14年前の目白を写真で見る
2002年から2007年まで目白に住んでいた。
山手線の駅で唯一パチンコ店がないと当時聞いた。本当かどうか知らないが目白のイメージにぴったりの話ではある。
池袋と高田馬場にはさまれた小さなオアシス。お店があるのは目白通り沿いだけで一本入ると閑静な住宅地が広がる。
2007年3月、目白を離れることになったぼくは慣れ親しんだ散歩コースを写真に収めてまわった。ちょうど14年前のことである。
2021年の今、当時のブログ日記を再現する。
昔のデジカメの残念な性能とやはり残念なぼくの腕前をお見せするのが目的ではもちろんない。
ただ14年前の目白の写真を載せようと思った。
今はなくなってしまったものもたくさんある。月日が経つとはそういうことだ。
目白をよくご存じの方には「ああ、ここ」と、ご存じない方には「へえ、こんなとこ」と楽しんでいただければ望外の喜びである。
(by 風木一人)
目白の丸正にはマティスがある
2007/3/3(土) 「目白に来て知ったこと1」
目白の丸正はちょっと違う。
目白の丸正にはマティスがある。
なぜあるのかは誰も知らない、
わけではないがぼくは知らない。
ちなみにこれは天井画。
真下がレジである。
目白にはタヌキが生息している
2007/3/7(水) 「目白に来て知ったこと2」
目白にはタヌキが生息している。多くの目撃証言と写真があり、半信半疑だったぼくも一度だけ近所の駐車場で遭遇した。
新宿区では例外的に自然豊富なこの地区にあって、緑地帯の中心をなすのが「おとめ山公園」。
乙女山ではなくお留め山、将軍の鷹狩のため立入禁止だったことに由来するらしい。
園内には池もある。子どもたちがザリガニを釣っていたりする。
池から流れ出す川の一角で、ボランティア団体「落合蛍を育てる会」によってホタルが飼育されている。
毎年夏に二日だけ「ホタル観賞の夕べ」として公開される。ぼくが見にいった日は大雨で大変だったが、地元の中学生が誘導などの仕事をがんばっていた。
これはおとめ山公園の飛び地、道路の東側にある池。
中央の岩には大小のカメたちが親亀の上に子亀といった状態で甲羅干しする。大きいのは甲長25センチくらいあるからたいしたものだ。そろそろ冬眠から覚めるころだろう。
池の中の島にそびえる木。高い。
長く東京に住んできたが、いつも近所に自然の息吹を感じられる場所はあったような気がする。