パンダの耳パンの耳効果とは ぐっちーさんと話そう<93>

パンダのパンの耳パンの耳 illustration by Ukyo SAITO ©斎藤雨梟

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こんにちは。今週もよろしくお願いします!

みなさまこんにちは。「妄想生き物紀行」編集担当、ホテル暴風雨オーナー雨こと斎藤雨梟です。

今回も、ポッドキャスター・ぐっちーさんのエッセイ「ジャイアントパンダ〜経済波及効果は300億円は本当か?」を読んで、ぐっちーさんにあれこれお聞きしたもようを、お伝えいたします。

先週のぐっちーさんのエッセイをお読みいただくとより楽しめる内容です。

ぐっちーさん、どうぞよろしくお願いします

ジャイアントパンダ不在の上野を覚えています

はじめに、ジャイアントパンダの威力がいかほどのものか思い知らされた、個人的体験を披露させてください。

調べてみると、上野動物園のジャイアントパンダ不在は、2008年から3年ほど続いたようです。1972年から途切れることなく「ジャイアントパンダのいる動物園」だった上野動物園にとって、このパンダ不在期は入園者数を大幅に減らすなど苦境の時期でした。パンダ不在を知らずに来てがっかりするお客さんが後をたたず、しかも国内のみならず海外からわざわざ来た人も多かったそうです。「パンダはいません」の看板の巨大さ(パンダより大きな看板に、パンダの顔くらいのフォントで書いてあったと思います)はその異常事態ぶりを察するに十分でした。それくらいパンダ人気はすさまじく、とくに上野動物園は「パンダの動物園」と認識されていたわけです。

とはいえ、動物園好きとしては、いつも会いたい動物が多すぎて時間が足りないくらいなので、わざわざ行列してまでパンダに拘泥しなくても良いくらいに感じていました。後に私が本当のパンダの威力を再認識したのは、上野にシンシンとリーリーが来て、さらに待望の赤ちゃんであるシャンシャンが誕生した2017年。行ったら、やはりまんまと行列してしまいました。そして対面したら、あまりの愛らしさに我ながらどうかと思う大騒ぎ。いやパンダすごい。

「パンダ? 別に興味ないし」とか「可愛いけど、動画とかぬいぐるみで満足」という方に、「パンダ効果」の凄まじさをまずお知らせしたいと思った次第です。

パンの耳、パンダの耳

シャルル大熊さんからのコメントをご紹介します。

パンの耳美味しいですね。フランスパンなんかは、あの耳(皮?)がないとアイデンティティ崩壊間違いないのに、食パンは耳取っちゃっても食パンなので、考えようによっては強い食べ物です。一方取られちゃった「耳」にもかなり存在感があるので、食パンすごいですね。パンダみたい?

サンドイッチを作る時にパンの耳を取る以上、パンの耳が余ってはいるわけですが、どこにいったんでしょう、パンの耳? パンの耳が流通しなくなったことによる経済波及はいかほどのものでしょうか。

おせんべい、シュークリーム、パイなど、カリッとした皮の部分が一番美味しいという味覚はあります。耳の方が高価だから別売りにするという時代だってこないとも限らないと思います。

確かに、あのちょっと反った形の耳、いいですよね……

パンダの耳パン、いいんじゃないでしょうか。象の鼻パンみたいな。そんなのあったような。あれ、なかたっけ? そして、パンダの耳パンがあるからには、

パンダの耳パンにも耳があります、当然。

シャルル大熊さん、どうもありがとうございます!

現代によみがった馬鹿、「犬獅子」

ホテル暴風雨風オーナーからは、強烈なインパクトを残したあの懐かしいニュースについてのコメントが。皆さんご記憶でしょうか。

……マレーバク、かわいいですよね。「マレーバクの鼻うどん」とかどうでしょう。

あれ? 何だかそれ、聞いたことあるけれど、あの故事?

言葉にはじわじわと形成されるものもありますが、ひとつのエピソードから急に出現するものもある。火山岩と深成岩みたいです。

すごいニュースでしたね。リンク先の記事には、「この動物園ではオオカミの檻でも犬を展示。ヒョウの檻には白いキツネがいた」と書いてあります。いっそ「いろんな動物に見えるイヌ園」にしてしまえばよかったのに。

いわゆる「犬獅子」ですな。

風オーナー、どうもありがとうございます!

さて今回の絵ですが、今日の話題にも出たパンの耳、

というより私が妄想した「『パンダの耳パン』の耳」です。パンダの耳パン、黒いけれど焦げてるわけじゃありません。黒胡麻味です。黒豆でもいいかな。パンダの耳パンの耳の部分はこんがり焦げ目がついています。サクサクして美味しいと評判で大人気です。

では今回はこれにて。次回エッセイのテーマは、身近なようで意外と実態を知らない「サクラエビ」。妄想旅ラジオ第94回「サクラエビ」 と関連した内容になります。ラジオではその意外と知らないサクラエビのことがよくわかり、「旅」「食」パートもウキウキワクワク楽しいお話です。ぜひラジオを聴いて予習しつつ、エッセイもどうぞお楽しみに。

ホテル暴風雨にはたくさんの連載があります。小説・エッセイ・詩・映画評など。ぜひ一度ご覧ください。<連載のご案内>