(旧)Twitterでお話しました
みなさまこんにちは。
「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。
今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「シャコ〜シャコはいつの間にかランクアップしていた」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。
先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。
ガレージ、部長に昇格する
「シャコがいつの間にかランクアップしていた」とぐっちーさんのエッセイにはありました。
それによると、
現在:節足動物門、甲殻亜門、軟甲綱、シャコ目、シャコ科、シャコ属
という変化があったということ(太字は変更した部分)。これが「ランクアップ」だとはどういうことなんでしょう?ぐっちーさんにお聞きしてみました。
ぐっちーさん、
節足動物門、甲殻綱、軟甲亜綱、シャコ目(旧) から
節足動物門、甲殻亜門、軟甲綱、シャコ目(新)というのは、どういうランクアップなんでしょう
所属していた甲殻同好会が甲殻部に昇格したとか、甲殻課が甲殻部になったとか、そうういう感じですか?— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) October 10, 2023
「甲殻綱」が「甲殻亜門」になったところが、組織が1ランク大きくなったということ?
その通りです
やる仕事は変わらず人員補充も無いのに、いつの間にか名前だけ甲殻部になった部長さんのようです— ぐっちー (@mousou_guccy) October 10, 2023
生物の分類はDNA解析などによって最近どんどん変わるようですね。「偶蹄目」が「鯨偶蹄目」になっていたのは驚きましたが、シャコのランクアップはどちらかというと地味です。
シャコ目は、甲殻部の中では一大勢力で部長クラスのポジションなんでしょうか?
メンバーと仕事量不変で組織編成だけが変わるのは不思議な感じですね— 斎藤雨梟 (@ukyo_an) October 11, 2023
仕事も変わらず、人員補充もないけれど組織が変わる。人間界で、あるといえばある話。ましてや人間に勝手に分類される生物としては「何も変わらない」わけですね。
ガレージ、わかってもらえない
シャルル大熊さんからコメントいただきました。
本筋と関係ないんですが、記事のURLで面白いことを知りました。英語にすると今回のシャコはmantis shrimp(カマキリえび)、前回のアリジゴクはant lion(ありライオン)なんですね。納得の命名です。
そしてガレージ。なんでそうなるのか、しばらくわかりませんでした。鈍すぎ(苦笑)— シャルル大熊@文学フリマ東京11/11 (@charles_okuma) October 13, 2023
そうなのです、シャコは英語でmantis shrimp。あの前肢がカマキリっぽいですし全体にエビっぽい。シャコはエビじゃないので、ウスバカゲロウとカゲロウを思わせるネーミングですが、「わかる」感じがします。
それはそうと「ガレージ」、キング・オブ・オヤジギャグの風格ですね。わかりにくさも含めて。
ネーミングにはセンスが必要ですね
ダジャレから来る名前は淘汰されそうな雰囲気です— ぐっちー (@mousou_guccy) October 13, 2023
ガレージは淘汰されるか否か!?
世の中にけっこうダジャレ命名はありますので、生き延びる可能性も十分あります。
シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!!
シャコがガレージとは、春巻をスプリングロールというが如し。
アメリカのスシバーでも「ガレージ」は通用するのでしょうか。それとも「マンティスシュリンプ」というのか、シャコなんてないのか。だいたい春巻はなぜ春巻なのか。
……Google先生にお伺いを立てました。
結果、ガレージ=シャコが英語圏でも通用するかは全然わからず。
スプリングロール=春巻 は、英語メニューにもよく書いてありますし、英語圏でもそれが一般的な呼称のようです。春巻の名前の由来と春雨が入っていることとは関係があるのか、も長年気になっていたのですが、春雨に関する記述は見当たらず。「立春の頃に新芽を出す野菜を入れた」から春巻、が由来とされているとか。発祥はもちろん中国で、新春を祝う料理だそうです。へぇ〜!! 何とも風流な食べ物です。それならばダジャレではなく直訳ということですね。
さて、それにしてもシャコにはダジャレ欲をそそる何かがあるようで、私もダジャレを考えてみました。というのが、今回の絵。
「コウシャコウシャコシャコデシャコウ」ダジャレというか、早口言葉。いかがでしょうか?
今回はこれにて。次回のエッセイのテーマは「イリオモテヤマネコ」。妄想旅ラジオ第87回「イリオモテヤマネコ」に関連した内容です。会ってみたいですよね、イリオモテヤマネコ。ところで皆さん、「ブリコラージュ」という言葉を聞いたことは? ラジオの配信では、この「ブリコラージュ」の意味と、進化の仕組みとの関係をぐっちーさんが解説してくれます。妄想旅リスナーの方も、復習&エッセイ予習にもう一度。次回のエッセイもどんなお話になるか、どうぞお楽しみに!