Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「イヌ〜犬も歩けば棒に当たる」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
新しい慣用表現を提案します
イヌといえばあの方だよなあと実は期待してました。ポチ子さん&タマオ君、いらっしゃいませ!
「犬も星を見る」
そして「犬も歩けば疲れます」 pic.twitter.com/sxchkPXcTN— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 23, 2023
歩いて疲れたところでしょうか、いきなり可愛い写真。そして何やらロマンティックな表現。
疲れを癒すお尻としっぽの持ち主・タマオ君は星、見るんでしょうか?
たまお君は見るんですか星を!?✨
犬も歩けば疲れますは「当たり前だけれど忘れがちな真理」でしょうか。名言感あります!
「犬も歩けば棒に当たる」のだし何でもトライすべし。とはいえ「犬も歩けば疲れます」からほどほどに、と、「棒に当たる」と、反義語とまではいきませんが対になりそうですね— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京B27(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) May 23, 2023
抱っこされてお散歩中の犬さんを見つけてニヤニヤするのが趣味です。疲れるんですよねきっと。どんなに散歩が好きでも。
タマオ君は前しか見ませんね。人間のように空を見上げたり、想像したり、夢を描くことはありませんね。非常に現実的に、素直に生きてます。いろいろ考え過ぎてしまった時はタマオ君を見てリセットしてます。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 23, 2023
犬が人に違う星を見せてくれるという感じですね。
「犬に星」で高望みって意味だったような気がします。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 23, 2023
そんな言葉があったとは。調べてみました。
いぬ【犬】 が 星(ほし)を=まもる[=見(み)る]
高望みをする。物欲しそうなことのたとえ。犬に星。
愚管抄(1220)七「すべて末代には、犬の星をまもるなんどいふ様なることにて、え心得ぬなり」
(コトバンク 精選版 日本国語大辞典 より)
ネガティブな意味がありそうですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 23, 2023
人間が犬に失礼なのは今に始まったことではないみたいです。
犬って沢山の癒しを与えてくれるのに、なぜがポジティブなイディオムがないですね〜
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 24, 2023
ですよね。私はこの間もちょっと書いたように、超役に立つ優秀なアプリを「イヌアプリ」と一人で呼び続ける活動を先週から勝手に始めました。ポチ子さんもぜひ。
「犬も歩けば人も歩く」
散歩などで犬を追うように歩くと運動できて健康になったり新しい発見があったりするように、知らないうちに身近な存在に引かれて良いことが起こるたとえ
「棒に当たる」に引きずられすぎ? もっといい表現はないでしょうか— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京B27(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) May 24, 2023
ぐっちーさんの「犬の散歩」と同義です。犬がいるおかげで毎日散歩が大変〜! なんて言いながら楽しく健康そうな人、いいですよね。
「ここ掘れワンワン」お宝が出てくるのを期待して掘るも何も出てこなかったが、期せずして畑が耕せ、運動にもなったという。意図したものとは違う効用を得ることができたという例え。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) May 25, 2023
『花咲かじいさん』に出てくる意地悪じいさんも、大判小判は手に入らなかったものの、いいことあったはずなのにね。幸運に気づかなかったのですね。
根回しに奔走してげっそりしたが、いつの間にか体重が減っていてここ掘れワンワン
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 25, 2023
意地悪じいさんの例を思い浮かべた直後だっただけに「根回し」に黒い意味合いを読み取ってしまいました。幸運に気がついた意地悪じいさんという趣きです。そうでなくちゃ。
ここ掘れワンワンいいですね、使いどころがたくさんありそう。
犬に引かれてここ掘れワンワン!ところで牛に引かれて善光寺参りってどういう意味というか元ネタ? なのか、動物慣用表現界でも異色です。ああいうのいいですね
— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京B27(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) May 25, 2023
調べてみました。
牛に引かれて善光寺参り(読み)うしにひかれてぜんこうじまいり
たまたま起きたことがきっかけとなって導かれ、思いがけない縁が結ばれることのたとえ。また、身近な人に同行して、初めてのところへ出かけたり、思いもよらない体験をするたとえ。
(コトバンク ことわざを知る辞典より)
これも「犬の散歩」」「ここ掘れワンワン」的な意味ですね。と、こちらの方が先行する慣用表現みたいな物言いをしてみました。その気になるのが大事です。
ポチ子さん、どうもありがとうございます!!
動物、大好き!
シャルル大熊さんからもコメントいただきました。
「イヌ」を冠した植物の名前は多いけれど、他の動物もけっこうありますね。ハト麦、カラスノエンドウ、へびイチゴ。まだまだありそう。人間は動物が大好きということではないでしょうか。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) May 26, 2023
ハトムギかわいいですね〜。美味しいし。あれはハトが食べるという意味でしょうか。
カラスノエンドウは花が可憐です。(人間が)食べられるそうです。だったらカラスも食べそうです。
ヘビイチゴも見た目ずいぶん可愛らしい。(人間が)食べて毒ではないけれど、味が薄めでそれほど美味しくはない。ヘビはイチゴ食べないでしょうね。つるが伸びるのでヘビみたいなのか。由来は様々でしょうがわりと好意的な命名のラインナップではないでしょうか。
リスザルやネコザメもいますね
大好きですね— ぐっちー (@mousou_guccy) May 26, 2023
そういうのもいた! 動物好き好きな匂いがします。
リスザルとネコザメはたしかに動物大好き感あふれるネーミング。
ウミウシやウミネコは動物愛&海愛を感じます— 斎藤雨梟◆5/21文学フリマ東京B27(ホテル暴風雨) (@ukyo_an) May 27, 2023
リスみたいなサルがいた! ネコみたいなサメがいた!
という素朴な驚きと動物愛があって、単純だけれどいい名前だと思います。
シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!!
イヌエッセイ & 犬と星を見る
ところで毎回お届けしているぐっちーさんのエッセイ『妄想生きもの紀行』は、読んで面白く、生きものに関する知識や新しい視点を発見できて、まるで可愛くて癒されて役に立つ「イヌ」みたいではないですか。これぞイヌエッセイ。
と確信する一方で、「イヌエッセイ」などというと軽視しているみたいで失礼だろうかという感じ方も完全に払拭することができません。まだまだ修行が足りないようです。変化せよ、築け新世界!
そして今回、Twitterでのお話が一段落した後で、なかなかいいのではと思われる新・慣用表現を思いついてしまったので絵にしてみました。
犬と星を見る:お互い何を思っているのかはわからないものの、一緒に過ごすことが楽しかったり癒しを得られたりと、有益であることのたとえ
絵にしたついでに動画、というほどでもないけれど少し動くバージョンも作ってみたのでこちらに。
似顔絵とかではまったくないのですが、何となくポチ子さんとタマオ君をイメージ。星を見たいね犬と。
そんなわけで今回はこれにて。
次回のエッセイのテーマはレンカク。妄想旅ラジオ第77回放送「レンカク」と関連した内容となります。レンカクは漢字で書くと蓮鶴。そこはかとなく縁起の良さそうな名前ながらあまり知られていませんが、長〜い脚で水面にある睡蓮の葉の上をヒョイヒョイと歩くとあって、睡蓮好き(私)にとってはたまらない鳥なのです。ラジオの放送ではぐっちーさんが(レンカクではなく)人間でよかった! と、人間礼賛するのが聴きどころ。こちらもぜひ聴いてみてください。次回もどうぞお楽しみに!