Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「カマキリ〜ちょっとだけ人生が豊かになった気がするアマチュア研究」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
自由研究界の無限の可能性
「アマチュア研究」「大人の自由研究」の可能性は本当に無限です。別に大人じゃなくて子どもでもいいのですが、義務があるでもなく、ただ面白くて好きだからやるという熱量がいいのです。近頃参加している「文学フリマ」というイベントでも、大人の自由研究発表的な実に面白い本が見られて、行くと本当に楽しいです。
それはさておき、
ぐっちーさんの自由研究2 ホテル客室プレートも好きなんですけれど、あれも**型 みたいに分類していますか? 最近のでは、札幌のこちらの部屋番号表示(プレートというのか、これも?)がかっこいいなと思いました。https://t.co/PHf1d7i59J
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 16, 2023
このプレートいいですよね。自宅の秘密実験室にこういうプレートつけたい。ないですけど、秘密実験室。
分類できていないですね
ここのホテルはインバウンド寄りのホテルでした
現金使わず良かったですよ
見る人が見たらどこのホテルか分かってしまうので、あまり分析はしないようにしてます— ぐっちー (@mousou_guccy) August 16, 2023
対象を秘密にした自由研究ですね。それも大人のたしなみです。
何か一定の傾向には分かれそうですよね。評価がほんの一言なところがいいと思います。ついつい無意識で、プレートのデザインとホテルのよしあしの相関を考えてしまって面白いです。
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 17, 2023
プレートが丸いとか四角いとか分類しても、もはやあまり意味はないのかも? ぐっちーさんのひとこと評価もプレートの見た目も、直感に訴える感じがいいのかもしれません。
ホテルの良し悪しを客観的な評価ができればグラフが書けそうですが、難しいですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 18, 2023
時々ぐっちーさんの投稿に登場する自由研究、みなさんもぜひフォローしてみてください!
熊を狩る虫たち
シャルル大熊さんが驚きのカマキリ体験を語ってくださいました。
子どものころ捕まえたカマキリに指を喰われそうになりました。手をぶんぶん振っても放そうとしないのです。恐ろしい経験でした。クワガタにはさまれたこともあります。恐ろしい経験でした。昆虫の力はまったく侮れません。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) August 17, 2023
えっ、指喰うの?
カマで切り傷を負わされたことならありますが……
鎌の部分に鋭い棘があるからなかなか離れないですよね
私はムカデにトラウマがあり今でも苦手です— ぐっちー (@mousou_guccy) August 18, 2023
ムカデも刺す? のか噛む? のか、侮れない虫らしいですね。経験はないのですが、あの形をとっさに怖いと思うのには理があるようです。
クマを狩る虫たちですね😱
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 18, 2023
白いクマことシャルルさんとピンクのクマことぐっちーさん、お二人とも虫に痛い思い出があるようです。虫恐るべし。シャルルさん、どうもありがとうございます!
ヒトの天敵のひとつがこの生物
ホテル暴風雨風オーナーからのコメントです。
恐ろしい虫といえばなんといってもスズメバチでしょう。数年前刺されて右足が腫れあがりました。もちろん今も苦手です。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) August 19, 2023
うん、スズメバチにはビックリさせられるね……
スズメバチの巣を家の軒下や庭木に作られてしまうと大変なことになります。
ちょっとしたことで嫌いになることが多いですが、蜂に刺されるのは命に関わることなので怖くて当然ですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 19, 2023
つくづく、虫を侮ってはいけません。
虫全般が苦手な人は何かと大変そうだなあ、ちょっと克服すれば楽になるのじゃないか、などと思うこともありますが、虫のパワーを知ると、それ、大変でも直さなくていい気がしてきます。
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 19, 2023
近年よく聞くことですが、最も多くの人間を殺している生物は「蚊」だそうです。でもそのほとんどはマラリア・デング熱など感染症の媒介によるもの。では最も多く人を殺しているのはマラリア原虫やウイルスなのでは? という気もします。痒い程度のことかと思いきや知らずに病気にさせられるのは恐ろしいですが、やられた際のインパクトはやはりハチやカマキリでしょうか。人間の場合、カマキリはさすがに、命にはかかわらないでしょうけれど。
風オーナー、ありがとうございます!
怖いけどかっこいいカマキリ
ここでひとつ、ふわゆさん撮影のステキ写真をご紹介します。
空と屋根と緑のコントラスト、緑に目をこらすと、いた!
という、なんとも夏らしい美しさ。
ここに貼り付けた投稿は写真がトリミングされることが多いようです。ぜひクリックして、写真の全貌をご覧ください。
実家の庭に小さいカマオ君いました
ひょいと捕まえました。
割と逃げ足が遅いのね。
でも鳥は捕まえられるスピードを持ってる。 https://t.co/R5VCBfN956 pic.twitter.com/kg5CuuKHn9— ふわゆ (@100kero1) August 16, 2023
カマオくん!
鳥を捕まえられるスピードって、相当ですよね。私にはないものです。
葉っぱにすごくなじんでますね。というか豆のサヤみたい? この子もチャンスがあれば鳥を獲るんでしょうか(やっぱり衝撃すぎて信じられない気持ちです)。
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 17, 2023
カマキリが鳥を獲るのはさすがにかなりのレアケースなんですよね?
実はそこいらへんで毎日のように鳥を獲ってるわけじゃないですよね?
むしろ鳥は天敵なのでは……(ブルブル)
今、ダーウィンを観終わりました。
かなりの衝撃です!見事に急所を仕留めましたね!関節を曲げるとシャキーンと出てくる爪がカッコイイ!
そして気配の消し方!忍者か!!— ふわゆ (@100kero1) August 18, 2023
えっ!?
関節曲げると出てくる爪!?
忍者!!??いろいろ未知すぎてお話聞くだけで衝撃です……
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 18, 2023
そのうちその映像、見られる機会はあるだろうか(テレビないけど)?
今のお話と静止画だけでも十分なインパクトを残しました。この夏の思い出として深く刻まれそうです。
ふわゆさん、どうもありがとうございます!
虫のどこが怖いのか
さて、落ち着いて考えれば人間よりだいぶ小さく、そのほとんどが人畜無害である「虫」。ですが虫に対してとっさに感じる恐怖は、とりわけ「虫嫌い」でなくても持っているのではないでしょうか。
自由研究でいろんな虫を並べてどれがNGでどれがOKか調べたら、嫌いな要素がわかるかもしれないですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 19, 2023
これ、いいですね!
それは面白そうです。
ヘビの要素のどこが怖がられるかという研究もありましたし、かなり有用な研究なのでは— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 19, 2023
「ヘビ」の回でもご紹介したのですが、ヘビを見たことのないカエルにヘビ形のものや写真を見せるという研究がありました。こちらです。
「カエルの見る世界を知る」平成30年 静岡県立静岡農業高等学校 2年(発表時) 宮崎結衣さん の論文
この論文を教えてくださったトリフィドさんからもコメントいただきました。
形や動きが相似でサイズが違うものへの対応の違いも不思議です
例:🐸にとっての🐛と🐍
🐛には、捕食行動
🐍には、逃避的な反応カマキリも、🦋と🦅をどの時点でどう見分けて反応してるのか…
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) August 19, 2023
天敵のいない動物って結局、大型動物ですから、やっぱりサイズは重要に違いありません。人間ほど視覚に頼らない生物が多いと聞きますが、音やにおいでもサイズを見分けられるんでしょうか? 赤外線ならばかなり見分けられるのかな?
同種でも勝てる相手かサイズで見分けてそうではありますね。
そういえば、蚊除けグッズで、トンボ形のブローチみたいなのを先日見ました。薬剤なし、動きもなしで形だけです。ただ服や帽子につけておくと蚊が嫌がって寄り付かないとか。ほんとかな……?— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 20, 2023
これです。amazonの販売ページにリンクします。
ベストセラー1位と書いてありますね。これで蚊が逃げるなら玄関ドアにびっしりぶら下げたいくらいです。庭仕事には身体中につけて出たい。効くんでしょうか。
おもしろいですね
ヘビっぽいイモムシは生き残るのだろうか— ぐっちー (@mousou_guccy) August 19, 2023
細長い形だけでもけっこうヘビ的ですが、アゲハチョウの幼虫なんか、よりヘビっぽいでしょうか?
毛虫やイモムシだけが苦手という人が多いのは、ヘビ的なものへの恐怖かもしれないですね。とすると、もともとヘビ要素が少しあるイモムシですが、ヘビっぽいほど有利ということもあるかも?
— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) August 20, 2023
これまたヘビの回で話題になったのですが、世界最大級の蛾・ヨナグニサンの羽の模様もヘビが鎌首をもたげている形に似ていて生存に有利に働くと言われるそうです。イモムシや毛虫に見られるだんだら模様も、ヘビの鱗模様に似ていることが有利に働いているのかもしれないですね。
遠近感でフォーカスが合う範囲(視野・視界)に入った形状+動きがキーになっているのかなと思います
紛らわしいと、鳥を捕ってしまったり、芋虫見て逃げてしまったり(その解像度(分解能)のスキマを拡張/縮小するゆらぎ=進化)
トンボ模型は、形状より黄黒の縞模様🐝がキーのような気がします
— トリフィド【いさましいちびの博物愛好家】 (@tri_triffid) August 20, 2023
するとやはり何だかんだ言って「視覚」がポイントなんでしょうか?
ということは、トンボの模型も蚊除けに効くのかな?
先に紹介しましたトンボブローチ型虫除け「おにやんま君」は、安全ピンのついたブローチ型だけでなく、ストラップ型もあるようです。
うーん、気になる。一つ買ってみようか……
トリフィドさん、どうもありがとうございます!
さて今回の絵はカマキリ対クマ。クマは以前、クマムシとも対決しています(私の妄想絵の中で) あの時はOSO18が実は巨大クマムシでは? という珍説が登場し、クマムシとクマは互角ではという気がしてきたものでした。では、カマキリはどうでしょう。あの戦闘力でサイズが巨大化したらもう、考えるだに恐ろしい猛獣(猛虫)となりそうです。という、妄想絵でした。
さて今回はこれにて。
次回のエッセイのテーマは「ニシツノメドリ」。妄想旅ラジオ第83回「ニシツノメドリ」に関連した内容です。ラジオは、ぐっちーさんの生き物パートが最新の生物研究に欠かせない手法を紹介、たまさんが夜の海を旅し、ポチ子さんは憧れの国について語るという、とても妄想旅ラジオらしい楽しい回です。こちらもぜひ聴いてみてください。妄想旅リスナーの方も、復習&エッセイ予習にもう一度。次回のエッセイもどうぞお楽しみに!