手強い相手をどう見極める? ぐっちーさんと話そう<82>

カマキリ対クマ illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「カマキリ〜ちょっとだけ人生が豊かになった気がするアマチュア研究」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、どうぞよろしく!

自由研究界の無限の可能性

「アマチュア研究」「大人の自由研究」の可能性は本当に無限です。別に大人じゃなくて子どもでもいいのですが、義務があるでもなく、ただ面白くて好きだからやるという熱量がいいのです。近頃参加している「文学フリマ」というイベントでも、大人の自由研究発表的な実に面白い本が見られて、行くと本当に楽しいです。

それはさておき、

このプレートいいですよね。自宅の秘密実験室にこういうプレートつけたい。ないですけど、秘密実験室。

対象を秘密にした自由研究ですね。それも大人のたしなみです。

プレートが丸いとか四角いとか分類しても、もはやあまり意味はないのかも? ぐっちーさんのひとこと評価もプレートの見た目も、直感に訴える感じがいいのかもしれません。

時々ぐっちーさんの投稿に登場する自由研究、みなさんもぜひフォローしてみてください!

熊を狩る虫たち

シャルル大熊さんが驚きのカマキリ体験を語ってくださいました。

えっ、指喰うの?

カマで切り傷を負わされたことならありますが……

ムカデも刺す? のか噛む? のか、侮れない虫らしいですね。経験はないのですが、あの形をとっさに怖いと思うのには理があるようです。

白いクマことシャルルさんとピンクのクマことぐっちーさん、お二人とも虫に痛い思い出があるようです。虫恐るべし。シャルルさん、どうもありがとうございます!

ヒトの天敵のひとつがこの生物

ホテル暴風雨風オーナーからのコメントです。

うん、スズメバチにはビックリさせられるね……

スズメバチの巣を家の軒下や庭木に作られてしまうと大変なことになります。

つくづく、虫を侮ってはいけません。

近年よく聞くことですが、最も多くの人間を殺している生物は「蚊」だそうです。でもそのほとんどはマラリア・デング熱など感染症の媒介によるもの。では最も多く人を殺しているのはマラリア原虫やウイルスなのでは? という気もします。痒い程度のことかと思いきや知らずに病気にさせられるのは恐ろしいですが、やられた際のインパクトはやはりハチやカマキリでしょうか。人間の場合、カマキリはさすがに、命にはかかわらないでしょうけれど。

風オーナー、ありがとうございます!

怖いけどかっこいいカマキリ

ここでひとつ、ふわゆさん撮影のステキ写真をご紹介します。

空と屋根と緑のコントラスト、緑に目をこらすと、いた!
という、なんとも夏らしい美しさ。

ここに貼り付けた投稿は写真がトリミングされることが多いようです。ぜひクリックして、写真の全貌をご覧ください。

カマオくん!
鳥を捕まえられるスピードって、相当ですよね。私にはないものです。

カマキリが鳥を獲るのはさすがにかなりのレアケースなんですよね?
実はそこいらへんで毎日のように鳥を獲ってるわけじゃないですよね?
むしろ鳥は天敵なのでは……(ブルブル)

えっ!?

そのうちその映像、見られる機会はあるだろうか(テレビないけど)?
今のお話と静止画だけでも十分なインパクトを残しました。この夏の思い出として深く刻まれそうです。

ふわゆさん、どうもありがとうございます!

虫のどこが怖いのか

さて、落ち着いて考えれば人間よりだいぶ小さく、そのほとんどが人畜無害である「虫」。ですが虫に対してとっさに感じる恐怖は、とりわけ「虫嫌い」でなくても持っているのではないでしょうか。

これ、いいですね!

「ヘビ」の回でもご紹介したのですが、ヘビを見たことのないカエルにヘビ形のものや写真を見せるという研究がありました。こちらです。

「カエルの見る世界を知る」平成30年 静岡県立静岡農業高等学校 2年(発表時) 宮崎結衣さん の論文

この論文を教えてくださったトリフィドさんからもコメントいただきました。

天敵のいない動物って結局、大型動物ですから、やっぱりサイズは重要に違いありません。人間ほど視覚に頼らない生物が多いと聞きますが、音やにおいでもサイズを見分けられるんでしょうか? 赤外線ならばかなり見分けられるのかな?

これです。amazonの販売ページにリンクします。

ベストセラー1位と書いてありますね。これで蚊が逃げるなら玄関ドアにびっしりぶら下げたいくらいです。庭仕事には身体中につけて出たい。効くんでしょうか。

細長い形だけでもけっこうヘビ的ですが、アゲハチョウの幼虫なんか、よりヘビっぽいでしょうか?

これまたヘビの回で話題になったのですが、世界最大級の蛾・ヨナグニサンの羽の模様もヘビが鎌首をもたげている形に似ていて生存に有利に働くと言われるそうです。イモムシや毛虫に見られるだんだら模様も、ヘビの鱗模様に似ていることが有利に働いているのかもしれないですね。

するとやはり何だかんだ言って「視覚」がポイントなんでしょうか?

ということは、トンボの模型も蚊除けに効くのかな?

先に紹介しましたトンボブローチ型虫除け「おにやんま君」は、安全ピンのついたブローチ型だけでなく、ストラップ型もあるようです。

うーん、気になる。一つ買ってみようか……

トリフィドさん、どうもありがとうございます!

さて今回の絵はカマキリ対クマ。クマは以前、クマムシとも対決しています(私の妄想絵の中で) あの時はOSO18が実は巨大クマムシでは? という珍説が登場し、クマムシとクマは互角ではという気がしてきたものでした。では、カマキリはどうでしょう。あの戦闘力でサイズが巨大化したらもう、考えるだに恐ろしい猛獣(猛虫)となりそうです。という、妄想絵でした。

さて今回はこれにて。

次回のエッセイのテーマは「ニシツノメドリ」。妄想旅ラジオ第83回「ニシツノメドリ」に関連した内容です。ラジオは、ぐっちーさんの生き物パートが最新の生物研究に欠かせない手法を紹介、たまさんが夜の海を旅し、ポチ子さんは憧れの国について語るという、とても妄想旅ラジオらしい楽しい回です。こちらもぜひ聴いてみてください。妄想旅リスナーの方も、復習&エッセイ予習にもう一度。次回のエッセイもどうぞお楽しみに!

ホテル暴風雨にはたくさんの連載があります。小説・エッセイ・詩・映画評など。ぜひ一度ご覧ください。<連載のご案内>