
別訳【夢中問答集】第四十七問 修行しても悟れないことがある?
足利直義:「もう長いこと修行しているんだけど、全然それっぽい成果がでないんだよなぁ・・・」とグチっている人がいます。 また、「死ぬ間際...
東西の古典を、きわめて平易な現代語に訳出する試みです。 意によって大幅に構成を改編し、読みやすくするために潤色を施しています。
足利直義:「もう長いこと修行しているんだけど、全然それっぽい成果がでないんだよなぁ・・・」とグチっている人がいます。 また、「死ぬ間際...
百丈和尚は大勢を相手に講義をした際、しばしば終了後に会場を後にしようとする弟子たちに向かって「オイ、オマエら!!」と声をかけることがあったそ...
他人の批判と自他の区別をやめてしまったとしても、それだけではまだ足りない。 両親が生まれる前まで遡って「自分」を見つけられるのでなければ、...
足利直義:昔の偉い人は「本当にものごとのわかった人は他人の批判などしないものだ」と言ったそうです。 確かにそれはそうなんだろうとは思う...
足利直義:なるほど・・・ それでは仏教だとかなんだとかを含めた一切を放っておくのが究極の境地なのですね? 夢窓国師:達磨大師は「外部の...
足利直義:その理屈はわからなくもないですが、実際にムカつくヤツを見ればムカつくし、色っぽいネエちゃんを見かけたら声をかけてみたくなるのが人情...
今どきの修行者に大乗仏教について語らせてみると、結局この四つの考え方を出られていないことが多い。 まぁ、当の仏さまもこの四つの考え方で...
足利直義:なるほど・・・ ちなみに和尚が属する禅宗を始めとしたいわゆる大乗仏教ではしきりと「この世は夢・マボロシだ!」と力説しますが、それ...
足利直義:と、いうことであればですよ。まずは環境に振り回される気持ちを落ち着かせることに専念して、それがなんとかなってから「究極の真実」と向...
近ごろ儒教と仏教の融合を唱えて物議を醸した中峰という和尚がおるが、彼の主張の大半が世の人々の日常に対する認識の歪みを正そうとするものなのも、...