版画とちいさなおはなし(8)

「森のむこうの家」

「森のむこうの家」

葉の隙間から、青い空と小さな家が見えた。
歩けども歩けども、近づかない。炊事の煙。
私はだれかに会いに来たことを思い出した。
あの家にいるのだろうか。
戸口に立って、迎えてくれるだろうか。
私はそこに、たどりつくことができるだろうか。

(版画・服部奈々子/おはなし・芳納珪)

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