伝統のタレとツノ ぐっちーさんと話そう<70>

関西風すき焼き3本の角 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「トリケラトプス〜権威主義が崩壊し担当制に移行しました」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

変わらぬ味は本家以上

先日、前回テーマの「サトウキビ」についてTwitterでお話した際、関西風すき焼きの作り方の話題になりました。 その関連で先週のエッセイ「トリケラトプス〜権威主義が崩壊し担当制に移行しました」がすき焼きと家族とトリケラトプス、という無茶な三題噺かのような流れになったのは奇跡を目前にするが如しでした。

が、しかし、私は考えた。

ぐっちーさんが「この味で育った」関西風すき焼きにこだわっている様子なのに、ご実家レシピとぐっちーさんレシピで砂糖の種類が違っているのはなぜだ!? 気になる。聞いてみよう。

聞いちゃってからも考えましたよ。これは何か家族の秘密に関わるデリケートな話題なのでは? そっとしておくべき家族の闇に触れてしまったのではないか、と……

えっ?

つまり、昔はご実家のすき焼きは上白糖使用で、ぐっちーさんもそのスタイルを踏襲すべく上白糖で作っていた。しかしぐっちーさんの知らないうちにご実家のすき焼きが上白糖から三温糖使用に変わっていた、ということらしいです。闇なんてなかったけど謎は深いです。

なぜ? と問うても仕方がない、深い事情があったかもしれないし、そんなものはない気まぐれかもしれない。ただ、三温糖時代がしばらく続いているということは、ご両親は今のところはっきりと三温糖の方がお好きなのでしょう。

何というか……伝統というものについて考えてしまいますね。

百花繚乱 〇〇のたれ

「すき焼きのたれ」は昔テレビのCMでよく宣伝していたので存在は知っていますが、ほぼ使ったことがないのでスーパーなどでよく売っているものなのか、知りません。あれは肉を焼くときに使うのか食べるときに食卓で使うのかもわからない。そんなんで人にモノを聞くなと言われそうですが、ああいうのは関西では人気がないんでしょうか?

おお。

結論:関西人はすき焼き以外に「すき焼きのたれ」を使う。

サンプル1ですけれど。主に奥様が煮物に使われていると考えると2かな。いや、親子丼に使用するぐっちーさんのお子さんも入れたら3か。お子さんは北海道育ちなので関西人にカウントしないのか。

いいんです、調査ではなく妄想の展開形ですから。それにしてもいい結論が出てしまった。

そうそう、市販の調味液で美味しく簡単に作りたいけれど、どうしても「自分の味」とは違う中から、好みの味を見つけるのって大変ですよね。「すき焼きのたれ」もいろいろあるのかもしれませんが、「めんつゆ」も多種多様で毎度悩むし、夏しか使わないので、翌夏になるともう、どれが美味しかったか忘れています。ボトルもデザインチェンジしたりするしね。毎夏が推理&記憶ゲー。脳が鍛えられちゃって鍛えられちゃって大変ですよもう。

煮物にはすき焼きのたれ、そうめんや天ぷらつゆにはめんつゆ。きっとお気に入りのものがそれぞれあって、的確に使い分けているのでしょう。

ん?……と、いうことは、

すき焼きには「めんつゆ」を使い、そうめんや蕎麦には「すき焼きのたれ」を使う、という人の存在を示唆してはいまいか、この話は。

というか、市販の調味液とは「すき焼きのたれ」と「めんつゆ」だけなんだろうか? 即座に「焼肉のたれ」ってのもあったよな、と思いつくものの、他は? と考えても後が続かず。こういう時はあの方の出番です。Chat GPT ……じゃなくてgoogleですかねこの場合。

google先生にお聞きしたところ、出てくる出てくる。

すき焼きのたれ、焼肉のたれ、生姜焼きのたれ、しゃぶしゃぶのたれ、プルコギのたれ、焼き鳥のたれ、タッカルビのたれ、餃子のたれ……

すごいです。いやはや全部を使いこなせる人はいるのでしょうか。使いこなした王者のみが「生姜焼きのタレをパウンドケーキの隠し味にすると激ウマ」なんてことを発見し、ネットでブームになったりするんでしょうか(しないか)。

家にどんな「たれ」があるか、みなさんに聞いてみたくなりました。

ツノよりもなおツノらしく

ホテル暴風雨風オーナーからの質問を紹介します。

「プロトケラトプス」って、子孫の種までもが絶滅した後につけられたからこんな名前になるのはわかりつつ、実験室で作ったようだと思っちゃいますよね。

検索してプロトケラロプスの姿を見つけましたが、「うろ覚えで描いたてきとうなトリケラトプス」みたいでした。

私の恐竜知識も大概、子供の頃から更新されてませんし、子供の頃もプロトケラロプスなんか知りませんでしたが、知りたい知りたい。ツノはだんだん増えたんですか?

ツノは3本。それが最善にして最終形とのことです。

しかしフリルが大きいって、トリケラトプスより大きいんでしょうか? 気になって「スティラコサウルス」の画像を探してびっくり。

角が何本もあるようにしか見えません。トリケラロプスのフリルの先端も角っぽいですが、スティラコサウルスはそれどころじゃありません。角の概念を疑わざるを得ないレベル。あえて言葉で表現するなら、スティラコサウルスとは「岡本太郎がデザインした角のいっぱいあるお面をおでこにのっけたトリケラロプス」です。そんな恐竜知らないという方は是非、検索してみてください。すごいから。

風オーナー、ありがとうございます!

では今回はこのへんで。

ページトップの絵は、トリケラトプスです。「イラスト入りでわかりやすい」という解説書の中には、そこはポイントじゃない! というところにイラストを投入してしまう例がよくみられますが、関西風すき焼きとトリケラトプスを絵にするとやはりまんまと、「調味料の種類はわかってるんだ、作り方を教えてくれ!」というモノになってしまいました。

トリケラトプスとすき焼きと家族を繋げたぐっちーさんのエッセイへのオマージュを試みたのでしたが、なかなか難しいです。

さて次回のテーマは「コウジ」。日本酒に味噌に醤油に甘酒に、みんな大好き麹菌のお話です。妄想旅ラジオ第71回「コウジ」には何と、モグラがテーマの回のエッセイ「モグラ〜記憶か記録か、モグラ先輩語録」でも紹介された多摩動物公園の人気者・モグラ先輩が再登場! 予習に是非こちらも聴いてみてください! 次回もどうぞお楽しみに。

ホテル暴風雨にはたくさんの連載があります。小説・エッセイ・詩・映画評など。ぜひ一度ご覧ください。<連載のご案内>