X(旧Twitter)でお話しました
みなさまこんにちは。「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「サクラエビ〜漁師の生活と持続可能な漁業」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
養殖、すればいいのに?
シャルル大熊さんからの質問です。
サクラエビのかき揚げ、美味しいですよね。サクラエビに限らず海産物は収穫量が安定しませんが、その対策のひとつが養殖でしょう。#サクラエビ は養殖できないのでしょうか?#桜えび
— シャルル大熊 (@charles_okuma) February 8, 2024
養殖したいけどできない理由があるとか、できなくないけれどコスト的に見合わないとか、いろいろありますが。
サクラエビは深海と表層を行き来するので、縦に長い生簀が必要になるかもしれません
養殖の一段階前として子供を増やす種苗生産というのもありますが、費用対効果は厳しいと思います
一番お金がかからず効果的なのが、たくさんいるうちの一部を獲ることだと思います
でも食べたいですね— ぐっちー (@mousou_guccy) February 8, 2024
先週のエッセイでも解説されているように、サクラエビは昼間は水深150mから300mの深海に生息し、夜になると水面近くまで浮上するそうです。忙しそうです。その生態ゆえ養殖にコストがかかるのでしょうか。
あの小さいエビが海水面付近から水深150〜300メートルまで毎日移動するという話には驚きました。人間で言うと、仕事に行ったり家に帰ったりなんでしょうか。エビの多忙さが養殖を難しくするというのはなんだか奇妙ですね
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 8, 2024
養殖されている種類がかなり限られているのには理由があるというわけです。
シャルル大熊さん、ありがとうございます!
大きいエビと小さいエビ、どっちを選ぶ?
養殖といえば思い出すことがあります。
食肉1kgあたりを作るのに必要な飼料とかCO2排出量とかを考えると、大きな動物(牛、羊)より小さな動物(鶏)がエネルギー効率が良く環境負荷が小さいと聞きます(大型生物の方が燃費良さそうなので意外でした)
エビも、もし養殖するなら伊勢エビよりサクラエビが高コスパなんでしょうか?— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 8, 2024
さて皆さんにも質問です。
同じ量(重量)を食べるなら、一尾のイセエビと、たくさんのサクラエビ、アマエビなどの小さなエビと、どちらがいいですか?
エビ好きとしては究極の選択ではないでしょうか。どっちにしようかなあ。悩む。
養殖するだけであれば効率はいい方だと思いますが、餌を作るのにコストがかかってしまうのではないかと思います
勝手に育ってくれるのが一番ですね— ぐっちー (@mousou_guccy) February 8, 2024
費用対効率的に伊勢エビとサクラエビとどっちが優れているか?
それはサイズが理由で決まるものではなさそうです。
ちなみに調べてみるとサクラエビもイセエビも養殖されていないそうです。
技術的に難しく、コスト的にも合わないからとのこと。大きいエビも小さいエビも難しいのか。
パリピ V.S. パリエビ
続いて、ホテル暴風雨風オーナーからの質問です。
ぐっちーさんに質問です。サクラエビが昼間深海にいるのは捕食されないため、つまりサクラエビを食べる魚などはおもに昼間活動しているということでしょうか?
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 9, 2024
理由もなく深海に潜ったりまた浮上したりしないでしょうからね。意外な事情が隠されていたりするのか。
詳しくは分かりませんが、そのように思います
夜な夜な集まって外敵が少ない表層で餌を食べているのかもしれません
サクラエビはパリピだったのかも— ぐっちー (@mousou_guccy) February 11, 2024
レッツパーリーターイム! 浮かれて浮かんでくるのでしょうか。
150mから300m浮上してくる間にテンション上がってくるでしょうね。しかしそこを狙っている夜型のホモサピエンスがいると(笑)
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) February 11, 2024
陸地からもパリピがやってくる。「サクラエビがいっぱい!ウェーイ!」とか言って。いえ本当はパーティーじゃなくてお仕事ですが。それを言ったらサクラエビも生きるためのお食事ですが。
パリエビの悲劇ですね
— 斎藤雨梟 SAITO Ukyo (@ukyo_an) February 11, 2024
パリピ対パリエビの対決が海面付近で。
風オーナー、ありがとうございます!
その後、エビの養殖の検索にハマりました。大きなエビは脱皮回数が多く、死亡率が高いので養殖にコストがかかるとか。大きな生き物をちゃんと大きくなるまで育てるのは大変だということか。エビの世界もまだ未知の謎がいっぱいでわくわくします。
今回の絵は総エビ柄の背景にミラーボールにレインボーダンシングエビというエビづくしです。楽しんでる? ええ、楽しかったです、描くの。
それではこれにて。次回エッセイのテーマは、「ウニ」。妄想旅ラジオ第95回「ウニ」 と関連した内容になります。サクラエビに引き続き美味しい海の幸シリーズ。と、すっかり「食べ物」扱いですが、ラジオではもちろん「生き物」であるウニのお話をぐっちーさんが解説してくれますよ。ぜひラジオを聴いて予習しつつ、エッセイもどうぞお楽しみに。