ガレージ部長の早口言葉 ぐっちーさんと話そう<86>

高車高シャコ車庫で遮光 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

(旧)Twitterでお話しました

こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「シャコ〜シャコはいつの間にかランクアップしていた」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、どうぞよろしく

ガレージ、部長に昇格する

「シャコがいつの間にかランクアップしていた」とぐっちーさんのエッセイにはありました。

それによると、

以前まで:節足動物門、甲殻綱、軟甲亜綱、シャコ目、シャコ科、シャコ属
現在:節足動物門、甲殻亜門、軟甲綱、シャコ目、シャコ科、シャコ属

という変化があったということ(太字は変更した部分)。これが「ランクアップ」だとはどういうことなんでしょう?ぐっちーさんにお聞きしてみました。

「甲殻綱」が「甲殻亜門」になったところが、組織が1ランク大きくなったということ?

生物の分類はDNA解析などによって最近どんどん変わるようですね。「偶蹄目」が「鯨偶蹄目」になっていたのは驚きましたが、シャコのランクアップはどちらかというと地味です。

仕事も変わらず、人員補充もないけれど組織が変わる。人間界で、あるといえばある話。ましてや人間に勝手に分類される生物としては「何も変わらない」わけですね。

ガレージ、わかってもらえない

シャルル大熊さんからコメントいただきました。

そうなのです、シャコは英語でmantis shrimp。あの前肢がカマキリっぽいですし全体にエビっぽい。シャコはエビじゃないので、ウスバカゲロウとカゲロウを思わせるネーミングですが、「わかる」感じがします。

それはそうと「ガレージ」、キング・オブ・オヤジギャグの風格ですね。わかりにくさも含めて。

ガレージは淘汰されるか否か!?

世の中にけっこうダジャレ命名はありますので、生き延びる可能性も十分あります。

シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!!

シャコがガレージとは、春巻をスプリングロールというが如し。
アメリカのスシバーでも「ガレージ」は通用するのでしょうか。それとも「マンティスシュリンプ」というのか、シャコなんてないのか。だいたい春巻はなぜ春巻なのか。

……Google先生にお伺いを立てました。

結果、ガレージ=シャコが英語圏でも通用するかは全然わからず。

スプリングロール=春巻 は、英語メニューにもよく書いてありますし、英語圏でもそれが一般的な呼称のようです。春巻の名前の由来と春雨が入っていることとは関係があるのか、も長年気になっていたのですが、春雨に関する記述は見当たらず。「立春の頃に新芽を出す野菜を入れた」から春巻、が由来とされているとか。発祥はもちろん中国で、新春を祝う料理だそうです。へぇ〜!! 何とも風流な食べ物です。それならばダジャレではなく直訳ということですね。

さて、それにしてもシャコにはダジャレ欲をそそる何かがあるようで、私もダジャレを考えてみました。というのが、今回の絵。

「コウシャコウシャコシャコデシャコウ」ダジャレというか、早口言葉。いかがでしょうか?

今回はこれにて。次回のエッセイのテーマは「イリオモテヤマネコ」。妄想旅ラジオ第87回「イリオモテヤマネコ」に関連した内容です。会ってみたいですよね、イリオモテヤマネコ。ところで皆さん、「ブリコラージュ」という言葉を聞いたことは? ラジオの配信では、この「ブリコラージュ」の意味と、進化の仕組みとの関係をぐっちーさんが解説してくれます。妄想旅リスナーの方も、復習&エッセイ予習にもう一度。次回のエッセイもどんなお話になるか、どうぞお楽しみに!

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