Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「クズリ〜空気も、カッパも、UFOも、クズリも、あなたの中に存在しますか。」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
知りたいし知ってもらいたい
クズリという動物をまったく知らず、「妄想旅ラジオ」を聞いて初めてクズリを世界に存在させた私としては、ぐっちーさんに聞きたいのはこれ!
存在といえば、#妄想旅ラジオ でポチ子さんが「カッパは現在では架空の生き物ですが江戸時代にはいました」とおっしゃっていたのが印象的でした。クズリは私にとって近年急に出現した生物ですが、ぐっちーさん @mousou_guccy にとって、最近になって存在を始めたものはありますか?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 17, 2022
我らがぐっちーさんのことです、思いがけない世界の広げ方をしているんじゃないかと気になりまして。
テーマの生き物について調べていると毎回色々な生態がわかってきます
それぞれ専門に研究されている知見を知ると世界が広がる気がします
また、同時にそれらに対して何ができるか考えても答えが出ないもどかしさもあります
だからこそ、生き物の世界を知ってもらう行動をしていきたいと思います— ぐっちー (@mousou_guccy) February 17, 2022
なるほど。毎月の妄想旅ラジオ収録に月2回のエッセイ執筆だけでも、世界が広がりまくっていますよね。そしてリスナー・読者のみなさんの世界も広げまくっているぐっちーさんです。クズリのことを検索していたらここへたどり着いたというあなた、生き物エッセイ「妄想生き物紀行」と「妄想旅ラジオ」放送へもぜひ行ってみてください!
ちなみに、ポチ子さんの名言「カッパは江戸時代には実在した」が聴けるのはこちら、妄想旅ラジオ第78回「カッパ」です。
クズリに親しみを持ってもらうには?
ホテル暴風雨風オーナーからもコメントです。
子どものころ「最強の動物はライオンではなくクズリである」と雑誌で読んで「ウソだぁ」と思いました。当時はインターネットもなく追加の情報を得られず、1枚の小さな絵がぼくのクズリイメージのすべてでした。今も有名でないことに変わりはないようですね。強さだけでは有名になれないのか。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 17, 2022
クズリ最強説、あるみたいですよね。カバが強いという話も聞きますねえ……おっと脱線した。
強さを身近に感じる事ができれば有名になるのかもしれないですね
知り合いがクズリ襲われたという情報があればまた変わってくるでしょう
日本人にとってはクマに相当するかもしれないです— ぐっちー (@mousou_guccy) February 17, 2022
クマに襲われた知り合いもいませんが、クマの方が身近なのは確かです。実際には動物園でしか見たことはないですが、山歩きをするとき「クマに注意」と言われ、鈴を持って歩くことを勧められたり、普通にありますからね。
クマは童話等フィクションの世界では超人気ものです。かわいいキャラナンバーワンです。現実とのギャップがこれほど大きい例も少ないでしょう。クズリもゆるキャラ「くずりん」とかにすれば。。。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 18, 2022
あー、確かに! クマ、愛されてます。
身近で現実を知っているからこそ自由にキャラクター造形してしまうんでしょうか。
くずりんと言う名前から、無職のヒモでモラハラ、DV男なのに外面がいいヤツを連想してしまいました
優しいクマも存在しているはずですね— ぐっちー (@mousou_guccy) February 18, 2022
ぐっちーさん、さすがのダジャレ妄想です。
それはただの屑。。。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 19, 2022
「屑」って漢字で書くとなかなかの破壊力。
身近なものは現実と乖離しやすい面もありますね。某猫型ロボとか某テーマパーク主マウスとか、猫らしさネズミらしさはゼロよりむしろマイナスに突出してそれが愛されているし
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 19, 2022
クマはまだ、実物を見たことがあってもよくて動物園という人が多いでしょうけれど、猫とネズミなんて、ものすごく身近なのにあの現実とのギャップ。
大衆の認識によって何にでもなってしまういい例ですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 19, 2022
大衆の認識ってことなんでしょうか?
とするとクズリの「くずりん」がキャラクターとして親しまれてしまえば、現実とのギャップは何も問題にならないんでしょうか。たくさんの人にクズリのことを知ってもらえるのでしょうか。超かわいいキャラクターにしてしまえばいいのか?
くずりんは「クズ」という語感を十分意識してイメージアップを図らないといけませんね。好物はくず湯とか、捨てられたものを見るとついかわいそうで拾っちゃうとかしばしばついでに食べちゃうとかそういうお茶目な(?)感じに
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 19, 2022
そういうイメージ操作が成功すれば身近な存在になれそうです
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 19, 2022
うーん、親しみの持てるかわいい「くずりん」、どんなキャラクターにしたらいいのやら。
風オーナー、ありがとうございます!
クマ対クズリ
続いて、シャルル大熊さんからのコメントです。
クズリの背景の草っぱらが近所の空き地にそっくりです。似てるなあ。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 18, 2022
確かにその辺の原っぱみたいな感じです。
もしかしたら分布域を拡大しているかもしれないです
ぜひ捕まえて専門家に報告してください— ぐっちー (@mousou_guccy) February 18, 2022
えっ?
いくらわたしがクマでも! クズリには近寄りたくありませんよ!
— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 19, 2022
クズリはクマより強いって言いますもんね。
いやいや
普通のクマならそうかもしれませんが、オオクマさんなら互角の戦いを期待しております— ぐっちー (@mousou_guccy) February 19, 2022
……。
互角。。。2分の1の確率で最後の戦いに。。。オレ帰ってきたら「カラマーゾフの兄弟」原書で読むんだ。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 19, 2022
生存確率下げに行ってどうするんです、そんなに自信があるのか破れかぶれなのか。
ロシアン死亡フラグ……? さすがオオクマさんです😲
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 19, 2022
クズリを相手に背水の陣ってやつでしょうか。後ろの水に飛び込んだ方が助かりそうな気がしちゃいますが、調べたらクズリは泳ぐの上手いらしいです。
ご武運お祈りしております
— ぐっちー (@mousou_guccy) February 19, 2022
そしてぐっちーさんは冷たい。
シャルル大熊さん、ありがとうございます!
くずりんのキャラクター造形に悩む
さて私、「くずりん」を可愛くしようという計画を諦めておりません。
本物のクズリを見たことはないのですが、写真を何枚も何枚も見るに、わざと恐ろしさを強調した写真も多いものの、ふつうに可愛い動物です。イタチ科特有のしなやかさと大型動物のモッサリ感を兼ね備え、ふわふわもこもこしているし、小さな耳と太い手足も愛らしい。
ですが問題は、イタチ的可愛さを強調すると、クズリのアイデンティティの一つ「大きい」感じが出ないことです。すでに「イタチ」「オコジョ」などに親しみがあるせいでしょう。かと言ってふわふわ、もこもこ、モッサリ感を強調すると、クマ的なものに収斂していきます。要は、ふわふわもこもこした大型動物の可愛いイメージをすでにクマが全部持って行っちゃってるんです。
困ったなあ(真剣)。
悩みながらアイディアを求めて「クズリ、クズリ」と検索していると、こんな本が出てきました。
殺し屋が主人公の小説らしいです。柴田哲孝さん、「下山事件」の本を書かれた方ですね。
こちらは読みましたが、戦後の闇を見た思いがして、すごかったです。
この作者の書いた小説で、「クズリ」は殺し屋の通り名かあ……。
この「殺し屋」で、ひらめきました。
ただかわいいキャラクターじゃなく、「怖カッコかわいい」感じにすればいいのでは。見た目は怖いけど実は優しくていい人、ってほどベタじゃなく、もうちょっと複雑な味を感じさせるキャラクター。
そうして描いてみたのがページトップの絵というわけです。
怖カッコかわいいくずりん。強面となで肩でクズリらしさを強調。服は普通だけど着こなしがおしゃれ。人間でいうと松重豊さんをイメージしました。
くずりんは内に旺盛な好奇心を秘めた寡黙なクズリ。旅行が趣味で、どこへ行くでもなく普通の街をぶらぶらするのが大好き。食べるのも大好きで、とにかく大食い、B級グルメ派。旅の途中のある時、知らない言葉でわーっと話しかけられ、よくわからないのでジェスチャーを交えて「ワタシ、クズリン、クズユ、ダイスキ」などと適当な受け答えをしていたら人違いで殺し屋と思い込まれます。その後不審なことが身の周りで続々と起こりますが、人違いが原因だと3年くらいかけて気づき、さすがに気づくのが遅すぎて誤解を解く機会が訪れません。くずりん、今日も殺しの依頼に追われ、逃げる。逃げ足が速ければ速いほどまた、誤解される日々。逃げながらついでにぶらぶら旅、時々グルメ。やっぱりくず湯が好き。
実写映画化する際は松重豊さんに演じてほしいです(やる気)。
では、今回はこれにて。
次回のエッセイは独自テーマ回です。リクエストなのか、ぐっちーさんの独創か、どうぞお楽しみに!
ご意見・ご感想・ぐっちーさんへのメッセージは、こちらのコンタクトフォームからお待ちしております。