Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「妄想生き物紀行 第25回 夏休み特別編〜いぼ痔が痛いか痛くないかの分かれ道は発生過程における外胚葉由来か内胚葉由来かである理由」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただき、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第25回「夏休み特別編」もお聴きになるとより楽しめる内容です。
胃痛なんてマボロシだ!?
先週のエッセイによると、「外胚葉は痛いけれど、内胚葉は痛くない」
はい、高校の時に習ったような気がします。その時は、「割腹した時でろでろ出てきた腸が床に当たる感触とかってないのかぁ〜」という素朴な驚き以外何も感じなかった私ですが、よ〜く考えると、いや考えなくても、もっと先に浮かんでいい疑問があるだろうよ。
風オーナーからの質問です。
ぐっちーさんに質問です。内胚葉由来である腸は痛みを感じないんですね。しかしいわゆる「おなかを壊したとき」はどうしても腸のあたりが痛いような気がします。あれは何なのでしょう? 本当は痛くないのか? 痛いのは腸以外の何かなのか?
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) June 9, 2021
それそれ! 腸に何か良からぬものが滞在して刺激する、胃壁がヒリヒリピリピリする……などという感じって、長年積み重ねた思い込みじゃないと断言はできないものの、ありますよね。
確かにそうですね
腸自体が痛いのではなく、その周辺が痛いのかもしれません
胃も痛くなりますし、危機的状況になれば痛みとして知らせてくれているかも
人体は謎です— ぐっちー (@mousou_guccy) June 9, 2021
う〜ん、胃腸そのものなのか、周辺なのか。
胃が痛いと訴える人に「胃には痛覚がないから大丈夫だよ」とか言い出す人、いそうです。「内胚葉」の知識が生む悲劇もあろう、と勝手に妄想を広げて嘆くのもどうかしていますが、とんちんかんななぐさめをする人にもパワハラ上司にもぴったりすぎて、本当にいそうな気しかしない。機先を制して「胃または周辺の神経が痛い」と訴えるべきか。
ちなみに「胃壁がヒリヒリ」という意識は、胃腸薬のCMによく出てくる模式図(模式動画)にかなり刷り込まれた結果という気もしてきました。どうなんでしょう、誰かわかる方教えてください。
ちなみにパート2:歯医者さんで「神経を取った歯が痛むのはどうしてですか?」は聞いたことがあります。こちらは顎と歯の間にあって歯を包んでいる部分の神経が痛むそうです。
風オーナー、ありがとうございます!
大腸カメラと胃カメラの違い:定番ギャグの舞台裏
さて先週の締めというかおまけの小ネタというか、しかしハイライト級の光を放つ「ぐっちーさん、大腸カメラ検査後の先生とのやりとり」。大事なのでもう一度書きます。
ぐっちーさん:「先生、胃カメラと大腸カメラは別の機械ですよね」
先生:「良く洗ってあるから大丈夫ですよ」
はてさてこれは先生お得意定番ギャグなのかどうかという問題があったのですが、シャルル大熊さんからご質問いただきました。
ぐっちーさんに質問です。お医者さんは例のセリフを言うとき完全なる自然体でしたか? そこはかとなくピリピリしたものをまとっておられましたか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) June 8, 2021
たしかに文字情報だけではわからないニュアンスというものがありますね。その言葉を発した時の先生の「感じ」は気になるところ。
自然体で不敵な笑みを浮かべているように感じました
— ぐっちー (@mousou_guccy) June 9, 2021
自然体で不適な笑み。なんだか余計にわからなくなってきました。
患者がどう出ようと動揺することはない、百戦錬磨の先生とお見受けします。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) June 9, 2021
いわゆる真面目なのかギャグなのかわからないタイプ?
それではこの問題解決が遠ざかってしまいそうですが。
そうですね
なぜこんな田舎に居るのかと不思議がられるくらいだと聞いたことがあります— ぐっちー (@mousou_guccy) June 9, 2021
シャルル大熊さん、ありがとうございます。おかげで先生が名医らしいのはわかりました。ぐっちーさん今後も安心ですね。私も(一応面白がってるだけじゃなく)安心いたしました。
さて残る問題はギャグor not ギャグ。
私は実は9割方ギャグだと考えていました。
なぜそう判断したかと再考しますに、「今時の医療機器、肌や粘膜に直接触れるもの(注射針など)は、ディスポーザブルなものがとても多いので、胃カメラなども同じだろうと思った」からです。でもそこはそれ、カメラほどの精密機器を一度で捨てるのは、コスト的にも環境負荷的にも見合わない気もしてきてしまい……
内視鏡はディスポーザブルかと思いきや、リユースの方が一般的だという情報もあります。リンクは内視鏡の洗い方。「よく洗う」がギャグだとすると真相は
1 )実際は使い捨て の他
2) 実際はそんなに洗わない
もあり得ると気づいてしまった……(いやそんなことはないよね?)https://t.co/CpXWSwT7O4— SAITO Ukyo (@ukyo_an) June 9, 2021
はい、ちょっと検索してみると、どれだけ実情と合っているのかはわかりませんが、ディスポーザブルもあるけれどリユースの方が多いという感触。ギャグだとするとこれはどういうことなんでしょう。
これだけ洗浄してくれれば安心ですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) June 9, 2021
一応、胃カメラと大腸カメラは別物だとアナウンスしようと、ウラを取るため調べたのだけれど、確実な情報が得られなかった
もしかしたら本当に「よく洗っているから大丈夫」なのかもしれないと思うようになってきている— ぐっちー (@mousou_guccy) June 13, 2021
私も、そもそも形状や機能が違うんだろうか? などと気になりますが、そこはシロウトの悲しさ、どこを調べていいのかからしてさっぱりわかりません😅 よく洗えば大丈夫……理屈では本当にその通りだと思います
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) June 13, 2021
十分に洗えば平気というのは本当にその通りなのでしょう。
ぐっちーさんも調べたけれどわからなかったのですね。そもそもぐっちーさんが実際に検査を受けてみて「胃カメラと大腸カメラが似ている」と発見したから先生にぶつけてみた疑問。先生の不適な笑みの意味は「よく聞かれるんだよね、それ」くらいのもので、普通に真面目に疑問に答えてくれただけ、かもしれません。
真相究明には至らず、これを読んでしまった方は、胃カメラ・大腸カメラ検査を受けるたびにモヤモヤすることでしょう。ワッハッハッハッ!
というわけで今回はこれにて、悪役風に退場といたします。
おっとその前に今回の絵は、夏休みの自由研究これで行こう! と思いついたアイディアです。ふざけるなと怒られそうですが、もっとそれっぽい形にして、内胚葉と外胚葉の生地の色を変えて発生を再現すればいけるのではないでしょうか。小学生のみなさま今年の夏休みにいかがでしょう。
次回のエッセイのテーマは、「ウとアユ」です。鵜飼でおなじみのあのコンビ、というか捕食者と被捕食者です。予習がてらぜひ、妄想旅ラジオ第26回「ウとアユ」 もお聴きください。鵜飼のウはウミウかカワウか? 長良川鵜飼の楽しみ方、アユの美味しい焼き方など、まだまだ旅行には行きづらいけど本当は行きたいこの季節の「妄想旅」にピッタリの内容です。
では次回もどうぞお楽しみに。また来週、こちらのサイトで、そしてTwitterでお会いしましょう!
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