Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「ヒバリ〜AIとダジャレ勝負」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
「あなただけのAI」への道のり
先週のエッセイは、ぐっちーさんの楽をしようという革新的な試みとして「ヒバリについて話題のAI Chat GPTに聞いてみる」という箇所がありましたが、すごかったですね、Chat GPT。暴走してましたね。ダジャレの概念もまだよくわかっていないようです。しかし「弁舌滑らかにデタラメを言う」感じに、私は「AIなんてまだまだ」という余裕よりは「人間ぽい」と、不気味の谷に迫ってきたという恐怖に近い感覚を覚えました。みなさまはどうお感じになったでしょうか。さて、ホテル暴風雨風オーナーからの質問です。
ぐっちーさんに質問です。ChatGPTは学習しますか? たとえば「私のことはぐっちーと読んでください」というと次から「ぐっちーさん」と呼んでくれるのでしょうか?
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 1, 2023
こういう学習、してほしいですよね。人間との会話かのように楽しむには、対人間の時のような信頼感や親しみがあってこそという面がありますから。
たぶんしてくれると思います
ただし同じツリーにつながる会話だけですが、「それ」などの指示代名詞も認識してくれます— ぐっちー (@mousou_guccy) February 1, 2023
うーむ、なるほど。私も使ってみたのですが、新しい話題について話したり聞いたりするには、「新しいチャット(ツリー)」を始めることが推奨されるようなのです。そうか、新しいチャットだと話題のみならず関係性もリセットされてしまうのか。
あ、ツリーごとに新しいchatGPTさんと出会うことになるんですか? 会話を重ねることで自分だけのchatGPTが育っていくわけではないんですね。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 2, 2023
「育てゲー」的楽しみはないのか。そのうち実装される機能かもしれませんが。
しかしこれ、かなり究極の個人情報となりそうです。
そのツリーを繋げていけばあなただけのAIに育て上げることが出来るかもしれません
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 2, 2023
なるほど。長い長いツリーにすればいいのか。
そこで、同じチャット(ツリー)を延々と続けてもいいのか、文字制限などはないのか、Chat GPTのサイトを見てみましたがよくわかりません。全部英語だしちょっとしたハードルですよね……自動翻訳すると大筋はわかっても肝要なところが不明確になるしね……
とか言ってないで、直接聞いてみればいいじゃないか! と、思いついたので聞いてみました。
私:同じチャットをずっと続けてもいいのですか?文字数制限などはありますか
Chat GPT:はい、同じチャットをずっと続けても構いません。文字数制限はありませんが、一度に大量のテキストを送信すると、私が正確に理解するのが難しくなる可能性があります。そのため、質問を簡潔に、明確にすることが大切です。
だそうです。なーんだできるのか!
結論:育てゲー的に楽しめる
風オーナー、ありがとうございます。
話術詐術の名人に生真面目な優等生。人間いろいろAIもいろいろ
シャルル大熊さんからもコメントです。
最新AIといえども、ぐっちーさんとのダジャレ勝負は完敗でしたね。
ChatGPTは「ダジャレはよくわかりません」と正直に認めることはできないのでしょうか。
答えられないことにも無理して答えるようにできているのでしょうか?— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 2, 2023
ねー、本当です!
「雲雀が飛ぶのは高く、座るのは低く、でも、どっちも美しい」って。禅問答か。AIダジャレが味わい深すぎました。
「ダジャレ? 何それわかりません。お手本見せてください!」とか言ってくれればダジャレ好きはウホウホひねり出してしまうでしょうに。
知ったかぶりしてくれます
鵜呑みにしないよう気をつけなければ
物語などのトリックに使えそうですが、嘘がバレバレなので使えるかどうか— ぐっちー (@mousou_guccy) February 2, 2023
AI専用嘘発見器作ったよ とか言ったらビックリして警戒するでしょうかね。Chat GPTを育てに育てた後に今度やってみよう。
AIのイメージがガラガラと崩れ落ちました。知らないことには捏造で答えるんですね。人間のデータで学習させたら当然の帰結なのか。。。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 3, 2023
人間の子孫なわけですからね。しかしネットニュースに「学生の宿題やレポート、ビジネスレターに使われまくっている」と出ていたChat GPTですが、ダジャレの宿題でさっきの出したら良くて3点くらいです。宿題、ましてやビジネスレターに使って大丈夫なのか!?
こちらのAIはソースも示してくれて、知らないことは知らないと言える素直な子ですhttps://t.co/icAFEIaUOy
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 3, 2023
おお! 素直で真面目なAIもいた。その名もPerplexity.
日本語でも使えますが、回答は英語です。ところどころ日本語交じりになることも。
たとえば、「ダジャレ」と入力したところ、新しいダジャレを考えてはくれませんでしたが、こんなふうに例は挙げてくれました。
ダジャレ代表筆頭は「オカリナを借りな」。これもなかなか味わい深い。
AIを見直しました。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 3, 2023
そうですね。「AI的な回答の典型」みたいなものは存在しないようです。様々なタイプのAIがある以上は。
わかった上で、私もAI的ダジャレを考えてみました。
「立てば立ちヒバリ座れば座ヒバリ歩く姿は歩きヒバリ 美しい美しい美しい」
どうでしょう?
シャルル大熊さん、ありがとうございます!
ヒバリは色鮮やかなのか?
さて、先週のエッセイでのChat GPTの回答を見て、私も気になっていたことがありました。
@mousou_guccy ぐっちーさん、早速ですが質問です。ChatGPTいわくのヒバリのイメージに「色鮮やか」があります。ヒバリは姿は美しいですが、色は地味じゃないでしょうか? 外国には鮮やかなヒバリがいるんでしょうか?(検索してみましたがよくわからず)それともあれが鮮やかな色なんでしょうか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) January 31, 2023
「色鮮やか」という記述です。だってヒバリって、
これです。姿は美しいですよ。でも色鮮やかって、違和感がないでしょうか。それとも私の目が変だったのか。
色は地味ですよね
先日別のトピックでAIに質問したのですが、AIは簡単に嘘をつきますし、嘘を指摘しても嘘の上塗りをしてきました
だからといってヒバリは美しくないわけではありませんが、ヒバリは美しいという文章を採用した結果が回答なのかもしれません— ぐっちー (@mousou_guccy) January 31, 2023
色は地味。そうですよね。またしてもAIに翻弄されたようです。
嘘の上塗りですか。人間的ですね。
美しいヒバリというイメージを自分の中で増幅させて惚れこんでしまうところも人間みたいです。
あとやっぱりヒバリの色は地味ですよね😀(自分の目が変なのかと思えて来なくもなかったので安心)— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 1, 2023
AIは人間の真似が思った以上に巧みだともいえます。人間が抱き、社会に流布する「ヒバリ」のイメージに引きずられてしまうのかもしれないですね。
だってほら、
美空ひばりさんの衣装は色鮮やかなイメージがあります。そういうイメージが浸透しているとAIの「ヒバリ」観に影響を与えたりするのかも?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 1, 2023
演歌史上最も華やかなお方ですからね。そういうこともあるかもね。
と、考えていたら、トリフィドさんからもコメントが!
揚げひばりという季語を初めて知りました
ケンタッキーフライド🐔がよぎりました
(雲雀はあんまり食べるとこなさそう)すかいらーくのロゴ(赤/黄/橙の派手色)
昔の不良女子中学生漫画のボスの名前が、ひばり様
が、AIの教師データにコンタミの関与の可能性— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) February 1, 2023
ヒバリの可食部分はなるほど少なそうです。が、それはさておき。
揚げられひばりですな😅
私は「ラーク=ひばり」と知るのが遅すぎて無事(?)でしたが、すかいらーくのロゴでひばりは赤い鳥だと思い込む人はいそうです。
漫画でひばりといったら見た目は美少女・実は男のあの方も忘れてはならない! けっこうエキセントリックなイメージが多いかも?— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 1, 2023
美空ひばりさんだけでなく、「ヒバリ」に派手なイメージを与えているものは他にも数多いですね。やはり声が美しいことで派手なイメージがあってのことなんでしょうね。
そう言えば
タバコのLARKも赤いイメージです— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) February 1, 2023
あれ、そうだっけ? (思わず検索)
思わずLARKの箱検索して、なんか見覚えある! ってなりました。
それにしてもすかいらーくのロゴ(名作だと思います)、鮮やかな色、アンニュイで大きな目、丸っこいフォルム、すごく特徴があって、しかし全然ヒバリに似てない……ピカチュウがネズミと思えないのと同じくらいヒバリと思えない😆— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 2, 2023
ヒバリのイメージ変化がすごい。
考えてみると、イメージ化・キャラクター化されても原型をとどめがちなものと、何だかわからなくなっちゃうものと、あるものです。
ネズミとヒバリはわからなくなっちゃう派代表。
ウサギなんかは、わりと原型とどめ派じゃないでしょうか。
鳥山にはペンギン村があります。知らんけど。
新たに、鳥地名情報がトリフィドさんから!
鳥の地名と地形(鶯谷、雲雀ヶ丘)、面白いです🙂!
まとめてくれてるサイトがありましたhttps://t.co/3aJtjImQAB最初は、野生種分布由来だったものが、いずれ、ユーカリが丘のようにコンタミして、セキセイヶ丘とか、ヨウム谷に…
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) February 1, 2023
鳥って人間に影響を与えてきた生き物なのですねえ……。
鳥の地名多い!(一覧にヒバリがないのがちょっと残念)
丘や谷という地形由来の名前だけでなく、ダイレクトに鳥プラス村or町というのも多いのですね。
セキセイ・ヨウムはもちろん、「朱雀」とかの地名もあるくらいですから、ピングー町とかキョロちゃんヶ池とかもあり得るかも😆— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 1, 2023
都道府県にも「鳥取」があるし、有名な鳥地名として「真鶴」「鵠沼」などがあります。
「雲雀ヶ丘」は全国にあるそうですが、東京都西東京市にあるのは「ひばりヶ丘」。ちなみにそこが「すかいらーく」発祥の地とのこと(ちなみにこれは妄想旅ラジオ「ヒバリ」の回のたまさんのお話で得た知識)。ヒバリがひらがな表記です。「雲雀ヶ丘」が近所にあると「雲雀」の漢字を覚えるのが早そうですが、私は遅かったのできっと「ひばりヶ丘」のせいです。
ピングー町、良いですね 笑
ペンギン村は漫画の中にありましたキョロちゃんヶ池は陽気な感じで
キョロちゃんヶ淵になると妖怪感— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) February 1, 2023
ペンギン村ありましたね〜って、「鳥」山明先生!
ピングー町は寒そうだけれど行ってみたい。
キョロちゃんヶ淵も怖そうだけど行ってみたい!
キョロちゃんヶ淵 何かが起こりそうでいい!
夜は間違いなく運動会😆— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 2, 2023
頭の中はすっかり鳥の運動会です。
さて、鳥の地名といえば最近思ったことがあるのです。
近所の公園の池に、人が入れない中の島があり、鳥がすごくたくさん来ます。「鳥の島」と呼びたくなる感じです。
有名な「沖ノ鳥島」をはじめ全国に通称「鳥島」がたくさんあるのが納得できるなあと、その光景を見ると思います。鳥が集まっていると目につくんですね🐦🕊️
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 1, 2023
鳥がいっぱいいると面白くてつい見続けてしまいます。双眼鏡で見る人や、大砲みたいな望遠レンズで撮影する人も見受けられるので、鳥好きが集まるスポットなのだと思います。
漁師さんは鳥山を目印して魚を追っていきますからね
それが島だったら座礁してしまいます— ぐっちー (@mousou_guccy) February 1, 2023
漁師さんが目指す鳥山……明先生? (明らかに違う。明だけに?) そう思ったのは私だけではありますまい。
魚群の上に鳥が群がっているのを鳥山というのですね(その知識がなく、わからなくて調べました)
鳥がいっぱいいるから鳥島、
という単にのどかな命名とは限らず、
鳥山なのか鳥島なのかが超重要な世界で名づけられたのか〜😲
目から鱗でした!— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 2, 2023
魚群に鳥が群がるので、そこを目指せばたくさん魚が獲れるということらしいです。鳥島を鳥山と勘違いすると、うん、座礁しますね。区別が大事。
あくまで私の推測です
AIも語尾に知らんけどを付ければ全て解決しそうです— ぐっちー (@mousou_guccy) February 2, 2023
知らんけどって。そんな投げやりな保険までAIが使い始めると世も末感が半端ないですな。
雲雀ヶ丘はいいところ。知らんけど。
さて、ますます頭の中が鳥の運動会になったところ、ぐっちーさんのおかげで、奇跡的に話題がヒバリに戻りました。
関西には雲雀丘花屋敷という駅があってどんな豪華なお屋敷があるのか一度行って来たいと思っています
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 1, 2023
花やしき? (日本最古の木製ローラーコースターを有するあの浅草のレトロ遊園地を思い浮かべてしまうのは関東人、いや東京人だけなのか……)
見ただけで楽しそうな地名よいですね🙂
行かれた際には是非レポートを— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) February 2, 2023
やっぱり楽しそうですよね。遊園地みたいで。
いやでも雲雀丘花屋敷は遊園地ではなく本当に素敵なお屋敷が並んでいるのでしょうか。
そうだ、Chat GPTに聞いてみよう。
今、雲雀丘花屋敷はどんなところかとChat GPTさんに聞いたところ
「雲雀丘花屋敷」は、アニメ『かんなぎ』に登場する架空の花屋敷
というお答でした。けっこうてきとう……— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 2, 2023
架空の花屋敷とな。
(阪急電車の駅で素敵なお屋敷が並ぶ高級住宅地だという情報も別所で確認)
知らんけど
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 2, 2023
お後がよろしいようで。
トリフィドさん、どうもありがとうございます!
イメージです(ヒバリの)
最後に、ページトップの絵について。
「写真(イラスト)はイメージです」という、誰が言い出したのか知らない魔法の文言は近頃すっかりおなじみです。商品名やタイトル、説明文などに写真やイラストが添えられ、脚注的な位置付けに小さく「※写真はイメージです」なんて書いてある。イメージがイメージすぎてにやにやしてしまう案件にもしばしばお目にかかります。もう、タイトルと脚注入れ替えちゃえばいいのでは? って感じの。それを素直にやってみた次第です。素直なタイプのAIを見習って。
ところで英語だと「イメージ(image)」って「画像」という意味なので、「画像は画像です」になっちゃいます。英語圏にはこの種の魔法の文言ってあるんでしょうか? あるとしたら何というのか。Chat GPTに聞こうとしたら、”ChatGPT is at capacity right now” (ただいま満席、というニュアンスと思われます)とお断りされて入れず。人気者です。
というわけで今回はこれにて。次回のテーマは「サトウキビ」です。妄想旅ラジオ第69回「サトウキビ」 もぜひお聴きください! サトウキビの光合成のしくみや砂糖の種類、コーラのお話など毎度おなじみ意外な切り口が楽しいです。次回のエッセイも、どうぞお楽しみに。