Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「アボカド〜人類の平和と持続可能な社会の鍵を握るのはアボカドと妻と娘だった」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
アボカド狩りで採れたてアボカドを食べたい? 本場のアボカド事情 & 国産アボカドの可能性
まずはホテル暴風雨風オーナーのコメントです。
アボカドは1000種類以上あるそうです。でも日本で売られているのはほぼすべてハス種だそうです。味、価格、貯蔵性などが優秀なんでしょうね。持続可能性にも留意しながらほかの品種も食べてみたいです。
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) June 9, 2022
アボカドはアボカドと思っていたのに1000以上? それなのに流通するのはたった一種? ハス種って、蓮(ハス)と何か関係が? など驚かされるお話ですね。他の品種は味がどれだけ違うのか(そもそも食べられるのか)、興味の尽きないところです。
現地で食べるとまた違うのかも知れないですね
いつかメキシコでアボカドを食べてみたいです— ぐっちー (@mousou_guccy) June 9, 2022
アボカドをくり抜いて作るアボカドのサラダやディップも、メキシコで食べてみたいものです!
耐寒性がある品種は日本でも育てられるそうです。苗も売っているので挑戦してみたいです。アボカドがどれほど大量の水を必要とするか実感できるかもしれません(^-^)
— 風木一人@ホテル暴風雨オーナー (@Kazeki_Kazuhito) June 10, 2022
園芸店に行くとありとあらゆる苗がありますね。各種フルーツに野菜。本当にこんなの、自宅で育てて結実、収穫できるのか? と疑ってしまうようなものまで。アボカドはどうなのか、好奇心はあります。自宅で採れたよ、という方いらっしゃるでしょうか?
アボカド1kgあたりの水必要量を比較していますが、米の方が水を使っています
問題は衛生環境を二の次にしてアボカド栽培が加熱していることでしょうか
国産アボカドが増えると解消の一助になるかも知れないので、是非アボカド栽培をお願いします— ぐっちー (@mousou_guccy) June 10, 2022
確かにおっしゃる通り。自宅で作って自家消費というのがブームになればそれも解消の一助に……あれ、なるのかな? 新しい問題が生じないか、ちょっと不安も出てきましたが、温暖化で日本で作れる農作物の南限がどんどん北へシフトして行くので農業も変革を余儀なくされるとか。アボカド栽培を今から検討するのは吉かもしれません。
私はメキシコでアボカド狩りがしてみたい、と思いついたものの、アボカドの木は10mを超えることも多いと書いてありました。収穫は大変そうですね。どうやって採るんでしょうね🤔
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) June 10, 2022
アボカド、10mにも20mにもなるという高木種だそうです。収穫するのに特別な道具がいりそうなものですが。
栽培しているアボカドはあまり高くならないように剪定しているようでした
追熟が必要なので帰ってから食べる旅行者にもいいかも— ぐっちー (@mousou_guccy) June 10, 2022
なるほど、低く仕立ててもちゃんと実がなるならばそれが便利というもの。その方が気軽にアボカド狩りできそうですしね。メキシコアボカド狩りツアー、日本からの観光客には受けるはず。日本じゃなくても受けるはず……とかなんとか考えていると、
リンク先記事も読みました。アボカドは何も悪くありませんね。お金のためなら何でもする人間が悪いだけです。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) June 10, 2022
商売熱心も大概にせよというシャルル大熊さんのコメントが。すみませんすみません。シャルル大熊さんのおっしゃるのは、エッセイの参考資料となっていたこちらの記事です。
「持続可能なアボカド」を選ぶために知っておきたいこと。アボカドのプロに聞いた |( ハフポスト PROJECT)
いろいろ問題が生じているのは事実なのですが、一概にアボカドが悪い、アボカド栽培が縮小されれば解決、という話ではないことが読むとよくわかります。
問題が起こってからではなく、起こる前から対処できる知恵を、人類はそろそろ手に入れなければならないですね
— ぐっちー (@mousou_guccy) June 10, 2022
一消費者が事後にできる対処法が「持続可能なアボカドを選ぶ」だと上述のリンク記事にも書かれていました。ただ、日本の一般的な小売市場でアボカドを「選べる」段階にまだきていないと感じますし、一人一人は微力にしてももう少しダイレクトな方法はないものかと思ってしまいます。「持続可能な生産を生産者が自分のため、地域のため、環境のために選べる状況」を作れればいいのですが、それを不可能にする要素を事前に排除するには相当の知恵がいりますね。
おお、そこまで賢くなれるでしょうか人類。遠い目をしてしまいます。わたしはクマですが。
— シャルル大熊 (@charles_okuma) June 10, 2022
クマの手も借りたいところですので、ぜひお願いします。
風オーナー、シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!
アボカドはなぜアボガドと誤記されがちなのか? 問題に新説・アボガドロ犯人説
ぐっちーさんのエッセイにもあったように、アボカドはアボ「カ」ドが正しく、アボ「ガ」ドは間違いだそうです。英語での綴りは “avocado” です。
どうして「アボガド」という誤記がこうまで多いのか。そもそもの始め、私も「アボガド」と覚えていました。というのも、最初に見た表記が「アボガド」だったからだと思うのです。
アボ「カ」ドが正しいそうですが、ぐっちーさん @mousou_guccy は最初どっちで記憶しましたか? 私はそもそも食べたお店のメニューか何かが「アボガド」表記で間違えて覚えてました。けっこう大規模に間違われていますよね。特別な理由でもあるんでしょうか?(ご存知の方いたら教えてください!)
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) June 10, 2022
「アボガド」の方が言いやすいから間違われがちだという主張も目にしたのですが、これにはちょっと疑問を感じます。「アボガド」言いにくくないですか? 私は「アボカド」の方が言いやすいと感じます。アボガドじゃなくアボカドが正解と知った時にこれでもう舌噛まなくて済むやと安心したくらいです。
古い論文でもアボガド表記がありました
昭和世代のリトマス試験紙になりそう— ぐっちー (@mousou_guccy) June 10, 2022
科学論文の世界でも間違われているとは。でも令和世代はさすがに間違えないんでしょうか。令和世代はまだ大半が「アボカド」って言葉知らなそうですし、これから試されるところですね。しれっと飛ばしちゃいましたが、平成世代はいかに。
論文にもですか。やはり、アボカドが日本に入ったごく初期に大々的に間違ったという事情とそれなりの理由がありそうですね
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) June 11, 2022
ムムム……科学論文といえば!? ここで私の脳裏に重要な記憶が蘇ってきました。
高校で「アボガドロ定数」を習ったという重大な記憶を思い出しました。アボガドロまたはアヴォガドロ (Avogadro)は、科学者の名前。習ったときは「アボカドかよ」ともちろん思ったのでした。科学論文の世界でも当初 #アボカド が #アボガド と誤記されたのはアボガドロに引きずられた説を提唱します😄
— SAITO Ukyo (@ukyo_an) June 12, 2022
アボガドロはアボガドロの法則で知られる科学者。あらゆる気体において、同一の温度・圧力・体積であれば含まれている分子の数は同じだという法則で、1モルという単位の気体に含まれる分子の数 6.02214076×1023 はアボガドロ定数と呼ばれています。
アボカドが馴染みのある人名「アボガドロ」に似過ぎていたからつい、「アボガド」だと思っちゃった説。どうでしょうか。英語で表記した時のGとCも似てるし、間違いやすいですよね。
アボガドロといえば肖像が教科書に載っていましたが、独特すぎる風貌が非常に印象的でした。というわけで、パブリックドメインとなっていたアボガドロの肖像を使って描いたのが今回の絵です。
アボガドロとアボカド、ほ〜ら似てるでしょ?
というわけで今回はこれにて。
次回のエッセイのテーマは「ネアンデルタール人」です。妄想旅ラジオ第52回「ネアンデルタール人」では、ぐっちーさんの生き物パートで、ネアンデルタール人が、人類の系統樹の中で現人類に負けて滅んでしまったひと枝、というだけではないという近年の研究のお話も聞け、ポチ子さん、たまさんの意外な切り口の「食」「旅」の話も楽しいです。予習がてら、ぜひ聴いてみてください!
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