「グリコ」をチョコ増量でもっと楽しく遊ぶ方法?でハッピーバレンタイン

本日2月14日はバレンタインデー、バレンタインといえばチョコレートということで、今日はチョコレートを増量してもっと楽しくなろうという提案です。

「グリコ」というじゃんけん遊び

といってもチョコレートを大量に食べようと提案したいわけではなく、話は子供の頃私の住む地域では「グリコ」と呼ばれていた遊びのことになる。

どれくらい地域的に時代的に広く遊ばれているものなのかはよくわからない。(「グリコ」というお菓子が発売されたのが大正11年なので、遊びとして成立し「グリコ」と呼ばれ出したのは最も早くてその頃だ)「グリコ」と言っただけで「ああ、あれね」とわかる人が多ければいいがそうとも限らないので、どんな遊びか説明したい。

大正11年からキャッチフレーズは「ひとつぶ300メートル」だそうです

 「グリコ」とは段数の多めの階段などを利用し、自分たちがコマになる双六のような遊びだ。

全員でじゃんけんをして、グーで勝つと「グ・リ・コ」と言いながら3段、チョキで勝つと「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト(チョコレート)」と6段、パーで勝つと「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル(パイナップル)」と6段、それぞれ登ることができる。最初に階段を登りきった人が勝ち。

2人以上の任意の人数で遊べるが、2人だと相手の戦略を読みつつの緊張感あふれる勝負、3〜4人だとわりと良いバランスの遊び、5名を超えるとだんだん「あいこ」が多くてだれる、くらいの印象がある。

あの遊びは意外と良くできていたのだなあと今になって思う。

グーで勝っても3段しか進めず、パーやチョキで勝った方が効率が良いところがポイントだ。

*誰もがたくさん進みたくてパーやチョキばかり出すとすれば、チョキを出した方が勝てる。
*だが皆がそう思ってチョキを出すところへグーを出せば一人勝ちだ。
*パーを出しておけばグーが来ても勝てる上にたくさん進める
というわけでなかなか簡単ではない。勝つためにはそれなりの戦略が必要だが適当にやっていて勝つこともあるというバランスが程よい。

しかしモヤモヤする点もある。どうしてチョコレートとパイナップル、段数の同じものが二つあるのかということだ

この遊びをゲーム理論として考えると、ナッシュ均衡となる混合戦略は、グー:チョキ:パー=2:2:1で出す戦略となる。
Wikipedia 「グリコ(遊び)」より〜
(ナッシュ均衡というのは、私も大さっぱにしか説明はできないが、全てのプレイヤーが自分が最も得するように行動した結果ここに落ち着くという戦略のこと)
「ゲーム理論」まで持ち出して計算した結果を見ても、チョキとパーで勝った時に進める数が同じであるため、最適戦略も「グー:チョキ:パー」を2:2:1、つまりグーとチョキを同確率で出すという解になってしまう。
これ、ちょっとつまらなくはないだろうか?
2:2:1、つまり5回のうちグーを2回、チョキを2回、パーを1回出すのが良い戦略ということだが、実際遊ぶときはそれほど長大な階段を登るわけではなくかなり偏りが出ることも考え合わせると、やはりチョキという手が堅すぎると感じる。同じだけ進めるパーには確実に勝て、グーに負けた時にも3段しかリードを許さないからだ。

そこでようやく本題、チョコレート増量!

私の考えた遊び方だが、バレンタインの今日は、パーで勝ったら「パインチョコレート」で9段登れるルールにしてはどうか。チョコとパインチョコ。Wチョコレートでチョコ増量だ。

このルールでナッシュ均衡となる戦略を計算してみると、「グー:チョキ:パー=3:2:1」と出すのが最適戦略となる。

グー、チョキ、パーの順にリターンが高くなり、わかりやすい面白さが出ないだろうか。

*パーは勝てばたくさん進めるが、相手が3段しか進めないグーを敢えて出した場合にしか勝てない。
*チョキはハイリターンを求めてパーを出した相手に勝て、勝った時の進める数はまあまあ多い。負けても相手の進める数は少ない。
*グーは勝っても少ししか進めない上負けたときは相手にたくさん進まれてしまうが……?

理屈の上の最適戦略はさておいて感覚的にも、「パーがハイリスクハイリターン」になり、「チョキが手堅く見える」印象がますます強い一方、そのチョキに勝てるグーの価値が上がるところがポイントだ。

相手の性格・戦略を見て自分の戦い方を決定するプロセスもより面白くなりそうな気がするが、どうだろう。

古典的なゲームというのはルールが洗練され尽くしているとは思うものの、やはりたまには違うルールで遊んでみた方が面白い。単純にその方が楽しく遊べる可能性もある。古典には古典となるだけの理由があると発見される場合もままあるが、何かしら発見がある。

というわけで、チョコレートが好きな方もそうでない方も楽しいバレンタインをお過ごしください。

私は子供の頃、チョコレートの肉の脂身みたいな舌触りが好きでなかったが、ある時すごく美味しいチョコレートに出会ったのを機会にだんだん好きになった。種類は忘れたがお土産にいただいたスイス製のチョコレートだった。とはいえ今でも「脂身感」が薄く、ザラザラしているくらいカカオ分の多いものが好きだ。最近でこそ海外製のチョコレートがもてはやされているが、外国のチョコレートより日本製のミルクチョコレートの方が断然美味しいという人も結構いて、これだけ多様な好みを生み、受け入れるのだから、カレーやラーメンと同レベルに偉大な食べ物だと思う。

ちなみに「ナッシュ均衡」は数学者ジョン・ナッシュ(1994年ノーベル経済学賞受賞)が定式化したもの。ジョン・ナッシュを主人公にした「ビューティフル・マインド」という映画はとても面白かったので、チョコ増量で遊びつつこの映画を観るのもおすすめだ。

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