ぐっちーさんと話そう<28> ペンギンにモテる方法と運命のすれ違い

カラフルペンギン illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「アデリーペンギン〜アデリーペンギンは「人でなし」か?」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただき、そしてポッドキャスト「妄想旅ラジオ」第28回「アデリーペンギン」もお聴きになるとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、よろしくお願いします

スイーッと行きます

今回のテーマ、「アデリーペンギン」ってどんなペンギンだっけ? という方にまずはご紹介します。この方です!

そうです、JR東日本をよくお使いの方ならご存知、Suica のペンギンのモデルがアデリーペンギン。

こちらの写真と比べてみると、デフォルメしてないは言い過ぎかもしれませんが、動物キャラクターには珍しくない「原形をとどめないほどの簡略化」はしておらず、色に関してはほぼそのままですからね。かわいいですよねアデリーペンギン。

と、アデリーさんの魅力をお伝えしたところで、

モテるペンギンになるためには?

「妄想旅ラジオ」パーソナリティのおひとり、ポチ子さんからの質問です。

そうですよね。そしてアデリーペンギンは「鳥でなし」か? というと、あんなに熱心に命がけで育児をするのですから鳥でなしってことはない。というか、あそこまでの育児熱心は鳥の中でも珍しいとすると「鳥でなし」なのか? それはさておき。

ペンギンって、個体間識別のかなり難しい部類ではないでしょうか。オスとメスの違いもわかりにくいですし、羽の模様がなくてシンプルな分、目印がつけにくいというか。特別モテるペンギンっているんでしょうか、ぐっちーさん?

恰幅! 答はそれか。

ピンクのクマみたいなペンギンを想像してしまいました。とりあえずすごく目立ちそうですね。

ぐっちーさん、そろそろペンギンの話が嫌になってきたかと思いきや……

あやうくペンギンが個体数を減らした上にすべてピンク色になり、目立ちすぎてアザラシとかに食べ尽くされるところでした。危なかった。

で、ぐっちーさんペンギンがいないとなると結局どんなペンギンがモテているんでしょう?

うん、ペンギンの識別は難しいと言いましたが、識別難しい生き物は他にも結構いますね。パグ犬も難しそうです。

あ、そうだ、家の中にもよく出没する「ハエトリグモ」というクモがいますね。あのクモは一匹ずつ少しずつ体の模様やプロポーションが違って、わりと個体識別しやすい気がします。ってどうでもいい話ですね。どんなペンギン、どんなクモがモテるのか、一応「恰幅がいいとモテる」という仮説を立てましたが真相は謎ということで。

ポチ子さん、ありがとうございます! タマオくんが迷子になってパグ集団に紛れないことをお祈りしつつ……

そしてすれ違い

お次は風オーナーからの質問です。

石器時代かあ。あの頃は平気で何日も待ったり待たせたりしたものです。懐かしいなあ………………。

もしくは3日くらい待たせた結果起こったことがトラウマになってるかですね。

確かめて安心する材料がない、気休めがない、という落ち着かなさは想像力と創作の母と言えましょう。

コミュニケーションが適当すぎて携帯あるのにすれ違う、なんてのも日常茶飯事ですからね。待つのが嫌い派の私も、どっか行っててもそのうち連絡来るだろうと、ものの1分くらいで待ち合わせ場所を離れてしまったり、気の短いことこの上ないです。携帯がなければもう少し待ったものを。しかし携帯がなくなればまともになるかと言われると……?

「葛西臨海公園」駅と「葛西」駅を間違えたことがあるのでコミュニケーション力の粗悪さには自信があります。携帯とか関係ない。面白いかはともかく、長い小説が書けそうです。

風オーナー、ありがとうございます!

なぜ雪原は白いのか

続いて、シャルル大熊さんからの質問です。

極地の地上生物は地味ですが、南極の海には意外とカラフルな生き物がいると聞きます。とするとやっぱり、「雪」や「氷」があるところでの生きやすさと関係があるんでしょうか?

よく考えてみれば地味で目立たない方が有利なのは南国でも同じこと。あんなカラフルな生物がいるというのがミステリーという気がしてきます。それでもやはり、雪原の極彩色とジャングルの極彩色ではリスクが違いそうです。生き物の外見というのは不思議です。

ジャングルの極彩色の方がリスクが低そうに思えるのは、ジャングルをかたちづくる他の動植物が雪原よりはカラフルだから。と考えると……ピンクのペンギンがもしいたならば、カラフルな雪原世界の先駆者になるのか、モノクロの雪原世界に消されてしまうのか、どちらの可能性もあったといえますね。

確かに、ペンギンがピンクだったとしても、天敵がピンクと白を識別できない目を持っていれば何の問題もないですからね。人間の目から見るとモノクロの生物が極域の地上に多いですが、他の生物からは違う見え方をしているかもしれません。雪の中でパッと目を引く色をしていて、「目立ちにくい」を凌駕する優位性がその色にあるのかもしれませんよね。

シャルル大熊さん、ありがとうございます!

ペンギンの目には個体差が色で見えていて、色のきれいなペンギンがモテるのかも……とするとやはりピンクのペンギンが? 妄想が止まらなくなったところで、今回はこれにて。

しかしペンギンってどんな色にしてもけっこうかわいいのでは? と妄想しながら落書きしたのが今回のページトップの画像です。

さて次回のテーマは「コアラ」です。ペンギンに続き、動物園の超人気者の登場、どんなお話か、どうぞお楽しみに! また来週、こちらのサイトで、そしてTwitterでお会いしましょう!

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