Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
先週のぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行 第6回 ヒツジ〜毛も肉も利用できる素晴らしい生き物ですが、使い方を間違えると……」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、今回もお伝えいたします。
先週のぐっちーさんのヒツジ小説、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第6回「ヒツジ」もお聴きになるとよりお楽しみいただける内容です。
D型ハウスで季節限定のときめきを永遠に
ヒツジといえば、先週の小説で作中の「先生」も大好き(であろう)ジンギスカン。
私はかねてから、野外で飲食する風習、しかも地域性のあるもの(例えば東北地方各地の「芋煮」や沖縄地方の「お墓まいり」など)に興味があります。
北海道においての「ジンギスカン」が単に名物料理であるのみならず「人が大勢集まる機会には何はさておき外でジンギスカン」という、食べる状況を含めての風習であると知った時には大変驚きかつエキサイトしました。北海道の野外で飲食するならばやはり夏。北国の夏は短いでしょう。桜の花見ほどの短期間ではないにせよ、かなり期間限定のイベントではないでしょうか。せっかくの名物料理、夏しか食べられないのは残念な気もしますし、冬は屋内で楽しんだりもするのでしょうか。
そんなことが気になってお聞きしてみました。
ぐっちーさん @mousou_guccy に質問その2です! 北海道ではみんなが集うとジンギスカンが定番と聞きますが、野外のイベントというイメージがあります。ということは、かなり季節限定の食べ物なんでしょうか? それとも、冬の屋内でもジンギスカンは定番なんですか。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 15, 2020
ぐっちーさんのお答えは予想通りのようで意外な新事実も発覚!
夏がベストシーズンですが、冬は屋内でジンギスカン料理を食べる人もいます
中には自宅の庭に焼肉小屋を建てたり、農家だったらD型ハウスで食べたりと気合が入っています— ぐっちー (@mousou_guccy) September 15, 2020
なぬ!? D型ハウスとは何ぞや? と思わず検索し、これかあ! と見ていたらどんどん可愛く見えてきて、しばし羊をめぐることも忘れてD型ハウス談義。
D型ハウスがわからなくて調べてしまいました。あの中でジンギスカンとは、普段とのギャップもすごいし禁断の儀式っぽくていいなあ?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 16, 2020
資材おきに使っていると思いますが、屋根があって風通しも良く焼肉ジンギスカンにはもってこいです
うちにも欲しいくらいです— ぐっちー (@mousou_guccy) September 16, 2020
検索した画像を見てるとすごく可愛く感じられてきました。形もいいしカラーバリエーションもあるのですね。 D型ハウスを建てました、ぐっちーです! とラジオのオープニングトークに出てきたら誰よりはやく膝を打ち誰より激しく頷きまくりますね?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 18, 2020
まず土地が必要ですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) September 18, 2020
ぐっちーさん、D型ハウスでジンギスカンを目指して頑張ってください〜!!
ちなみにページトップの絵にあるのがD型ハウス。そして手前にいるのはホテル暴風雨フロント係のメエサクくん(ヒツジ)です。
ということでヒツジの話に戻りますと、やはり今回は
初(ではなかった?) の創作登場に注目集まる!
ヒツジの性質を小説で解説という斬新な手法に注目が集まりました。
シャルル大熊さんからの質問です。
ぐっちーさんに質問です。
村上春樹の『羊をめぐる冒険』、映画『羊たちの沈黙』など羊が出てくる作品は多数ありますが、その中でとくに「羊の習性やイメージを上手く使っている!」と感じるものはあるでしょうか?— シャルル大熊 (@charles_okuma) September 16, 2020
ぐっちーさんのお答えはこちら
村上春樹さんは「海辺のカフカ」をなんとか読了した程度で他の作品は未読です
「羊たちの沈黙」は怖そうなので見ていません
しかし気になったので調べたら「羊をめぐる冒険」の主人公は山羊座なんですね
「羊たちの沈黙」のタイトルも意味深ですね
私は吉田羊さんが好きですhttps://t.co/UGcmZxrQR7— ぐっちー (@mousou_guccy) September 16, 2020
意外とテンション低めです。ヒツジ文学を知り尽くし、ヒツジ文学界に会心の作で殴り込み! というわけではなかったようですね。
私も吉田羊さんは素敵だと思います。どちらかというとあまりヒツジっぽくない方のような。
ホテル暴風雨オーナー風こと風木一人さんからも質問です。
小説仕立てで驚きました。ダークな結末にも(笑)
でも考えてみればアルパカの回にもストーリーパートがありました。
ぐっちーさんは秘かに小説家を目指しているのですか?— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) September 17, 2020
おお、確かにアルパカ会のヤンキーとタナカさんの妄想エピソードも、小説と呼んでもいい創作パートでした。「初」の創作ではなかった!? やはりぐっちーさんにはヒツジ文学界の頂点を目指すという密かな野望があるのか……
いえいえ
ただ妄想を進めると小説ぽくなってしまいますね
これからもミニストーリーは出るかも知れないですね— ぐっちー (@mousou_guccy) September 17, 2020
という疑惑は軽く否定されましたが、真相はいかに。いずれにせよ、ミニストーリーがまた登場するのは楽しみです。
シャルル大熊さん、風木オーナー、ありがとうございます!
そして羊をめぐるミステリー
さてさて先週のヒツジ小説は、小説であるという驚きがあるばかりか、非常に謎めいた作品でもあります。あれ? そうなの? どういうこと? と読み進めるほど気になることが出てきて、謎が謎を呼ぶのです。坂の餅さんからは、こんなコメントをいただきました。
今回の作品は読み始め「これは小説か?!」となり、読み進めると「ミステリーやん!」となり、最後はSB(少し不気味)の余韻を残して終わりました。とても面白かったです!
私が思う残された謎
謎①アーミーナイフは結局どこにいったのか?「八木が犯人らしい」という所までしか語られていない。
謎②↓— 坂の餅 (@korogaru40) September 16, 2020
ヤギを使って羊を操るのは羊飼いの少年だという。
八木を操った謎の黒幕「羊飼いの少年」が居る?謎③「私」とはぐっちーさんのことなのか?女子大生をおんぶするとは羨ましい。
— 坂の餅 (@korogaru40) September 16, 2020
気になる作者ぐっちーさんの回答は……
すべてご想像にお任せいたします❤️
— ぐっちー (@mousou_guccy) September 16, 2020
何と! お任せされちゃったのでますます妄想してしまいますね。
先生が「彼を探しているんだろう」とすぐに察するあたりが怪しすぎて途端に謎めいてきますね。他でも悪事を繰り返しているのか? 羊を操るヤギを操る「羊飼い」はやはり先生? と妄想が広がります?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 18, 2020
先生は登場時から怪しいです。主人公の「私」も、卒業後どれくらい経っているのかが不明ですが(これによって「私」のキャラクター、主に執念深さゲージが変わってきます)、アーミーナイフが紛失した際、記憶違いも十分あり得るのにまず八木氏を疑うあたり、作中に書かれていないもっと怪しいエピソードがあるのではないかと考えてしまいます。
さらに坂の餅さんがおっしゃるには……
私は怪しい人物が一人居ると思うんです。心理学のクラスですから他人の心理を突いたのは先生だけではなかったのではないかと。物語の中で得をした人物がただ一人居ます。その人物は物語の影に隠れてほとんど出てきません。これは叙述トリック小説です!という妄想
— 坂の餅 (@korogaru40) September 19, 2020
叙述トリックですと!? そうです、ないと書かれていないことはあったかもしれない。推理小説は疑い深く読んでこそ最大限の楽しみが得られるというもの。
もしかして背負われていた女性メンバーですか? 彼女の存在なくして主人公が八木にリュックサックを渡すことはなかったですし、沢を無理に渡って足が濡れてしまったのも、八木とその女性の連携プレーによるものと考えられないこともない……!?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 21, 2020
妄想は膨らむばかりなのですが、
ご想像にお任せいたします?
— ぐっちー (@mousou_guccy) September 21, 2020
あ、やっぱりお任せされてしまいました。これは止まらなくなります。
そうですそうです。
背負うように仕向けた、リュックを渡すように仕向けたと考えられます。自分は目立たないようにして手を汚さず足も汚さない、まさに黒幕にふさわしい人物ですね。
またジンギスカンを焼く鉄板は「ジンギスカン鍋」と言って中央が膨らんだ形をしています。これは女性を暗示してますね— 坂の餅 (@korogaru40) September 21, 2020
坂の餅さんの妄想ぶりもだいぶひどいです。足も汚さない……って、黒幕として「得をした」ってまさかその(沢を「私」におぶってもらって渡った)こと!? 坂の餅さん、どうもありがとうございます!
羊をめぐる楽しいお話がたくさんできました。ありがとうございました。では今回はこの辺にて。
次回は「帰省」をテーマにした番外編です。妄想旅ラジオ第7回「新春縮小版」 に対応しています。先週とは違った意味で、いつもと違うテイストになりそうです。どうぞお楽しみに。
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