長き夜の

ウルミ

みなさまこんにちは。フロントのウルミです。

年末も差し迫った今日、ホテル暴風雨では大事件が起こりました。

船着き場に着けるはずのお客様の船が急な強風で砂浜に乗り上げ、座礁してしまったのです。

幸い力自慢のスタッフや、お客様まで手伝ってくださって、船を海に戻すことができ、あとはクラーラさんをはじめとする海中のスタッフが船着き場まで無事曳航しました。

長き夜の illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

長き夜の illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

それにしても、あの特徴のある船を、船に乗っていらしたお一人である大きな袋を背負ったあの方が掛け声をかけ、みんなで押したり引いたりするさまは、西洋で広く信仰されているという救世主の生誕祭と、東洋で盛大に祝われる新年とが同時にきたような光景でした。

その後は、船でお着きの七名のお客様がたが、お礼にとおっしゃって、見たこともないような珍しいお菓子を作って、他のお客様やスタッフにまでふるまってくださいました。それが七色の雲のように綺羅綺羅しくもふんわりと軽く、口に入れると甘くて暖かく、でもすぐに溶けてしまうという不思議なお菓子で、とても美味しかったです。

そのお客様にうかがったお話ですが、ニッポンという国では、船の絵とある歌を書き記した紙を枕の下にしいて眠ると新年から良い夢が見られ、良い一年になるとか。

その歌というのが、

「なかきよの とおのねふりのみなめさめ なみのりふねの おとのよきかな」と、はじめから読んでもおわりから読んでも同じ歌になる「回文歌」だというので驚きました。一体どういう意味なのか、後でまたお聞きして、私もやってみようと思います。

ニッポンのみなさまはよくご存知のことでしたね。

今年のホテル暴風雨も、いつもに増していろいろなことがあった一年でしたが、おかげさまで無事新しい年を迎えられそうです。みなさまもどうぞ良いお年をお迎えください。

ウルミでした。


あと3日で新しい年がやってきます。マンガと絵とお話でお送りしてきました「ホテル暴風雨の日々」今回が本年最後の更新です。今年もご覧いただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

ホテル暴風雨ではみなさまからのお便りをお待ちしております!

「ホテル暴風雨の日々」続きをお楽しみに!暴風雨ロゴ黒*背景白


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