Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「カ〜年を取って良かったことが一つ見つかりました」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
虫を怖がって生き延びた
みなさま、蚊に刺されてますか?
私の住む関東地方では、彼岸を過ぎて日は短くなり、空気はぐっと秋めいてきたものの、まだまだ蚊はいます。
店主さんもこんなコメントをくださいました。
毎日、庭で蚊に血を吸われまくっております。w(゜o゜)w
— 店主 (@Tee_vitamin) September 27, 2022
ですよね〜!私もです。
種類にもよりますが、20℃以下で活動が弱まるようです
涼しい時間に作業するか、反応がなくなるまで噛まれまくるかでしょうか— ぐっちー (@mousou_guccy) September 27, 2022
コメントいただいた9月27日現在では、最低気温がまだ20℃ありましたので、庭仕事をしたければ噛まれまくる一択か。
私は屋外専用の強力蚊取り線香を愛用。帽子には網をかぶせて養蜂家スタイルです。
実は店主さんとはリアル知人な上久々だったのでついおしゃべり。虫、鳥、植物の写真が素敵なのでぜひツイートをチェックしてくださいね。
というわけで蚊についての店主さんの最近の興味へ話は移り……
肉体的反応については複雑すぎてわかりません。ただ歳を重ねる反応が鈍くなるのは確か。で、肉体的な事で気になるのは、人は何故蚊の羽音を聞き分けられるのか?他の虫ではまずこんな事は起こらない。自分の場合は蚊とスズメバチの羽音はすぐにわかります。
— 店主 (@Tee_vitamin) September 27, 2022
スズメバチ、怖いですよね。毎日通るところに巣を作られたことが何度かあります。
私はクマバチやハナアブの類の羽音も「スズメバチでは?」とビクビクしてしまってダメですが、確かに蚊は他と間違えないですね。波長の短い「モスキート音」は若者にしか聞こえないというので、蚊の危機(羽音)に特に敏感なのは身体的に若いということかも?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 27, 2022
羽音の微妙な違いが聞き分けられるのは「経験」「熟練」なのか、それとも?
これには面白い仮説があって、蚊の羽音が聞こえない種類の人類はとうの昔にかなり数が淘汰されてしまった・・・?
危険を知らせるシグナルに鈍感だと、たかが虫でも酷い目にあうということなのでしょう。— 店主 (@Tee_vitamin) September 27, 2022
たかが虫というか、町育ちの私でさえけっこうひどい目にあってきましたからね……しかしもっと酷い、命に関わる危険もあるのが恐ろしいところ。
蚊は世界で、ハチは日本で最も人間を殺している生物だと聞いたことがありますから、それも頷けるお話です(うろ覚えですけれど、どちらも病気の媒介と毒で危険なのは確かですね)
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 28, 2022
虫が怖い、苦手という人は多いです。私も別段虫が得意というほどではないのですが、虫なんてあんなに小さいのになぜ怖いのか、非合理な恐怖ではないかと不思議に感じたこともありました。でも、よく考えれば、虫を怖れるには理由があるもんだと納得です。
店主さん、どうもありがとうございます!
蚊で若返り?
さて、もう寒くなって蚊もいないし年を経て刺されてもあまり痒くないし、蚊の話題への対応がどこかクールなぐっちーさんでしたが、
ところで、ぐっちーさんのようにヒトスジシマカのいない北海道在住が長いと、その後久しぶりにヒトスジシマカに刺された時の反応が最初の段階に戻ってしまうようなことはないのでしょうか? 完全に戻らないまでも、後退するとか??
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 27, 2022
これ、ちょっと聞きたかったのです。帰省した時に刺されたら何か新鮮な反応があったりするものでしょうか。
もしかしたらそれ、あるかもしれないです
そうなると若返ったと考えていいのでしょうか— ぐっちー (@mousou_guccy) September 27, 2022
あるかもしれないのか。
そうです、若返りです! おめでとうございます!!
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 27, 2022
「蚊に刺されてもあまり痒くない」ことで年を重ねる喜びにじわりと身を浸し始めたはずのぐっちーさんでしたが、一転、若返りにテンションアップ?
なんかやっぱり蚊はすごいです。人の生活と心に深く根を張っています。伊達に名前が一文字なわけではありません。
蚊に刺される、食われる、噛まれる。東西分布の謎
続いてホテル暴風雨風オーナーからのコメント。
日本に100種類もの蚊がいることに驚き、そのうち数種類しか血を吸わないことにまた驚きました。でもわざわざ寄ってくる蚊はみんな吸血する蚊なんでしょうね。
「蚊に噛まれる」という人はあまり知りませんが、関西の親戚には「蚊に食われる」という人はいます。— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) September 29, 2022
吸血しない蚊の存在感のなさ。どこにいるのかわかりゃしませんね。
ふわゆさんからもコメントいただきました。
故郷の長崎は「噛まれる」です。
「蚊に噛まれて、かいか〜(かゆい)」— ふわゆ (@100kero1) September 29, 2022
大雑把には東が「噛まれる」西が「食われる」という傾向があるとのことでしたが、長崎は「噛まれる」。けっこう分布が複雑そうです。「かにかまれてかいか〜」は早口言葉みたいでなんだか可愛いです。
北海道では食われるをよく聞きます
— ぐっちー (@mousou_guccy) September 29, 2022
北海道が「食われる」も東と西の法則に照らすと変則ですね。
全部言うといえば言う気がするのです。噛まれると刺されるの方が食われるより若干多いかくらいです(東京出身)。起きている現象に近いのは「刺される」、蚊は吸った血を食料にしているので「食われる」もまあよし、「噛まれる」は何か違うなあとは思ってました🤔
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 30, 2022
私は全部まあまあ聞きます。明確な地域差というより、だいぶ混ざっているんじゃないかと思うのですが、どうなんでしょう。
風オーナー、ふわゆさん、どうもありがとうございます!
肌を刺させて封じ込める
続いて、少年たちによる驚くべき「遊び」が明るみに。
学生の頃、同級生の男子が、蚊が腕に針を刺した瞬間、筋肉をギュッと閉めて、蚊が飛べないようにして遊んでました。
ホントに筋肉に挟まってのかなぁ🤔💭— ふわゆ (@100kero1) September 28, 2022
えっ、何それすごい。
えっ、ホントに蚊が飛べないようになってたんですか? だったら(筋肉じゃないとしても)それがすごい気がするんですが😲❗️
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 28, 2022
肌を刺させて肉で挟む? 肉を切らせて骨を断つ、みたいな……?
針が刺さった状態でバタバタしてましたよ。私は真似しても出来なかったので、やっぱり筋肉なのかなぁ?でも蚊の針って結構短いですよね😅そんな近くに筋肉あるのかなぁ?
— ふわゆ (@100kero1) September 28, 2022
蚊の針って数ミリくらいですよね。おっしゃる通り筋肉には達しないような。
皮膚が突っ張って抜け出せなくなっているのかも
今だといくら脂肪を引っ張っても余裕で吸われそうです— ぐっちー (@mousou_guccy) September 28, 2022
皮膚の硬さというか、弾力が決め手?
ピチピチお肌だからこそ、なせる技?
— ふわゆ (@100kero1) September 28, 2022
うーむ、わかりません。どなたか、「吸血中の蚊を飛び立てなくする」技をお持ちの方、いらっしゃいましたら詳しく教えてください。
あの頃の明治よりも、昭和は遠い
さて恐るべき遊びをご紹介くださったふわゆさん、最近、蚊との関係はどうなのかというと。
最近、噛まれてないな…
小さい頃は、蚊帳の中で寝るの楽しかったな〜(^^)
なんかテントみたいでね。— ふわゆ (@100kero1) September 28, 2022
噛まれてないそうです。いいなあ……は、本題ではなくて、
わかります、私はうちに蚊帳はなかったので遊びに行った先で初体験したのですが、めちゃくちゃテンション上がりました。今時蚊帳ってあまりないんでしょうか。というかあれって、どこから吊り下げるものですか?天井にフックみたいなのつけなきゃいけないんでしょうか❓
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 28, 2022
蚊帳、いいですよね。あれは素晴らしいい道具だ!
海の近くの家に泊まった時に蚊帳初体験したのですが、その時は古い家にどこからともなく小さなカニが入ってくるので、むしろカニよけとして機能していました。おかげでカニには挟まれませんでした。良い思い出です。
天井や長押に釘を打って、紐を引っ掛けていたと思います。
いつも「となりのトトロ」を見ると思い出します。— ふわゆ (@100kero1) September 28, 2022
そういえば、長押というパーツが和室にはありました。フルフラットな壁紙や塗装の壁と比べると、ものを引っ掛けやすく、釘を打っても目立たないのがメリットです。が、今や和室のない家も多いことでしょう。蚊帳は長押とともに滅びつつあるのか?
昭和仲間ですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) September 28, 2022
昭和は遠くなりました。
バリバリ昭和です(≧▽≦)
— ふわゆ (@100kero1) September 28, 2022
ちなみに俳人の中村草田男が有名な「降る雪や明治は遠くなりにけり」を詠んだのは昭和6年のことだそうです。明治の後、大正時代は15年で終わりましたから、あの頃の明治よりも今の昭和は遠いのかと思うとビックリしませんか、昭和派のみなさん!
蚊帳のロマンにハマる
トリフィドさんからも蚊帳の思い出に関するコメントをいただきました。
蚊帳懐かしいです
吊るより畳むのが難しく…富山の実家の蚊帳は、化繊が混ざった素材で、吊る部分に電車の吊り革の輪っかを小さくしたようなのが付いてました。クーラー導入で廃止
母の実家に夏休みに泊まりに行くと、麻100%で縁が赤い蚊帳で、「平安時代みたい」と🎎
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) September 29, 2022
すごく鮮明に覚えていらっしゃる! 貴重なお話です。平安時代みたいな蚊帳素敵ですねえ。
吊り革のような輪っか
ありました
縁が赤いと雅ですね— ぐっちー (@mousou_guccy) September 29, 2022
私も吊り革のような輪っか、覚えがあります。
『春日屋商報 蚊帳号 昭和8年』の古本がありました
紹介されてる写真をみると、蚊帳の釣手は景品だったようで、他にも、妄想旅ラジオで話されてたような景品フィーバー(普通景品+特別景品+二重景品)が、蚊帳にもあったようですhttps://t.co/THq3mPR8SR
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) September 29, 2022
蚊帳の「釣手」というのですね。リンク先の写真、いつまで存在しているかわからない(売れてしまうまで?)のでご興味ある方今のうちにぜひ。すごく面白いです。昭和8年、明治が遠くなった頃の貴重資料です。
麻で縁が赤いって風雅な感じですね。食卓の蝿よけはまだうちにあります。「ハイチョウ」と呼ばれていた気が。意味するところは「蝿帳」でしょうか。食事中荷物が来たり電話とかで中座するとき猫から食事を守るために一時出してみましたが、猫の威力の前には役に立たなかったです。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 30, 2022
さて、みなさんとTwitterで楽しくお話しながら、この時私は並行してあることに熱中しはじめていました。
調べると蚊帳は今もたくさん流通していますね。壁や天井に釘を打つのがやはりハードルということか、折りたたみ式で自立する骨組み(ボンッと広がる弾力のあるワイヤーが入っているタイプ。うちにある猫用おもちゃや洗濯物平干しする道具にも使われてます)のが多いみたいです❗️
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 30, 2022
あることとは、「蚊帳」についての検索です。
鎌倉時代に描かれた絵巻物に蚊帳の描写があるらしく、外蚊屋と内蚊屋(屋の字を使用)の2重で防虫してたみたいです
家屋も各種「帳」前提の造りでしょうし、猫は当時も今もドラマ盛り上げに活躍してますね。笑
自立型はアウトドア(キャンプ)での需要もありそうです
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) September 30, 2022
なんと、絵巻にも蚊帳が!
キャンプ用品として有能ですね
昔は蚊のエリアに家があったのが、今はわざわざ蚊のいるところに出かけていくのがレジャーになっていますね— ぐっちー (@mousou_guccy) September 30, 2022
今も私の家は蚊のエリアにありますが、わざわざ出かけてもいます。そんなに好きか、蚊が、と思わず自問自答。いやそんなことはない。
絵巻物、二重の蚊帳、と聞いて、「九重の天」とか「十二単」とかをつい思い浮かべてしまいました。風情があるとかよりそれくらい虫がすごかったのでしょうね😵
自立型は本当にテントみたいで、見ているとむやみに使ってみたくなります!— SAITO Ukyo (@ukyo_an) September 30, 2022
童心にかえりますねー🙂
市女笠もポータブルの、顔隠し&ポータブル蚊帳&ソーシャルディスタンス確保の多機能装備
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) September 30, 2022
市女笠ですと?
市女笠いいですよね! 私も注目しているんです😆 防水機能も備えれば、「雨の日は手がふさがる」という長年の呪縛から自由になるしアウトドアにもピッタリなんですけれどね。幅をとるのだけが難点と思いきや、今ならばソーシャルディスタンスは正義だし👍
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) October 1, 2022
あらやだ気が合う〜 とこれまたテンションが上がります。トリフィドさん、どうもありがとうございます!
毎回、このまとめ記事を書くたびに何かしらの検索にハマるのですが、今回は蚊帳や市女笠などの「網グッズ」でした。
だって面白いんですよ!
せっかくなのでちょっとご紹介します。
まずは自立式蚊帳。ドーム型なのがテントっぽく楽しい。
次に吊り下げ式。こちらは蚊帳自体をコンパクトにしつつ内部スペースを広く取れるのがメリットでしょうか。吊る場所さえあれば。
こちらはアウトドア向け。
こちらはぐっとコンパクトなアウトドア用。下に敷くマットは別に用意。骨組みなし。ペグで四隅を刺し、上部はそのへんの枝に吊り下げて使えるネット。テントのインナーとしても使えるそうです。
まだまだ蚊にお困りのみなさま、蚊帳、いかがでしょうか?
いいなあ私も欲しくなってきたなあ、今風の市女笠はさすがにあんまりないのが残念だなあ、と思っていて、ふと気づきました。
庭仕事で使っているアレ。
こうして見ればほぼ、市女笠じゃないか!!いつも私、市女笠で草むしりしてるってことでは。青い鳥は身近にいた。
と、気持ちを収めようとしたものの収まらず、行き場のない市女笠への愛と妄想をこめて描いたのが今回の絵というわけです。
トリフィドさんがご紹介くださった「春日屋商報」みたいだけれど時代不明な感じを目指しました。笠部分の素材は防水透湿でしなやか。ネットの裾はキュッと絞れて服の中に入れても可。な〜んていうのがあったら欲しいです。
では今回はこれにて。
さて、次回のテーマは、「ウイルス・細菌」です。依然として今話題の的、アツいテーマですね。妄想旅ラジオ第60回「ウイルス・細菌」は、生き物大好きぐっちー節で「生物? 生物でない?」謎の存在「ウイルス」を解説。ポチ子さんとたまさんのパートは、どうしてそこへ? と話題の転がり方がますます楽しい、美味しそうなお話です。エッセイの予習がてら、妄想旅ラジオファンの方はもう一度、ビギナーの方はためしにぜひ、こちらも聴いてみてください!では、次回もどうぞお楽しみに。
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