みなさまこんにちは。
ホテル暴風雨・オーナー雨こと斎藤雨梟です。本年もホテル暴風雨をご訪問いただき、ありがとうございました。
年末といえば年越しそば。お正月には雑煮。それらの名脇役と言えば七味唐辛子。
というわけで今回は、七味唐辛子と楽しく付き合うための知恵です!
七味唐辛子の容器の構造とストレス
七味唐辛子の容器といえば、こういうタイプ、多いですね。
容器本体とフタとに穴が空いていて、フタを回転させてフタと本体の穴の位置が揃うようにすると、中身が出る仕組みです。図にするとこんな感じです。
この容器にストレスを感じることはありませんか。というのも、穴の位置を合わせる時に、どっちの方向にどれくらい回せばいいかわからなくて手間取るからです。
使った後、次に使う時に良かれと思ってフタをほんの少し、30度くらい回した程度に留めておくことがあります。次に使う時、正しい方向に回せば30度で済みますが方向を間違えると330度回す羽目になります。
実際、七味唐辛子がなかなか出せないくらいでここまで怒りはしませんが、「非効率な行為をしている」とうっすら自覚し、無意識にストレスを感じるくらいのことはしていないでしょうか。
七味唐辛子にまつわるストレスを解消する豆知識!
ある時私は思いました。「本体の穴の位置を覚えておけばいいんじゃないのか?」と。
そして毎回その位置にフタの穴を持って来ればいいのです。
どうしてこんな簡単なことを思いつかなかったのでしょう。今も、こんなことは誰でもしていることではないのか、今さら書いても読者全員が「知ってるよ」と思うのでは? という疑いに取り憑かれていますが、とにかく「七味唐辛子の本体の穴の位置」を調査した結果、驚くべき(私にとっては)ことがわかったのです。
4種類、10個以上の七味唐辛子容器について調べた結果、本体の穴は容器の「正面」についています。「正面」とはつまり「いかにも正面らしい印のついたところ」です。手元にある二種を図解しますと、浅草「やげん堀」の容器の場合、やげん堀ロゴの真上。長野善光寺「八幡屋礒五郎」の場合、「七味」と書いてある唐辛子のヘタの真上に、本体側の穴が空いています。この「正面位置」に、フタの穴を合わせるように回せば簡単です。
サンプル数10ではまったく不十分ですが、よく考えてみればでたらめに穴を開けているわけではないでしょう、容器の正面や背面などわかりやすい位置に決めるのが自然というものです。「考えるまでもなくそうだろう」と無意識に正解を知っていた人も多いのではと思われますが、私はつい最近気がつきました。
とりあえず今は、「な〜んだ、そうだったのか! これでもう七味を振りかける時に無駄な動きはしないぞ」と調子に乗っています。知らなかった方は是非一緒に調子に乗りましょう。
日本三大七味の容器はいずれも、今回紹介したタイプ
ちなみに、日本三大七味と呼ばれる七味唐辛子があるそうです。
一つが上でも紹介した長野の「八幡屋礒五郎」。唐辛子の配合比率が高いので、全体に赤っぽい色、辛味も強いです。スタンダードな「七味」だけでなく「深煎七味」や「ゆず七味」それに「一味」もあるようです。
もう一つも紹介済・浅草「やげん堀」。胡麻やケシの実の香りが効いて香ばしい味です。スタンダードな「七味」は、辛いものとマイルドなものと二種類あると公式サイトには書いてあります。私が食べていたのは「八幡屋」スタンダード七味よりややマイルド、「七味として普通の辛さ」と感じましたが、頂き物ということもあって、辛い方かマイルドタイプかどっちのタイプなのだか判明しませんでした。
三大七味、残りの一つは京都「七味家本舗」。実はまだ出会ったことがありません。山椒など唐辛子以外のスパイスの香りが効いているのが特徴で美味しいそうなので食べてみたいものです。
この三種はいずれも今回書いたフタを回転させ穴の位置を合わせて出すタイプの容器のようです。七味の中には、コショウによくある、フタを開けると穴の空いた中ブタのついた容器に入っているものもありますが、「フタ回転式」の場合、正面に容器本体の穴があるのでは、と推測されます。
七味の容器の秘密が明らかになったところで、本年のホテル暴風雨更新はおしまいです。どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします!
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