潮時 第十二話
大日向峰歩 作・小説『潮時』第十二話:『クプナの舞い』その1。古希を過ぎた良子は、ある出来事のせいでモヤモヤしている。そのモヤモヤが、思わぬ悲劇を良子にもたらす。怒りにも似たそのモヤモヤは何故生じたのか。三つめの〝潮時〟の始まりです。
毛と山と鉄を愛するサイコロジストが、漏れ出た内言、綴ります
大日向峰歩 作・小説『潮時』第十二話:『クプナの舞い』その1。古希を過ぎた良子は、ある出来事のせいでモヤモヤしている。そのモヤモヤが、思わぬ悲劇を良子にもたらす。怒りにも似たそのモヤモヤは何故生じたのか。三つめの〝潮時〟の始まりです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第十一話:『もうちょっとだけ』その3。限界の際を極めるとは、さながら崖の上に立ち、眼下に広がる景色を見つめること。そこで少女が手にするものは、引くタイミングなのかもしれません。二つ目の〝潮時〟『もうちょっとだけ』のラストです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第十話:『もうちょっとだけ』その2。思春期の少女にとって、親でも先生でもない〝大人〟は時に憧れに、時にブレイクスルーをもたらす異邦人になるものです。その大人の思わぬ解決策とは?やめられない止まらないかっぱえびせんはやめられるのでしょうか。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第九話:『もうちょっとだけ』その1。ある少女の目下の悩みは「もうちょっとだけ」と思う気持ちを止められないこと。やめられない止まらない心理は、大人の暮らしの中にも溢れているけれど、少女のそれは、どのようなものなのでしょうか。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第八話:『招かざる客』その8。さおりの元に訪れた予期せぬ招かざる客は、さおりにその潮時を伝える使者だったのかもしれません。さおりと松浦は〝穂高の朝日〟を見ることができたのでしょうか。一つ目の〝潮時〟『招かざる客』のラストです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第七話:『招かざる客』その7。生き物は、環境に適応するために自分を変えていく。でも相手を変えることはできない。ままならないことは得てして予想もしないところから来るものです。更年期の不調からロングトレイルを避けてきたさおりがそれを引き受けたのもまた、そうなのかもしれません。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第六話:『招かざる客』その6。変化は突然やって来る。流れに身を委ねて漂えば、求めた暮らしに辿り着くかもしれないし、そうじゃないかもしれない。地域おこし協力隊の仕事の光と闇。田舎への移住は一筋縄ではいかないようです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第五話:『招かざる客』その5。何かを変えたくて山に登る人は多いかもしれません。山では確かに息はしやすくなるし、束の間、命を取り戻せることもある。でも何も変わらない。そんな気持ちになる人も多いかもしれません。さおりもそうでした。山はそんなさおりに応えてくれるのでしょうか?
大日向峰歩 作・小説『潮時』第四話:『招かざる客』その4。地方から出てきた学生が都会の暮らしに疲れ、自然を求めるようになる。さおりも御多分に洩れず、その道を進んでいるようです。山とは無縁の彼女がなぜ山にのめり込むようになったのか。そのきっかけは意外と単純なものなのかもしれません。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第三話:『招かざる客』その3。絶対に来てほしくない日に生理が来る。この絶望と苛立ちは女でなければわからないのかもしれません。それでももし、さおりのようなガイドがいてくれたら、少しはその気重な心も軽くなったのでしょうか。