高橋美江社長をお迎えしての社長インタビュー、第4回は「人とのつながり」についておうかがいします。
「社長の人脈 ――相談する。学ぶ。いい影響を受ける――」
社外に相談できる方はいらっしゃいますか?
「たいへんなとき、自営業や社長の仲間に相談することがあります。やはり経営者同士だからわかりあえる部分がある。友人主催の女性企業家の集まりがあって、ときどき参加しています。相談できる専門家が周りにいます。中には防犯担当の女性専門家とか。
それから学生時代の仲間も大切にしています。大学のときESSでディベートやってたんです。卒業後いろんな会社に就職してばらばらになり、ずいぶん長く会っていなかったんですが、数年前同窓会があって、つきあいが復活しました。
みんな学生時代の面影を残したままにそれぞれ社会経験を積み、偉くなっていて、法律から科学関係まで、とてもいいことを言ってくれる。しゃべるとすごくためになるし、誰から言われるよりも響く気がします。神楽坂の多分野にわたる人脈も大きいです。世界的なカメラマンやイラストレーター、弁理士などもいます」
その他に、高橋社長が影響を受けている人は?
「いっぱいいます。
でも、いま一番好きで影響を受けているのはフィギュアの羽生結弦選手(笑)。
彼は自己分析がすごいです。目標の設定、精神の持ち方が本当によくできている。毎朝YouTubeなどで演技やインタビューを見ています。羽生君見て、さあ今日も仕事するぞって。
その前は、浅田真央ちゃん、安藤美姫ちゃん、荒川静香さんでした。ただフィギュアが好きなだけ――ではないんですよ(笑)。一流のアスリートの自己コントロールは、仕事のモティベーション作りに通じる。社長としてとても参考になります。
仕事でもここ3回の冬季オリンピックに関わってきたので、彼らの姿を見て、彼らの言葉もたくさん聴いてきて、自分の生き方、心の持ち方にすごく影響があったと思います。
荒川静香さんとは昨年お会いする機会がありました。会いたい人にはだいたい数年後に会うことができてる。そのうち羽生君にも会いたいなあ!」
テレビ番組では「プロフェッショナル 仕事の流儀」や「情熱大陸」がお好きだという高橋社長。社長とは「人を見て、そこから学ぶ人」でもあるのでしょう。
次回は、新規事業のこと、そして高橋社長の子ども時代についてもうかがいます。お楽しみに!
高橋 美江(中井 はるの)
東京在住。外資系銀行勤務後、フリーの翻訳・通訳に転向する。子どもの誕生を機に、児童書の世界に夢中になり、絵本作家のアシスタントなどを経て、(株)メディアエッグを立ち上げる。翻訳は『グレッグのダメ日記』(ポプラ社)、『ちっちゃなサリーはみていたよ』(岩崎書店)、『ワンダー』(ほるぷ出版)、『木の葉のホームワーク』(講談社、産経児童出版文化賞受賞)など。他にディズニー作品などの児童向けノベライズも出している。
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