
潮時 第三話
大日向峰歩 作・小説『潮時』第三話。『招かざる客』その3。絶対に来てほしくない日に生理が来る。この絶望と苛立ちは女でなければわからないのかもしれません。それでももし、さおりのようなガイドがいてくれたら、少しはその気重な心も軽くなったのでしょうか。
毛と山と鉄を愛するサイコロジストが、漏れ出た内言、綴ります
大日向峰歩作・小説『潮時』
大日向峰歩 作・小説『潮時』第三話。『招かざる客』その3。絶対に来てほしくない日に生理が来る。この絶望と苛立ちは女でなければわからないのかもしれません。それでももし、さおりのようなガイドがいてくれたら、少しはその気重な心も軽くなったのでしょうか。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第二話:『招かざる客』その2。〝予期せぬ来客〟というのも更年期の様々な症状のひとつです。心と体に襲いかかる様々な不調。まるで渦に巻き込まれるように、さおりは不安の沼に沈んでいくのです。
大日向峰歩 作・小説『潮時』第一話:『招かざる客』その1。一人の女が妙な早歩きをして駅へと急いでいた。女の名はさおり。田舎の電車事情において乗り遅れるのは禁忌なのに。それもこれも〝招かざる客〟のせい。駅まで徒歩30分。事の経緯を回想しながらさおりは進む。招かざる客は何物か? ある〝潮時〟の始まりです。