文学フリマ東京38【最後の東京流通センター開催】2024/5/19

有料化によって来場者は減らなかった!

もう2週間経ってしまった。
2024/5/19(日)、文学フリマ東京38に参加した。ホテル暴風雨として4回目の出店だ。

個人的に気になっていたのは、今回から入場料1000円となって(前回までは入場無料)来場者がどのくらい減るか?だったが、結果はほとんど減らなかった。すごい。

文学フリマ公式発表によると今回の入場者は12283人。前回は12890人(ともに出店者も含む)。微減だがほぼ同数、誤差のうちと言っていいくらいだろう。

じつは公式発表を待つまでもなく、当日の実感で、大きく減ったはずはないとわかっていた。開場から4時くらいまで、波はありつつもずっと盛り上がっていて、前回に引けを取るとは思えなかったのである。

入場料を払っても文学フリマに参加したい人がこれだけいるのは本当にうれしいことである。

文学フリマ東京38に初の2ブース出店!

文学フリマ東京38に初の2ブース出店!

ホテル暴風雨ははじめて2ブースで出店した(幅が倍になる)。全部入っている写真はない。お隣のブースの人やお客さんが入ってしまい、うまく撮れなかった。

2ブースはやっぱりいい。本を見せやすいだけでなく、二人で店番していても窮屈さがない。今後も2ブースで行こうと思った。

床から立てるポスタースタンドも初めて使用。POSUTAという、この手のイベントで最も愛用されている商品で、いつか導入したいと思っていた。軽くて、安定性があり、分解して小さく収納できる、評判どおりの優れモノだった。
文言は恥ずかしいが、2000ブースのなかでアピールしようと思えばしかたない。恥ずかしがってはいられない(笑)。

今回メインにすえた『プロの絵本作り』に合わせたポスター。

今回メインにすえた『プロの絵本作り』に合わせたポスター。絵本作家を目指す人に見つけてほしい!

東京ビッグサイト開催の文学フリマ東京39に向けて

有料化にもかかわらず今回も文学フリマ東京は文句なしに盛り上がった。それは出店者もお客さんもみな感じたことだろう。

しかし残念なことに我がサークルの売上は、初めて減少した。前回の8割ほどだった。2ブースにしたのに、と思うとなおさら残念である。
前回まで回を重ねるごとに売上も販売冊数も順調に増えていたので、毎回増えるのが当然のような気がしていた。甘かった。

理由はわからない。準備不足だったと悔やむ点はいくつかあるが比較的細かいことでそれがメインの敗因かはなんともいえない。
見せ方や宣伝の工夫が足りなかったかもしれない。
うちのブースの基本戦略は単純で「いい本を作り、表紙を見せる」だけである。
ぼくは絵本作家で、日ごろから書店で平積みにしてもらうのは最高のことと思っている。実際新刊のとき以外はなかなか平積みにはしてもらえない。
だから文学フリマで自作を思う存分平積みにできるのはそれだけで嬉しく、達成感がある。
しかし文フリでは2000ブースのだれもが自信作を平積み(あるいはそれ以上の見せ方)にしているのだから、その中で競うならもっと工夫が必要なのだろう。

いちばんよく売れたのは『プロの絵本作り』シリーズで、つぎに『猫が21歳になりました』だった。これはだいたい過去と同じ傾向だ。

『プロの絵本作り 本気で絵本作家を目指す人に』

『プロの絵本作り 本気で絵本作家を目指す人に』

『猫が21歳になりました』風木一人 斎藤雨梟

『猫が21歳になりました』風木一人 斎藤雨梟

今後のために、どんな人が購入してくれたか、どんなきっかけで購入してくれたかを考えてみたい。
まず、友人知人による購入はほとんどない。数パーセント。友達いないのか(泣笑)。
過去の文学フリマでホテル暴風雨を知って、また見に来てくれる方はぽつぽつといた。ありがたい。

「見本誌コーナーで見た」という方は多かった。迷いなく手に取りパラパラ確かめてすぐ購入してくれるのはだいたいこのパターン。いちばん引きのある本を見本誌に出すのは間違いなく重要だ。
WEBカタログで見たという方もいた。こちらは現物にはその場で初めて触れるので、見本誌からの人よりはしっかり吟味してから買うか買わないか決めているようだった。
ツイッターでの事前告知にもインプレッションをかせいだものがあったので、ツイッター(X)で見ましたと言ってくれた方はいなかったけれど効果はあったのではないかと感じる。

総じて、何か事前情報があってブースに来てくれる人が多く、本当に通りがかりで本があるいはポスターやPOPが目に入り足を止めてくれる人は意外と少ない印象である。
まあそこをなんとかする、通り過ぎようとした人が思わず立ち止まるくらいのインパクトのブースを作れたらいいのだけれど。

考えてみたら自分のこと(どんな本を作りたいか、売りたいか)は考えてきたが、文学フリマ全体のこと(どんな人がどんな本を求めて集まっているのか)はあまり考えていなかった。自分のことだけ考えていたのでは、たいていのことはうまくいかない。

今回苦戦したことをいいきっかけと考えて、次回12月1日の文学フリマ東京39までに、いろいろな方が文学フリマについて書いている記事などを読み、文学フリマ全体のことを考えてみよう。

すでに次回の参加申込みはしてある。初めての東京ビッグサイト開催だ。募集ブースは2000から2400にさらに拡大する。期待しかない。

新刊をがんばろう!

(by 風木一人)


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