野良のやつは食べられないというオチではないでしょうね?
ちゃんと食べられるやつですか?
みんなで野に出て春のアスパラ摘みが新しいレジャーになりそうです。— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 6, 2023
映像見たのですが、美味しそうでした
— ぐっちー (@mousou_guccy) July 6, 2023
なんと!
そのへんに美味しいアスパラが生えると聞くと素敵なことに思えてしまいます
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 8, 2023
写真が見たくて検索しました。鳥が運ぶだけあって、畑の近くだけでなく都市部や住宅地にも生えてくるみたいですね。
外来種なので駆除(収穫)せねば
— ぐっちー (@mousou_guccy) July 9, 2023
アスパラは芽が美味しいだけでなく、葉も花束やフラワーアレンジメントによく使われています。利用価値の高い植物だけに、駆除が実益を兼ねられて高いインセンティブがあるのでは。
そのへんに生えている外来種は勝手に収穫(駆除)してもいいものなんですか?
みんなで食べたら簡単に数が減りそうです🍴— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) July 9, 2023
調べたら、アスパラだけでなくゴボウも「脱走野菜」と呼ばれて、毎年駆除している方々がいるようです。アスパラ・ゴボウ食べ放題なら人員確保も難しくなさそう。
私有地でなければ無主物として早い者勝ちで所有権を主張ですると思います
— ぐっちー (@mousou_guccy) July 9, 2023
「春のアスパラ採り大会」とか、夢が広がりますね。在来種のいる環境を守る意味でも一石二鳥!? というわけで、最後に今回の絵。
主役なのに放ったらかしだったウサギを描きました。
環境保全のため(?)アスパラ摘みに出かけてもらいました。わが衣手は露に濡れつつ。北海道につゆ(梅雨)はないけど! お後がよろしいようで、今回はこれまでです。
次回のエッセイのテーマは「イネ」。妄想旅ラジオ第80回「イネ」に関連した内容です。
妄想旅ラジオといえば、この記事が公開される頃には「妄想旅ラジオ最終回」という衝撃のニュースが駆け巡っているところかと思います。明日からどうすればいいんだと涙で枕を濡らしている妄想旅ファンの皆さん、それは私も同じですが、今まで続けてくださったぐっちーさん、ポチ子さん、たまさんにまずは感謝を捧げたいです。長い間、楽しい時間を本当にありがとうございました。
ご不調のためお休みされるたまさん、たまさんの人生の幸せより大事なことなどありません! どうぞたくさん食べてたくさん眠って、ゆっくりお休みください。早くお元気になられることを心からお祈りしています。
ポチ子さん、「コトブキ旅日記」も楽しみにしています。
そしてぐっちーさんのエッセイは、まだしばらく続きます。ぐっちーさん、よろしくお願いします。みなさまも、妄想旅ラジオを振り返りつつエッセイを楽しんだり、Twitterでぐっちーさんとお話したり、どうぞこれからも「妄想生き物紀行」をご贔屓に、よろしくお願いいたします。
次回もどうぞお楽しみに!