X(旧Twitter)でお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「ビントロング〜ポップコーンとビントロングとスメルハラスメント」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
鼻のいいあのコたちはどうしてる?
ジャコウネコ科の生き物はいい匂いをさせています。独特の匂いは異性へのアピールだといいますから、ビントロング自身は少なくとも異性の匂いを嗅ぎわけているはずです。相当鼻がいいのでしょうか。
一方、鼻がいい生き物がみな良い匂いをさせているとは限りません。たとえば、鼻がいいことで有名な、身近なあの生き物は、特別に「いい匂い」という印象はないです。
嗅覚と自分の出す匂いの関係ってどうなっているのか。と、思っていたところにシャルル大熊さんからナイス質問です。
猫はいつも体中を舐めていて、唾液に殺菌作用があるからお風呂に入らなくても臭くならないと聞いたことがあります。犬は全身を舐めまわしたりはしませんね。野生のイヌ科動物はお風呂にも入らないからだいぶ臭いのでしょうか。鼻がいいのに自分で気にならないのでしょうか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) December 22, 2023
猫はいい匂い。それは間違いない! でも、猫はそれほど鼻が良くない気がします。人間よりはだいぶいいけど……そして知りたかったのはそれ!!
猫より断然鼻が効きそうな生き物、イヌはどうなんだ!? 自分で自分の匂い、気にならないの?
獣臭はあると思います
匂いに敏感と言うより、匂いの変化に敏感と言った方がわかりやすいかもしれません
同じ匂いを嗅ぎ続けたら麻痺してしまって匂いを感じなくなってしまいます
イヌも同じだと思います— ぐっちー (@mousou_guccy) December 22, 2023
匂いの変化に敏感。
説得力があります。嫌な匂いはいつまでも嫌なものですが、それでも麻痺してくるもので、何か変化があった時に「そういえばまだ匂う」と再認識したり、しがちですね。
また、集団で狩りをするオオカミのような生き物は「獲物から自分の匂いを隠す」必要があまりないとも聞きます。野生のイヌ科生物は盛大に獣臭を振りまいているのかも?
そういえば、熊の獣臭は強烈だと聞きました
お気をつけください— ぐっちー (@mousou_guccy) December 23, 2023
ムムッ!?
シャルルさん、イヌの匂いを気にしてる場合じゃなかった?
はて?ぜんぜん感じませんが。ぐっちーさんはいかがですか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) December 23, 2023
返り討ち!?
そういえばすっかり忘れてました
私もピンクの熊でしたね
自分ではわかりませんが、おそらく鼻が慣れてしまっているのでしょう— ぐっちー (@mousou_guccy) December 23, 2023
熊の匂いにはまったく心得がありません。ふつうの獣臭というやつなのか、熊ならではの特別な匂いでもするのでしょうか?
緊張感と獣臭みなぎる会話が……!
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 23, 2023
このお二人に聞いてもわからなそうです。
いえ、この広告に他意はないですよ…… 近頃、低刺激なばかりかお肌や被毛に良いという消臭剤が多くて便利ですよね。
ね?
シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!
スメル・パーソナライジングの時代
ホテル暴風雨風オーナーから、スメルハラスメントに悩む人たちへの提案が。
ぐっちーさんは嗅覚が優れているのですね。同じにおいがある人には好ましく、ある人には不快で、ある人にはまったく感じられないとなると対処法はひとつしかありません。それぞれがパーソナライズされた鼻フィルターを装着するのです。それがどんなものであるかはわからないのですが。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) December 23, 2023
鼻フィルター!?
(それがどんなものかが一番大事じゃないかっていうのはさておき)、そんなのあったら幸せになれるのかどうか、とくと考えてみましたよ。
ネットで検索していると、不快なものやらくだらないものばかりが出てくる! とご立腹の方々を時々見かけますが、広告や読みたい記事のレコメンドはいまどき大抵、パーソナライズされています。つまり、不快なものばかり出てくる場合、そういう不快なものが大好きな人物であると推測させるような行動をネット上でしている、というのがありがちな原因ですから、あまり大声で怒りを発散するのはいかがなものかと思います。
とはいえ、パーソナライズがうまく働いているとはまだまだとても言えないし、そういう余計な気遣いはいらん、と言いたくなることもしばしばです。私は最近妙に「写真暗室セット」「引き伸ばし機」などの広告が出るのですがなぜ? 写真を自分で現像したこともないし、しようと思ったこともないんですが……
あ、余計なことを考えているとぐっちーさん登場です。
それ、欲しいです
その前に花粉症対策の鼻フィルターができそうです— ぐっちー (@mousou_guccy) December 24, 2023
このアイディア、ぐっちーさんのお気に召したようです。花粉を本当にカットしてくれる簡易なフィルターがあったら素晴らしいですね。マスクに劇的な効果は感じませんし、鼻の周りに塗ったりスプレーしたりするアイテムも同様。なぜかこれを書いている12月下旬現在も、何かの花粉が飛んでいるのか鼻がムズムズしています。辛い。
無害だけれど不快な匂いと、有害だけれど無臭な物質(花粉も有害と考えて)と、両方カットされたら最高ですね!
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 24, 2023
匂いパーソナライズに心が動いております。でもなあ、「パーソナライズ」全体へのそこはかとない不信感が。
検索結果や広告みたいに?
文字情報などでそれをすると思想統制etcのネガティブな考えも浮かびますが、匂いだったら理想の世界のような……いや、何か落とし穴があるだろうか……🤔 すごく考えてしまいます(どんなものであるかはさっぱりわからないですが)
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 23, 2023
パーソナライズが精度良くできていたらいたで、「匂いの好みを完全に把握される世界」に闇はないのかと気がかりな私であります。
その人にとって不快なにおいをカットします。しかし腐った食べ物など危険を知らせるにおいは感知できなければいけません。「無害なのに不快なにおい」だけを選択的にカットします。神が作ったかのような超絶高性能です。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) December 23, 2023
不快な匂いってそれ自体有害じゃないの?
と多少混乱しつつも、そんなのあったらやっぱり幸せな気がしてきます。
というか幸せでしょう。幸せだよ?
ほんとかな……
匂いのパーソナライズ、どう考えても良いものにしか思えなくなってきました。何か恐ろしいことを見落としている……!? というか、実現できるんでしょうか。できたらいいけどなあ。
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) December 24, 2023
実現不能そうならば自信を持って「それは理想的」「実現できたら幸せ」と言えてしまうという、自分の思考構造のいい加減なところと向き合うことになりました。
風オーナー、どうもありがとうございます!
結論として、猫の匂いは最高ということです。
あれ? ビントロングどこ行った!?
というわけで、今回の絵はこちらでした。
絵とはちょっと違いますね。左右の違い、おわかりになりましたか。左はビントロングの写真。右はAI画像生成で作ったビントロング画像です。「絵描きの敵」と超巨大黒船級に恐れらがちな画像生成AIですが、私は時々いじって遊んでいます。生成は一瞬でできるので便利なものの、とにかく思い通りの画像を作るのが難しいのです。が、この画像に関しては、凝ったことは何もせず、「かわいいポーズのビントロング」という文章を入力してポン、とできたものです。
確かにかわいいしビントロングに見えるんですが、輪郭がちょっと変です。ビントロングのヒゲの構造がわかってない感じ。ヒゲのあるあたり、顔の輪郭まで横にビヨーンと伸びちゃってるような。あと、耳の耳殻の部分の質感が変です。鼻の形もちょっと違います。かわいいけど、やっぱり本物の方がかわいい。今回は人間の撮影した写真の勝ちです。
写真と画像生成で間違い探し、面白いです。遊びとしてのポテンシャルが高いと感じます。バーチャルの台頭がすさまじい新時代を生き抜く教養として、みなさまもいかがでしょうか?
ではこれにて今年の『妄想生き物紀行』および『ぐっちーさんと話そう』はおしまい。
本年もご愛読、誠にありがとうございました。
次回エッセイは新年明けて2024年1月9日(火)公開です。テーマは「ヤドカリ」。妄想旅ラジオ第92回「ヤドカリ」 と関連した内容になります。年末年始は『妄想生き物紀行』を読んで『妄想旅ラジオ』を聴いて、楽しい生き物たちに親しみ、妄想力を高めましょう♪ 来年もどうぞお楽しみに。よろしくお願いいたします。