ヒバリ〜AIとダジャレ勝負

ヒバリはスズメ目ヒバリ科ヒバリ属に分類される全長17cmの鳥類で、アフリカ大陸北部からユーラシア大陸全域に分布し、古くから人類に親しまれてきた鳥である。繁殖期になるとオスはさえずりながら上空高く舞い上がっていき、縄張りを主張する。ヒバリは英語で「skylark」と言い、「lark」には動詞でいたずらをする、ふざける、名詞で愉快で楽しいことなどの意味がある。空に向かって上昇しながらさえずる姿を見て楽しそうだなと、昔のイギリス人は感じていたのだろうか。

日本でもヒバリのさえずりはポジティブにとらえられていて、「揚げひばり」のような俳句の季語もある。美しい歌声を響かせながら高く舞う姿はまさに「美空ひばり」である。ヒバリの美しいさえずりが晴れた空に響く様を的確に捉えた芸名。言い得て妙とはこのことである。私はこの「美空ひばり」さんのような完成された芸名を他に探そうとしたのだが、「なかやまきんに君」しか思いつかなかった。

ヒバリはその美しい鳴き声と天に昇る様から地名にも多く使われている。全国には「ひばりがおか」が多数存在する。表記はひらがなや漢字の雲雀などあるが、ざっと検索した結果福井から鹿児島まで西日本を中心に20地区見つかった。ヒバリにはやはり丘が似合う。「雲雀ヶ谷(ひばりがだに)」ではどいうもしまりが悪い。谷を使っていい鳥は鶯谷(うぐいすだに)くらいである。

さて、昨今巷を賑わせている人工知能AIについて調べてみた。AIを使うと世界中のウェブページからテキストを検索して質問に答えてくれると言うではないか。時には小説まで書いてくれるという記事を見て、もしかしたらエッセイも書いてくれるのではないかと思い最も人気のあるChatGPTを使ってみた。決してAIにエッセイを書かせて楽をしようとしているわけではないのでご留意頂きたい。

まずは小手調べにヒバリについて聞いてみることにした。

Q.雲雀について教えてください

(注)カタカタのヒバリではそれらしい回答が得られなかったので漢字で表記した

A.雲雀は、色鮮やかな羽毛と、素早い飛行スピードで有名です。彼らは、美しい姿勢で飛び回り、美しい歌声を奏でます。

雲雀は、世界中に生息しています。彼らは、森林や草原、山地などに生息し、南半球では、沙漠や砂漠などに生息します。また、都市や田舎などにも生息していることがあります。

雲雀は、単独や小グループで生活しますが、繁殖期には大きな群れを形成します。彼らは、繁殖期になると、美しい歌声を奏で、舞います。これは、雌雄の選択をするためです。

雲雀は、短時間で大距離を飛ぶことができます。彼らは、高度な飛行技術を持っています。彼らは、素早く空を舞い、急降下したり、急旋回をすることができます。

彼らは、鳥類の中でも非常に活発で、自由な生活を送っています。彼らは、自由に飛び回り、自由な生活を送っています。彼らは、美しい歌声を奏で、舞います。

雲雀は、美しい姿勢で飛び回り、美しい歌声を奏でます。彼らは、世界中に生息しています。彼らは、森林や草原、山地などに生息し、南半球では、沙漠や砂漠などに生息します。また、都市や田舎などにも生息していることがあります。彼らは、非常に活発で、自由な生活を送っています。

なんだか当たり障りのない表面的な答えが返ってきた。特に大きな間違いはないのかもしれないが、もう一ひねり欲しいところである。ヒバリと言えばスカイラーク、すかいらーくと言えばファミリーレストラン、ファミリーレストランと言えば一家団欒など、連想して話を膨らませることはできないのだろうか。

ということで、ヒバリについて連想する言葉について聞いてみた。

Q.雲雀について連想する言葉は?

A.雲雀から連想する言葉には、以下のようなものがあります。

飛行
色鮮やか
速さ
美しさ
自由
歌声
活発
青空
舞い
繁殖
天空
姿勢

舞う
小さな
飛ぶ
美しい姿
美しい歌声
美しい舞い
美しい色
美しい鳥
美しい姿勢
自然
飛翔
自由な生活
飛行能力
空を舞う
急降下
急旋回
高度な飛行技術
短時間で大距離を飛ぶことができる
美しい
非常に活発
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい舞い
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい舞い
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい舞い
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい舞い
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい舞い
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい舞い
美しい歌声を奏でる
美しい姿勢で飛び回る
美しい歌声を奏でる
美しい

結構多くのワードを返されてしまった。飛行、色鮮やか、速さ、美しさ、自由、歌声、活発、青空、舞い辺りまでは良かったのだが、繁殖あたりから怪しくなってきた。途中から「美しい+名詞」シリーズが列挙され、「美しい」で一呼吸。更には「美しい+名詞+動詞」の文が列挙される中、「美しい舞い」が何度も挿入される。そして最後に「美しい」と一言。このAIはヒバリについて調べているうちに、本当にヒバリに惚れ込んでしまったのかもしれない。

そしてすっかりヒバリに惚れ込んでしまったAIにヒバリについてのダジャレを聞いてみた。

Q.ヒバリについてのダジャレを教えてください

A.「雲雀が飛んでいると、天空が彩り豊かに見えるけど、雲雀が座っていると、地上も美しく見える」

「雲雀が飛ぶのは高く、座るのは低く、でも、どっちも美しい」

「雲雀が何かを追いかけているのか、追いかけられているのか、分からないけど、追いかけっこは楽しい」

「雲雀が飛ぶときは、羽を広げ、風を感じ、自由を感じるが、座っているときは、落ち着いて、周りを見渡すことができる」

「雲雀が空を飛んでいると、青空は広がり、羽音が響き渡り、だけど座っているときは、静かに羽を揺らす、美しい姿を見ることができる」

私には全く理解が及ばない。まず私の知っているダジャレではなかった。しかしよく読むと内容は奥深いようにも思えるし、同時に全くの駄文とも思える。ダジャレとはこういうものである。

「すかいらーくで酢買い、楽」

AIはまだダジャレを学んでいないだけなのかもしれないが、今のところ私のダジャレの方が上である。

(by ぐっちー)

※このエッセイ「妄想生き物紀行」第67回はポッドキャスト番組「妄想旅ラジオ」第68回「ヒバリ」と関連した内容です。ポッドキャストもお聴きになると一層お楽しみいただけますのでぜひどうぞ! ポッドキャストはインターネットのラジオ番組で、PCでもスマホでも無料でお聴きいただけます。旅ラジオ」は、ぐっちーさん、ポチ子さん、たまさんの3名のパーソナリティーが毎回のテーマに沿って「生き物」「食べ物」「旅」について話す楽しいラジオ番組です、詳しい聴き方などは「妄想旅ラジオ」のブログを。

ぐっちー作「妄想生き物紀行」第68回「ヒバリ〜AIとダジャレ勝負」いかがでしたでしょうか。

今回もお読みいただきありがとうございます、編集担当・ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

こんにちは!

Chat GPT、ヒバリの美しさにHALもビックリの暴走ぶりです。次々繰り出す人外ダジャレの味にクラクラしますね。今後「アメリカンジョーク」のようなポジションに「AIジョーク」が来るという確かな予感が。それにしても酢買い、楽ってのは……

というのはさておき、

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