Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「コアラ〜コアラの人気にも負けないユーカリ人気。関心を持つという支援もあります。」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただき、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第29回「コアラ」もお聴きになるとより楽しめる内容です。
なりたいと好きは違う
さっそく、「妄想旅ラジオ」パーソナリティのおひとり、ポチ子さんからご質問いただきました。
ぐっちーさんの好きな生き物、なりたい生き物はなんですか?
— ポチ子 (@mousou_pochiko) August 4, 2021
それ、聞きたいですよね。聞きたいし話したい。先週のエッセイで「なりたい生き物ランキング」なんて存在を初めて知りました。そんな質問されたことない。したい。されたい。
それ聞きたいです!ポチ子さんはなんですか? 私は昔はナマケモノでしたが、あれはあれで過酷そうで考えが変わりました。最近はシロナガスクジラになりたいです。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 4, 2021
ナマケモノって全然怠けてないですよね。むしろ修行のように勤勉に木にぶら下がり続けています。天敵に襲われたら諦めるというあたりも解脱済みという感じで、どうもそう簡単にナマケモノライフを楽しめそうにない。「のんびり」といえばやはり、天敵がいないことではないかと思う次第です。あと、シロナガスクジラなどヒゲクジラはあんなに大きいのにプランクトンなどを食べているところにも妙に惹かれます。
海の中を泳ぎ回るのもいいですね。私は空を自由に飛び回れる鳥がいいです。できれば旅をする渡り鳥がいいな〜
— ポチ子 (@mousou_pochiko) August 4, 2021
鳥は憧れますね。渡り鳥とは、旅好きのポチ子さんらしくて素敵です。どんな渡り鳥になるんでしょうか。
好きな生き物は卯年生まれなのでウサギかな
なりたい生き物はウチのなつ君です
ネコではなくなつ君です— ぐっちー (@mousou_guccy) August 4, 2021
なつ君とは、こんなふうに時々Twitterにも登場するぐっちーさんの愛猫です。さすがの数学好き! 背中の模様もおしゃれでかわいいです。
最初は大人しく数学の勉強をしていたのですが、途中から熱中しすぎて登壇してしまいました pic.twitter.com/GmMTWk2mCJ
— ぐっちー (@mousou_guccy) May 25, 2021
好きな生き物はもちろんタマオ君です!
— ポチ子 (@mousou_pochiko) August 4, 2021
そしてタマオ君とはやはり時々こんなふうにTwitterにも登場するポチ子さんのご長男です。かわいいですねえ〜。
おはようございます🐶妄想旅ラジオ、配信されてますよ〜 https://t.co/cnsE8a4sl2 pic.twitter.com/JVNCKrepkn
— ポチ子 (@mousou_pochiko) July 9, 2021
本題に戻りまして、
タマオ君になりたいわけではない
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 4, 2021
そう、好きなのとなりたいのとは違います。
だってタマオ君は家族旅行に連れて行ってもらえないことが多いもん。ホテルでお留守番〜
— ポチ子 (@mousou_pochiko) August 4, 2021
人語を操り二足歩行し人間に変装できるタマオ君になって、なんとか家族旅行について行くのは?😆 とはいえ私も好きな生き物は猫、もちろんその心は「うちのムギ」ですが、自分がなってしまうとムギと遊んだりなでたりできないので、なりたくはないかなという複雑な気持ちです。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 4, 2021
ムギとは我が家に住む宇宙一の美女(注:猫)です。今年21歳になりました。電子書籍にもなりました。
確かにムギちゃんになるとムギちゃんと遊べなくなりますね。ぐっちーさんがなつ君になりたい理由が気になってきました。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) August 4, 2021
それです。なつ君になりたいという情熱と、卯年だからウサギが好きという適当さのギャップが凄すぎます。
なんでも「かわいい」と言ってくる人間に、罵詈雑言を浴びせて笑ってやりたいです😎
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 4, 2021
タマオ君が人語を話したら癒し犬じゃなくなると思います。「早く飯を出せ」「もっと飯くれ」「もっと旨い飯を出せ」とは言わず、下からじーっと見上げるだけなので胸がキュンとなる気がします。
— ポチ子 (@mousou_pochiko) August 4, 2021
「何でもいいからはよ、寄越せ」
と言っているはずです— ぐっちー (@mousou_guccy) August 4, 2021
タマオ君の本当の心は推測するしかできないわけですが、それはそうと、なんだかやはり、ぐっちーさんからは並々ならぬ謎の情熱を感じますね。
ポチ子さん、ありがとうございます!
好き嫌いの問題ではなく、いわゆる寅さん問題である
さてお次は、シャルル大熊さんからのご質問です。
ぐっちーさんに質問です。豊富にありしかも他の動物が食べないユーカリを食べられるようになれば非常に有利なのはわかります。しかしなぜ同時にユーカリ以外何も食べられなくなってしまったのでしょう? コアラはキャベツとか食べるとおなかを壊してしまうのでしょうか?
— シャルル大熊 (@charles_okuma) August 6, 2021
他の食べ物も食べることはできるようですが、ユーカリに特化してしまったようです
ラーメンの激戦区でラーメン屋を出したものの、チャーハンが美味いと話題になってチャーハンが収益の柱になったイメージでしょうか— ぐっちー (@mousou_guccy) August 6, 2021
好き嫌いの問題なのか、食べると体に毒なのかの判別って、試してみる以外に方法はありますか?
ないとしたら、人気者で繊細そうな珍獣コアラにむやみに色々食べさせられないですよね。食事をあげる方も、ラーメンも美味しいかもしれないけどやっぱりチャーハン頼んじゃうみたいな感じでしょうか。— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 7, 2021
「コアラがユーカリ以外を食べられるのかどうか」をどうやって調べるのかがとても気になったのです。めったやたらに変なものを食べさせるわけにいかないですしね。
腸内細菌や構造がユーカリに特化しているはずです
ラーメン屋なのにメニューにはチャーハンがデカデカと載っていて、厨房もチャーハンに特化して、更に他の人もチャーハンしか頼まない状況でしょうか— ぐっちー (@mousou_guccy) August 7, 2021
腸内細菌や構造がユーカリに特化しているのでは、やはり他のものをむやみに食べさせられませんね。上野動物園のパンダは笹だけじゃなくて「パンダまんじゅう」を食べているらしいのですが、あれはどうやってたどり着いたメニューなのでしょう。パンダは実は肉も食べられると聞くので、食に関してはコアラほど繊細じゃないんでしょうか。
ちなみに上野動物園内の食堂のメニューに「パンダまんじゅう」があります。パンダの形をしていたりパンダの焼印のついたおまんじゅうではなく、パンダの食べている「パンダまんじゅう」と基本的には同じものを、人間向けにちょっと甘くしたおまんじゅうです。食べてみましたが、意外と美味しかったです。
渥美清が寅さんしか演じられなくなったようなものですね。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) August 8, 2021
それか!
そうです!
芦屋雁之助さんを他のドラマで見ても山下清さんにしか見えないのと同じです— ぐっちー (@mousou_guccy) August 8, 2021
それもコアラか!!
私はけっこう渥美清ファンですが寅さんにはさほど興味がなくてあまり見たことがないという希少人種です。横溝正史作『八つ墓村』映画版なら、渥美清が金田一を演じたこちら、野村芳太郎監督バージョンがお気に入りです。「金田一が寅さんにしか見えない」という理不尽な理由で低評価という噂の悲しい星の元に生まれた映画です。
脱線しすぎてしまいましたが、コアラもたまにはキャベツ食べてみれば? というお話でした。いや違うか?
シャルル大熊さん、ありがとうございます!
おなかに袋という秀逸な作戦
続いて、ホテル暴風雨風オーナーからの質問です。
ぐっちーさん、質問です。オーストラリアの有袋類とアメリカ大陸の有袋類は別個に発生したものなのでしょうか? オーストラリアとアメリカがひとつの超大陸だったころに発生した共通の先祖から分かれたのでしょうか?
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) August 7, 2021
「おなかに袋」って、変わったアイディアな気がしますが、未熟に生まれる子供を育てる方法としてはけっこう合理的です。別個に同時発生、してもおかしくはない……のか?
陸続きだった頃に共通の祖先から分かれました
元々有袋類は子宮内の胎盤が未発達で、十分に成長できないまま生まれてしまうようです
南アメリカ大陸では哺乳類が繁栄し、かろうじて残ったのがオポッサムです— ぐっちー (@mousou_guccy) August 7, 2021
やはり単一の作戦が分岐したものだったんですね。オポッサムといえばそんなに強そうなイメージはありませんが、よほど適応力に優れていたのでしょうか。
ありがとうございます。胎盤未発達をおなかの袋でカバーしたんですね。生き残り戦略の可能性は無限ですね。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) August 7, 2021
「おなかの袋」というアイディアは秀逸だと思います。おなかに袋のあるあの耳のない青い猫にも受け継がれ(たぶん生き物とは言えないし子供を育てるための袋でもないですが)、日本中の大人気者ですからね。
風オーナー、ありがとうございます!
人気者の食べ物は人気者
上述の「パンダまんじゅう」(@上野動物園)がものすごく人気で売れまくっているかどうかは知りませんが、パンダと人気を二分すると言ってもいいコアラの食べ物、ユーカリは大人気だそうです。
たしかに、作り物かと思うような美しい造形の葉っぱをアレンジメントで見かけて名前を聞いたら「ユーカリです」と言われたことがあり、動物園で見たのと全然違うけれどユーカリにも色々あるんだなあと思いました。人気なんですね、ユーカリ。
そこでコアラの食費に悩む動物園にこんな解決策はどうかと考えみたのですが……
@mousou_guccy ユーカリ高騰現象を知って驚いたのと、確か多摩動物公園の園内で何かしら栽培していたので連想しましたが、動物園がユーカリをたくさん栽培して、それを売って(コアラが食べてくれなかった品種や余剰が出たものを)収益を得るっていうのはどうでしょう? 現実的でないのかな……?
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 6, 2021
多くは契約栽培でユーカリを調達していますが、市場価格が高くなるとそっちに流れてしまいますよね
動物園で栽培し新芽はコアラの餌に、枝葉はアロマオイルなどにするのもありですね— ぐっちー (@mousou_guccy) August 6, 2021
ご賛同いただけました。ぐっちーさんと私で言ってても仕方がないのですが、いかがでしょうか、コアラのいる動物園の皆様?
ユーカリの栽培も大変な仕事だとは思いますが自家栽培できれば安心ですよね。コアラのアロマオイル、動物園ショップで人気出そうですし
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 7, 2021
ユーカリはスースーして涼しくなるし花粉症に効くんですよ! (この間の編集後記にも書きましたが大事なことなので2度言ってみた)
しかしユーカリは日本では栽培が難しいという思い込みがありました。千葉の「ユーカリが丘」の開発で街路樹としてユーカリを町中に植えようとして育たず失敗したというエピソードで刷り込まれているからです。今は自宅でユーカリを育てる人がいっぱいいるみたいで、ユーカリが丘にもユーカリの木が20本あるとWikipedia には書いてありました。でも20本と町中の街路樹ではずいぶん違うのでやはり難しいのか!?
人気があってもコストが高いとリストラされます。人気がないと……
さて、ぐっちーさんからこんなコメントもいただきました。
人気だけどコスト高でリストラされた事例について、いいアイデアが浮かばなかったのですが、何かありますか?
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 6, 2021
こういう事例、すごくたくさんありそうなんですが、とっさにあまり浮かびません。ひねり出したのが、こちら。
うーん、何でしょう。デパートのエレベーターガールとか? その代わりってわけではないけれど、高級ブランド店の入り口に必ずドアマンがいるようになって実用(?)指向なんだなあと思います。
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 6, 2021
お若い方はご存知ありますまい、今やエレベーターガールのいるデパートは大変珍しいですが、昔はたくさんいたんですよ。
定年退職後の夫
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 6, 2021
う〜む、大人気だけどコストが高すぎて泣く泣くリストラ、に当てはまるのかが微妙な気が……
それは本当に人気があればリストラされないケースでは😓
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 7, 2021
金銭以外の価値を提供し続けないとリストラされそうです
— ぐっちー (@mousou_guccy) August 7, 2021
金銭のみの価値が「人気」にあたるのかが争点といったところでしょうか。
人気はお金だけでは買えないですね
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) August 8, 2021
我ながらてきとうにうまくまとめた感がすごい。
しかしここで、ぐっちーさんのなりたい生き物が「何をやってもかわいいとしか言われない人気者のなつ君」である件が、何というか、じわりときますね。
人気って一体、何なんでしょうね。
ぐっちーさん、ありがとうございます!
さて今回のページトップの画像は、妄想コアラ国際交流です。
日本から(オーストラリアに?)やってきたコアラ。(コアラに)声に出して言ってほしい英語。
「日本ではしばしば行進(マーチ)をしたものです」
「へえ!! それは面白いね! ……でもなんで?」
ではでは今回はこれにて。次回はちょっと季節外れの「クリスマス特別編」の予定です。サーフィンしながらやってくるオーストラリアのサンタの話なんじゃないでしょうか。というのは思いつきの無茶振りですが、予習がてら、妄想旅ラジオ第30回「クリスマス特別編:ぐっちー、しゃべり疲れて寝る」 (こちらも妄想旅ファンにはある意味で伝説回)もぜひ聴いてみてください! エッセイの方はどんなお話になるのか、どうぞお楽しみに。
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