
将棋ストーリー「王の腹から銀を打て」第29回 by 風木一人
夏休みには学校がない。当たり前だ。しかし、だからといって将棋ばかりやっていられるかといえば、そんなことはない。 みんなそれぞれ用がある。ト...
心しか泊まれないホテルへようこそ
夏休みには学校がない。当たり前だ。しかし、だからといって将棋ばかりやっていられるかといえば、そんなことはない。 みんなそれぞれ用がある。ト...
ぼくが初めての絵本を出した2000年と今で変わったことの一つに絵本のデザイン事情がある。デザイナーが入ることがとても増えた。以前は画...
一学期が終わった。アサ子の成績は少し落ちた。落ちたといっても悪くはない。トモアキやジュンが持って帰ったなら、家でパーティーが開かれるくらいの...
梅雨に入ってからはジュンが将棋をできる日曜日が多い。ジュンがいるときといないときでは明らかに少しふんいきが違う。 将棋にカントクはいないよ...
昼食のあと、アサ子は部屋にひっこんで机に向かった。勉強するのではなく、ほおづえをついて窓の外の雨を見た。 一時から西公民館で同好会があるの...
初めての絵本『とんでいく』(こどものとも2000年11月号 福音館書店)が出て1年もたたないうちに韓国語版出版の話が来た。驚いた。自...
梅雨入りして二週間がすぎた。いよいよ本番だぞとばかり、雨の日が続いている。 このところアサ子はゆううつだった。雨のせいではない。思うように...
ノートには「手合い割り表」と書いてある。 1級差 先 2級差 香落ち 3級差 角落ち 4級差 飛車落ち 5級差 飛車香...
トモアキたちは学校での将棋クラブ、西公民館での将棋同好会と区別して、カズオのうちで集まるのを将棋研究会と呼ぶことにした。将棋のプロ棋士が何人...
「ちゃんとした手にはぜんぶ意味があるんだよ。ねらいと言ってもいい。敵のコマをとろうとか、自分のコマがとられないようにしようとか、ね。 おた...