元・天文少女のつぶやき

こんにちは。客室係のツボミです。ウオーさんに続いて第2回目の「つぶやき」をお届けします。

前回、「陶芸」の仲間が少ないのが悩みというお話が出ましたけれど、ウオーさんの陶芸は趣味というには凄すぎて、きっとみんな誘われても、気軽に始めるには恐れ多い気持ちになってしまうんじゃないかと思います。それより、陶芸教室を始めたらいいのに。ウオーさんの作品はホテル内でも見ることができるんですよ。いくつかありますが、何といっても一番みなさまが目にされるのは、エントランスで花を生けてある、壺のような大きな花器ではないでしょうか?すごく素敵な色で私も大好きなのですが、先日、あの花器を眺めながら「こんな色のワンピースが欲しいなあ」と言っていたら、ウオーさんが「陶製でよければ作ってあげるけど」なんて言うんです。それはいいんですけれど、ハナちゃんが「ワンピース型の花瓶を作ってもらって、そこにヤドカリみたいにツボミさんが入ったら可愛い!」と言いだして、ウオーさんに大爆笑されちゃいました。

ハナちゃんときたら、時々大真面目にすごく変なことを言うので本当に退屈しません。でもウオーさんはちょっと笑いすぎじゃないかしら……?

ホテル暴風雨のつぶやき「元・天文少女のつぶやき」斎藤雨梟

きれいなブルーのワンピースも欲しいけれど、星をちりばめた夜空のような傘にも前から憧れているんです。昼間でも空には星があるのに見えません。星空の傘をさして、見えない星に思いを馳せながら歩くなんていいですよね。

私は子どもの頃から星を見るのが大好きで、天文少女だったんです。こう見えても数学や理科は大好き。ただ、語学が本当にできなくて、外国語で話しかけられるたびにしっぽを切って逃げていたくらいダメだったんです。そんなわけで、語学はできないし、トカゲだし、天文学者になるのはすっかり諦めていたのですが、チヨさんに憧れてこのホテルで働くようになってから、知らなかった宇宙のことも勉強できるし、どんな言葉で書かれた論文でもスイスイ読めるし、とても幸せです。というのも、一部のお客様の間では噂になっているという「翻訳機」のおかげです。

たぶんご想像されている方もいらっしゃることでしょう、これはチヨさんの発明品です。「話した人、書いた人の心がわかる」なんていう魔法の道具ではありませんが、よく知られている言語や、それに構造の似ている言語であれば、かなり正確に、瞬時に翻訳してくれます。私にとってはやっぱり魔法みたいです。おかげで近頃全然しっぽは切っていません。でも、翻訳機に頼らなくても何ヶ国語もできるスタッフはたくさんいるので尊敬してしまいます。みなさまもホテルにお越しの際には、一番話しやすい言葉でお話しくださいね!

ツボミでした


ツボミさんと、憧れのチヨさんが初登場する episode 2はこちら

さてさて「重力」に何が起こったのでしょうか?そして重力を制御しているのは?

ツボミさんと観測気球が登場するepisode 3 はこちらをどうぞ
https://hotel-bfu.com/hibi/comic-hibi/2016/04/21/ep_3/

「ホテル暴風雨の日々」次回もどうぞお楽しみに!暴風雨ロゴ黒*背景白

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