「史上最速のペース。猫への深い愛情を感じた」
嬉しいニュースがあった。
「東大の担当者もびっくり、猫の治療薬開発に寄付殺到」
7月11日、このブログで、宮崎徹教授のAIM製剤研究が資金難で中断していることに触れた。
しかしその後東京大学が専用の寄付ページを開設し、そこになんと1週間強で1万人近い人から1億2370万円をこえる寄付が集まったというのだ!
「史上最速のペース。猫への深い愛情を感じた」と東大の担当者が語っている。
猫への深い愛情。まさにそのとおりだ。どれほど多くの人が宮崎先生の研究に期待していることか。
7月20日の記事なのでその後さらに集まっているだろう。
上の記事は最後に寄付専用ページの「アドレスはこちら」とあるものの現在は飛べないようなので、下にリンクを張る。
宮崎徹教授による猫の腎臓病治療薬研究へのご寄付について(東京大学)
(宮崎徹教授メッセージからの感謝のメッセージあり)
研究への寄付などというと身構えてしまうが、少額から可能で、それぞれ無理のない範囲で協力できる。
また寄付金額は確定申告の際、税法上の優遇措置を受けることができる。
ぼくもささやかながら寄付させていただいた。
寄付すると ADD YOUR NAME というページに名前・日付・金額・コメントが掲載される(匿名も可)。
宮崎教授の研究への寄付者のコメントがずっとずっとずっと続いていて、読んでいるとこみ上げてくるものがある。こんなにも多くの人の大切な猫が腎臓病に奪われてきたのか。テキストだけのシンプルなページが無数の祈りに満たされた大聖堂のように思えてくる。
これできっとAIM製剤の実用化はぐっと近づいたと信じたい。
うちのムギにとって2022年ははるか遠い未来だ。でも、だれかの大切な猫が、あなたの大切な猫が救われますように。
「ネコのおやつ」で腎臓病予防も 「機能しない」AIMを活性化する成分発見 東大大学院・宮崎徹教授インタビュー
ムギとひなたぼっこ
ムギは最近、ひなたぼっこをしない。
ムギはとにかく寒さが嫌いで暑さが好きで、晴れた日はいつも南の窓辺に突撃する猫だった。35度以上の猛暑日でもだ。
厚いカーテンが引いてあるのにその向こうにもぞもぞ入っていき、ごろんと転がってひなたぼっこする。身体が熱々になる。するといったん日陰に引っ込むが、冷めるやいなや、またカーテンの向こうに突っ込んでいくのだ!
その姿はまるでサウナ大好きオジサンである。真っ赤になるまで我慢して、湯気を立てながら水風呂にダイブし、冷えると即サウナに戻る、それをエンドレスでくりかえしているあの人たちにそっくりだ。
熱中症が心配だし、近年はやりすぎと見たら窓辺をバリケード封鎖してひなたぼっこできないようにしていた。
ところがこの夏はムギが窓辺に突撃しない。一度も見ていない。梅雨が明けたばかりだからまだわからないが、ムギの中で何か変わったのかもしれない。
もうあんな過激な健康法(?)をやる歳ではないと悟ったのだろうか。
それなら賢明なことだと思う。
でもそれほど暑い日でなければ少しくらいひなたぼっこしてくれてもいいけれど。
来月には妻の誕生日がある。妻とムギは21年もの長いつきあいだ。
ムギ、それまで頼むよ。いっしょにお祝いしておくれ。
(by 風木一人)